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Dr.モペット、実は発売一周年…でした
Dr.モペットは昨年(2019年)3月14日のホワイトデーに正式発売となった製品。
世の中コロナ一色になってしまって、おめでたいことを言うのもなんとなくはばかれるような雰囲気もあってあまり大っぴらにしていなかったのですが…、
人知れず発売一周年を迎えておりました。
発売最初、Drモペットは当ホームページ内のみでの発売。
その後はおかげさまで、うわさが噂を呼び、広報イベントでお邪魔した先でもご装着のカブ主様の姿が増えてきたほか、
(まだまだその数は限られますが、)今では量販店での定番商品としてもお取り扱いいただけるようになり、皆様に日ごろお育ていただいていることに心から感謝申し上げます。
今だから言える開発の裏部話
カブでのツーリングを楽しまれる方が増えていくのと同時に、
「お尻が痛くて仕方がない」
と悩むカブ主様の声を耳にすることが多くなりました。
高速道路を使えないカブの場合、ツーリングでは必然的に走行時間も長くなり、積んでいる荷物の分だけサスペンションのキャパシティーを奪われるため、長距離はかなり尻痛に悩まされるカブ主さんが多いんですね。
既にご承知の方も多いところですが、Dr.モペットは弊社看板商品であるバイク座シートの姉妹品。
実はDr.モペット誕生前から、バイク座シートをカブにご愛用のカブ主様もいらしたのですが、
ビジネスユースのカブの場合、座面の分厚さから、
「バイク座シートがズレることがある。」
「スタイリッシュではないのでは?」
「どうせお金をかけるならビジュアル的にも変化が期待できるものを!」
といったご意見をいただくことがありました。
(実はそんなこともないんですが…。)
そこで、弊社社長の札野がバイク座シートとシートカバーを一体型とすることを考え、試行錯誤の末に生み出したのがDr.モペットだったのです。
ネーミングには四苦八苦
こうしてようやくできたDr.モペット。

実はプロトタイプはこんな大胆な色だったんですよ。
製品広報については、発売前にホンダから広報車のクロスカブをお借りして撮影を行い、ブログで製品レビューを掲載することが決まり、その執筆を担当したのが私、山本であります。
実は開発当初、カブシリーズ専用のバイク座シートということで、社内呼称は「バイク座シート for カブ」というもの。
しかし、この名前で原稿を書き終えてほっとしていたところに事件が起きました。
「大変大変、山本君!商標の絡みでカブのカの字も使えないことがわかった! いい名前はないかな?!」
それは、広報車を返却し、東京・青山のホンダウエルカムプラザでほっと一息つく私のもとに社長の札野からかかってきた一本の電話。
この無茶振りにはびっくりしましたが、急遽知恵を絞ることになった私の頭の中にはある光景が思い出されていました。
実はかつて、私はロサンゼルスに住んでいたことがあるのですが、当時近所に良く自転車に無理やり小型のエンジンを乗せて走る「モペット」が走っていたんです。
イメージ的にはこんな感じで…
画像参照元;Phatmoto
また、この製品の元となるバイク座シートは、「正反発」のBodydoctor®を中材に使ったバイク用疲労軽減マット。
ライダーの身体に対して高いホスピタリティーを発揮する商品であることから絶対に「Dr.」(ドクター)の名を使おうとに思いました。
こうして生まれたのが「Dr.モペット」というネーミング。
考え付いたのはホンダウエルカムプラザ奥にあるステージの前。
偶然にも、これはホンダ本社ビルの中で生まれたお名前だったのです。
パリダカ経験ライダーもお気に入り
最近だんだんと熱を帯びるカブブームの中、カブを特集する雑誌もいくつか出版されるようになりました。
よく見てみると、Dr.モペットをご装着いただいているカブの姿がいくつか見られます。
造形社様の「カブOnly vol.6」い取り上げていただきました。
ほぼ口コミで販売していたに等しい製品だっただけに、これらの記事の中でお客様がDrモペットをご愛好いただいている姿を見つけた時は、社内で大いに歓喜したものです。
関連記事;カブのブームでメディアが熱い!Dr.モペット ご愛好のカブ主様ジワジワ増殖中!!
中でも、モーターサイクルジャーナリストの柏秀樹先生には高く評価していただいているわけですが、

Dr.モペットと柏先生
柏秀樹先生からは同じくパリ・ダカールラリー経験者でエッセイストの三好礼子さんをご紹介いただき、
三好礼子さんが代表を務めるペレファカフェを訪問させていただくこととなり、社長が製品を直接ご紹介。
バイク座シートと共にこのDr.モペットも大変高評をいただきました。
最近、三好礼子さんが中古のスズキ・バーディーを手に入れたというお話は伺っていたのですが…、
上記の訪問からしばらくして発売された、ペレファカフェ訪問(写真の時)の数か月後に発売された単車倶楽部(2020年2月号)にはなんと、
単車倶楽部(2020年2月号)
礼子さんのスマイルと共に、スズキ・バーディー+Dr.モペットの姿が堂々と表紙を飾っていて驚かされました。(礼子さんありがとうございます!)
守備範囲はカブ以外にも?
実はカブ以外のシートで装着確認を行っていなかった私たち。
礼子さんのバーディーのおかげで、他社のビジネスモペットへの装着可能であることがわかりました。
とはいえ、ビジネスモペットのメインが「ギア」や「ベンリィ」といったスクータータイプに移行した現在、メイトやバーディーの現車に巡り合う機会も少なくなり、
ヤマハのメイトへの装着可否はこれまで「たぶん大丈夫だろう」という憶測が大きく、正直なところわかっていませんでした。
しかし先日お客様先であるバイク店に伺った際、偶然メイトの現車があったので、試しに装着してみたところ…、
写真は5月に発売予定の「Dr.モペットフルチョイス」。
これまた計ったようにMサイズでぴったりと装着できたのには驚きました。
年式による詳細な違いなどまで把握するに至りませんが、ひとまずこれで国内全社のビジネスモペットへの装着が可能であることがわかりました。
商標の関係でたまたま「モペット」というネーミングになったわけですが、実際にこの商品の守備範囲がカブだけではないことがわかり、名付け親としては安堵しております。(笑)
モンキーファンにも朗報!
実は、こちらのお店にはモンキー50もあったのですが、試しに普段社長車のクロスカブ110に装着しているLサイズを装着したところ…
ぴったりと装着できてビックリ。
実は以前からカブ以上にモンキーオーナー様からも、「ケツが痛くてたまらない」
というお悩みの声を頂戴することが多いので、これはモンキーファンにとって朗報になりますね。
だけじゃないDr.モペット
ちなみに、モンキーに装着したDr.モペットの左サイドにあるのは、オプションの刺繍。

サインは三好礼子さんのサインで、一点物です(笑)
ネームを入れればそれだけでOnlyワンのカスタムシートに。
ポジドライブロゴも外観上のワンポイントになるのでお勧めです。
本物がここにある
効率を考えれば、大きな機械で一気に大量生産した方が良いのはわかっています。
それでも、バイク座シートシリーズは全て熟練した職人によるハンドメイドにこだわります。
中材のBodydoctorが持つ「正反発」の効果を最大に発揮できるよう縫製するのは難しく、ここはどうしても人の手の繊細な材料裁きが求められます。
そもそも、シートはライダーを支える大切なパーツ。
一工程一工程に魂を込めて制作しており、今後もハンドメイドにはこだわる姿勢は変りません。
我慢の「痛リング」を快適なツーリングに変える正反発の疲労軽減シートカバー。
あなたのお尻がDr.モペットを待っています!
Dr.モペットの未来を予告
また、先述のメイトにつけたカラータイプのDr.モペットが気になる方も多いのではないかと思います。
これは、#SNS公式のモーターサイクルショーのポシドライヴブース中でご紹介したカラーオーダーシステムの「Dr.モペットフルチョイス」のプロトタイプ。
こちらにつきましては、詳細が決まり次第、ホームページ内でご案内しますので、まだまだ可能性が広がるDr.モペットの世界にご期待ください!
※昨今の状況下、諸々予定が遅れており、受注開始は5月下旬になる見込みです。