SNSを見ていると、結構身近なところで事故やニアミスが起きている様子。
さて、皆様にはさらにバイクを安全に愉しんでいただこうと思い、バイク用エアバックやプロテクターといった安全装備の話題お届けいたします。
筆者も手ごろなものがあれば欲しいとは思うのですが、お小遣い制ゆえ、なかなか「よし、これなら買える」と踏み切れない今日この頃。
いいのはわかっているけれど、なんだかんだで手が出せないでいる。
筆者のほかにもそういった方は多いのではないでしょうか?
というわけで今回はできるだけ安く安全性を増強できることをテーマに、お勧めの商品をいくつかご紹介していこうと思います。
目次
普及率はなぜ低い?
プロテクターやエアバックの普及率はまだまだ低いものです。
平成29年に行われた警視庁の聞き取り調査(調査人数6,708人)でも、エアバック・プロテクターを合わせた装着率は全体の約7.1%にとどまる結果が出ています。
出展元;http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/heru_pro.html
プロテクターやエアバックを装着しない理由については、多い順に
- 「装着が面倒」
- 「値段が高いから」
- 「プロテクターを知らない」
ということになるそうです。
出展元;http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/heru_pro.html
この統計からみると、プロテクターやエアバックのだいぶ認知度は上がってきているように見えます。
しかし、一番多い「装着が面倒」と言っている人が増えてきているのも気になりますね。
実際に使ってみての感想ではなくて、「面倒そうだと思って買わない」というなのではないでしょうか。
また次の「値段が高い」これは確かすよね、筆者もこの中に入ります。
なので、
- 「なんだ、プロテクターとかエアバックって思ったよりカンタンじゃん」。
- 「へぇー意外に安いものもあるんだねぇ
という思える商品を一人でも多くのライダーに知っていただくことが、この稿の使命になりそうです。
効果を狙うなら胸部プロテクター
プロテクターも頸椎や胸部、それに肩・腕・膝といろいろあります。
もちろん全部あるに越したことはないのですが、それをいちいち全部つけるのは、やっぱりメンドクサイということになりますよね。
実際いいものは高いですし、どれか一つをとりあえずといったらどういったものを選べばいいでしょうか?
考え方として、メット次に保護が必要なところはどこか?
これを考えましょう。
出展元;http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/heru_pro.html
こちらは警視庁による平成29年10月までの「二輪車死者損傷主部位」の統計です。
ご覧のように、ダントツで胸部なんですね。
実は胸を強打すると、単なる打撲では済みません。
ちょっと恐ろしい話をします。
ろっ骨は折れると、肺やその他の臓器に刺さったりするんです。
それが致命傷となって生還できないライダーが多いのだそうです。
胸部、というか、内蔵の保護のために胸部プロテクターは必要なんですね。
ということで、まず最初に胸部プロテクターをいくつか見ていきましょう。
手頃に効果を狙える胸部プロテクター
胸部プロテクターも様々なものが出ていますが、
- 安いこと
- 内蔵をしっかり守れること
- 装着が簡単なこと
今回のテーマからすると、この3点をしっかり網羅するものでなくてはなりませんね。
そこでまずはこちらをご紹介しましょう。
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RSタイチ(アールエスタイチ)胸部プロテクター ブラック (MEN’S) テクセル セパレートチェストプロテクター ボタンタイプ TRV067 新品価格 |
こちらはRSタイチのもので、非常に人気の高い胸部プロテクターです。
これなら前が開くので、バイクを降りた時にも邪魔になりませんね。
開閉タイプですが、しっかりとかみ込んで守ってくれるので安心です。
安く効果を狙いたいアーマードスーツ
装着性と効果をかなりのコスパでと考えていたら、こんなアーマードスーツもあったのでご紹介します。
新品価格 |
波平さんの会社みたいな名前ですが、カスタマーレビューは上々。
耐衝撃性・通気性、そして動きやすさもにかなりこだわって造られた製品として高い評価を得ています。
オフジャージの下に着込んで、林道ツーリングに行く方にはいいかもしれませんね。
もちろんロードスポーツバイクにもいいと思います。
とにかくこの値段でオールインワンは魅力的。
ジャケットのように羽織ってチャックを閉めれば簡単に着ることができます。
「近所の子どもたちに『カッコいい』といわれた」なんてレビューもありましたから、そっち狙いもありかもしれませんね。(笑)
ギリギリお財布射程距離で安全・簡単なhit‐air
ヒットエアはもうお馴染みですよね。
ただ、ジャケットだと5,6万はしますから、効果はわかっていてもなかなか手が出ません。
でもやはりその効果は絶大ですよね。
そこで考えたのがベストとして装着すること。
これなら前合わせで、ジャケットと重ねたまま着たり脱いだりすれば楽だと思います。
無限電光 hit-air エアバック付ベスト MLV-C ブラック/レッド Lサイズ(Mから2XL対応) 新品価格 |
レビューによると、夏場はやはり厚さを感じるということですが、
いざとなれば、胸部も脇のあばらも、
頸椎はもちろん、首や腰回りも守りは完璧です。
実際これで命拾いした人もたくさんいるそうです。
レビューでは前述のタイチの胸部プロテクターと併用しているという人もいますから、バイクから離れない状態で衝突した場合には併用が良いということのようですね。
Amazonプライムでオートリメッサさんがなんとか3万円を切って出してくれているので、これなら手が届くかもしれません。
取材協力;ナップス三鷹東八店 様 (角田様いつもありがとうございます。)
まとめ
アルパインスターのテックエアという商品をご存知でしょうか?
これは蓄積された膨大なデーターを基にプログラムされたコンピューターが、転倒を検知して展開するという画期的なエアバックシステムです。
MotoGPでは必須のアイテムで、ファンの方ならもうご存知ですよね。
とにかくすごいシステムで、お値段は18万円。
作動の適性を確保するためには、さらにテックエア対応ジャケットなどが必要になるようですね。
実物にお目に掛る機会があればこれもレポートしたいと思います。
今回は現状の統計結果などをもとに、如何に安く安全対策を格段に向上させられるかをテーマにしました。
これはこれで凄いものなのですが、買える人にしか手に入らないというのはひとつの難点だと思います。
これまでもポジドラでは、事故について真剣に考えてきました。
ある時は柏秀樹先生の講習をレポートしながら技としての予防を。
またある時は、ドラレコについても一つの事故対策としてとらえて、これもやはり安く導入できるようにと考えました。
安全のための技術の向上と、安全装備の普及と充実。
ただ商品をご紹介するのではなく、当稿はとにかく一人でも多くの方に末永く安全にバイクを愉しんでいただくことだけを願っています。
これからも皆様に楽しんでいただける記事をたくさん書いていこうと思いますので、今後ともポジドラをよろしくお願いいたします。