最近ネットで頻繁に見かけるようになったドラレコ映像。
タチの悪い当たり屋あり、普通の人の御無体なのあり。
やばい映像てんこ盛りです。
あぁいうの見ちゃうと絶対当事者にはなりたくないって誰でも思いますよね。
少なくとも泣き寝入りはごめんじゃないですか。
今回はバイク用として秀逸な機能を持った3つのドラレコを紹介していきます。
目次
ドラレコとスポーツカムとの違い
実際ネットで売られている「バイク用ドラレコ」と称する商品をいくつか見てみると、単なる小型カメラだったりということも少なくありません。
「じゃぁ結局ドラレコとスポーツカムはどう違うのさ?」
という話になりますよね。
しっかりして定義みたいなものはないですが、スポーツカムが「映像を記録する」機器だとすれば、ドライブレコーダーは「映像を証拠として残す」機能を持った機器。
恐らくその部分を意識した機能の有無で区別してよいのだと思います。
価格と機能で選ぶ「バイク用ドラレコ」
さて、いざ導入となると、気になるのはやはり予算ですよね。
車のドラレコならば、5,000円近辺で買えるものは普通にあります。
しかし、バイクの場合は高い防水性能と耐塵性が不可欠ですから、4輪用をそのまま流用することはおそらくできないでしょう。
つまりバイク用はそれだけコストが高くなることが想像できるわけですが、ドラレコ普及率が低いのか、低価格で高機能を望むのは難しいようです。
そんな中でも今回は、価格と機能順にドラレコを紹介していこうと思います。
コストと機能の好バランス
NECKER V1 Plus アクションカム/バイク用ドライブレコーダー 日本正規版 新品価格 |
こちらの「NECCER V1 PLUS」にはアクションカムとドラレコの機能の両方がかなり高次元でまとまったモデルです。
レビューでは、「画質はさすがにGoProには劣る」と書く人がいましたが、全然気になるレベルではありません。
サンプルを見ましたが昼夜ともに非常にクリアな映像でした。
「ハーレーにつけても映像がぶれない」というレビューもありましたから、かなり期待できますよね。
ちょっと工夫が必要なようですが、GoProのあの豊富なマウントが使えるというのも魅力的です
一番気になるドラレコの機能も実にしっかりしていて、「イベント撮影」が可能です。
「イベント撮影」と言ってもアキバでアイドルを撮るアレじゃないですよ。
万一事故に遭った場合に、内装されている速度センサーが反応して、衝撃の前後数十秒感を自動的に動画ファイルにして記録することを「イベント撮影」と言います。
乗用車では常識的な装備ですが、2輪用では衝撃をきっかけに作動するモデルが珍しいので、このモデルはツボを押さえたモデルだと言えます。
更にその映像には証拠保全の為、その映像が上書きされないように、自動的にロックされるようになっているんです。
バイクのキーをONにするだけで「本体電源ON+撮影開始」ができる点は当然の事。
パソコンやスマホから録画音量・画質調整や作動を開始すべき衝撃の強さなど、実に詳細な設定が可能です。
※ガラケーしか持っていない人には不向きらしいです。
またバイク用となれば防水機能も期待しますよね。
こちらの「NECCER V1 PLUS」はIPX8という最高レベルの耐水性規格をパスしているので、耐久性もバッチリです。
ドラレコとしての基本機能が完全網羅された、まさに「バイク用ドラレコの決定版」と評されるモデルです
電源不要の人気モデル
BS-8W Driveman ドライブマン バイク用ヘルメット装着型ドライブレコーダー アサヒリサーチ ホワイト 白 ドラレコ 高解像度 防塵 防水 フルHD 白バイ隊使用 価格:23,969円 |
初期のドラレコでは
- 「肝心な加害車両のナンバーが見えない」
- 「LED尊号の点滅とシャッタースピードが同調して何色の信号だったかわからない」
ということも間々あったのですが、このモデルはしっかりそこを押さえます。
「ドライブマン」は警視庁と共同開発で「証拠保全」の為の機能を強化したモデル。
フルハイビジョン録画可能かつ、LED信号の点滅速度対応。
初期のドラレコ映像を知っているので、ドライブマンの映像は鮮明そのものです。
恐らく好みにもよると思いますが、メットにつけた場合映像を見返すと酔ってしまうのは筆者だけではないはず。
オプションでハンドルブラケットも出ていますので、本体をはバイクにつけるか、メット側と選べるようにしてもいいかと思います。
また、単体だと音声は風切り音しか入らないので、対策品として別売になっている「ウィンドウジャマー」を使うことをお勧めします。
【在庫あり】Driveman ドライブマン アサヒリサーチ 各種電子機器マウント・オプション ハンドルアダプタ 価格:2,700円 |
↑本体はインカム2個分くらいの大きさなので、筆者はメットにつけるよりこっちの方がおすすめです。
【在庫あり】Driveman ドライブマン アサヒリサーチ 各種電子機器マウント・オプション BS-8用 ウインドジャマー 価格:3,780円 |
↑ メーカーが比較映像をYouTubeにアップしていますが、絶対これあった方がいいです。
このドライブマンはバイクから電源を取らずにバッテリーが最大8時間連続作動可能です。
きっと、走って逃げていく犯人を追いかけるのに白バイを降りても作動する仕様にしたかったんでしょうね。
連続撮影でも32㎇SDを使えば5時間まで記録可能といううことですから、バイクを降りてもアクションカムとしても使用できるんですよ。
その上、高照度のLEDライトも搭載していますので暗所での撮影もできるんですよ。
犯人を追っかけないまでも、キャンプツーリングなどに使うのもいいかもしれません。
イベント録画はできないのですが、鮮明な記録ができ、幅広く使えることを考えれば十分ですよね。
防水性もIPX6、これは十分な耐雨性能が期待できます。
ネット通販でも人気上位機種、これはお勧めです。
前後の状況を同時記録するモデル
バイク事故の場合、追突されて重傷を負うことも少なくありません。
なので、「後ろと前の様子を同時に記録して言うてくれないかな」という方もきっといますよね。
それを可能にしたのがこちらです。
新品価格 |
2カメラ別体なので、シート下に本体がしまえれば外見上すっきり目立たない形で搭載できます。
大きな本体をハンドルにドカッとつけるタイプではないのがいいですよね。、
Wi-Fiはないですが、ケーブルやSDで画像を確認するタイプです。
高規格防水の光学カメラ2台を搭載しています。
バイク用ドラレコを事故抑止に
本来ドラレコは証拠を残すことで、ライダーの潔白や過失責任の少なさを証明し、事故時に生じる不利益から当事者を守ることを第一の目的に搭載する機器です。
ただ機械であるドラレコには「感情」というものが一切ありません。
ドラレコの視点は極めて冷静かつ客観的です。
しかし、事故時には人の精神状態が通常のそれとは相当違ったものになり、取り乱しがちです。
つまり、運転のあり方によってはライダーにとって不利な過失も遠慮なく証明されるわけです。
筆者もこれまで無数のドラレコ映像を見てきました。
残念なことに、自らの否を覆して何とか言い逃れようとする人間の弱さというものが、そこに映り込んでいることも少なくありません。
人ですから完璧というのは、やはりないのだと思います。
でも、「この運転、ドラレコで今記録しているぞ」と意識しながら運転する、それだけでちょっと気が引き締まるのではないでしょうか?
「ドラレコをつける=言い訳の必要がない運転を心がける」という使い方もあるのと思うのです。
本来、事故が起きたときに威力を発揮するドラレコもそう考えれば、事故を抑止するためにも役立つはずだと考えるのは筆者だけでしょうか?
国を挙げて事故防止にドラレコを
今回はメーカーや輸入元のサイトを隅々まで読んだうえで複数のレビュー、そして比較動画などをたくさん見た上で執筆しています。
ここまで見た中には、そうでないものも勿論あるのですが、機能や装備内容の表記がまちまちで解りずらいため、1商品の把握にもメーカーの説明だけでは詳細把握できないものが非常に多いというのが正直な感想です。
何とは言いませんが…
- 例えば「危ない!」と思っているときにイベント録画ボタンを手動で押さなくてはいけない「バイク用ドラレコ」
- 本体価格が4万円以上するうえ、ステー・台座が各別売で1万円以上するもの
- 人勧センサーを備え、盗難防止にも貢献する素晴らしいアイデアを持った商品なのに、トリセツも設定もすべてが外国語で対訳説明なしというのがレビューで判明した商品
「この機器、たぶんライダー抜きで設計したでしょ」と思うものは、色々迷ったうえで掲載をカットしました。
やはり、「自動イベント録画」など安い4輪車用ドラレコに当たり前についているものが、高額な「バイク用」にはついていないのでは、選ばれないのは当たり前ですよね。
意見広告(まとめ)
筆者はかつてレンタカー営業所勤務で数々のドラレコ映像を見てきました。
見た中で最悪相手がお亡くなりになったような事故もありましたが、ドラレコ映像からドライバーの過失責任が非常に低いことが公的に証明されたケースもありました。
ドラレコの存在意義というのは本当に大きいものなんです。
バイクメーカー各社は今、行政から二輪死亡事故を今の半数以下にするよう求められており、予防安全・緊急通報の技術が高度化させた、ITS(Intelligent Transport Systems)
をサプライヤーと共に開発中で、将来的には危険を未然に知って回避することを目指しているそうです。
しかし筆者としては、灯台元の暗がりにバイク用ドラレコが置き忘れられている気がしてなりません。
先日ABSの義務化もありましたが、先進技術の開発を待つ間だけでも、より多くのライダーがバイク用ドラレコを手に入れやすい環境を整えてもらえないかと考えるのは筆者だけでしょうか?
本文を通して筆者はドラレコは事故時のライダーの権利を守り、ひいては事故を未然に防ぐために貢献する機器としてもっと広く普及が図られるべきだということを訴えています。
そのためにも、もっと機能が規格化され、安価に提供されて多くのライダーの手に普及することが望ましいと思いませんか?
そこで、本文は弱小ブログではありますが、バイク議連の方々はじめ、関係各位の方々にお願いしたいと思います。
- 例えばバイク議連さんの働きかけでETCに助成金が出ているように、ドラレコについても助成が行われないか?
- そしてJISなどで規格を設けて、品質・機能面で家電を買うようにドラレコをもっと選びやすい環境を整えていただけないか?
どちらか一つでも、可能なことからお願いします!
そして読者の皆様にも機会があれば、関係の方にご提案の声を届けていっていただきたいと思います。