ホンダウエルカムプラザ青山がリニューアル

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ホンダの聖地がリニューアル

令和2年1月18日(土)東京・青山一丁目の本田技研本社1Fにある「ホンダウエルカムプラザ青山」がリニューアルオープンしました。

様々なイベントや車両展示を通じて車やバイクのある豊かさを発信してきたウエルカムプラザ青山。

このリニューアルでどのような場所に変わったのか?

今回はこの点をしっかりとお伝えしていこうと思います。



眼に優しいくつろぎの空間へ

車両のインプレッション記事などで、広報車をお借りしたりすることもあり、青山のホンダ本社ビルにはよく足を運んでいる私。

電車で車両を受け取りに行った時にはウエルカムプラザに展示してあるバイクにとっかえひっかえまたがって、ニンマリするのが楽しみでした。

暫く試乗記事を書いていなかったので、ここ数か月ご無沙汰をしていたのですが、よくある車やバイクのショールームからその雰囲気が大きく変わっていたのには驚きました。

憧れのC-125に出迎えられながらエントランスを入っていくと、

そこには大きな木の幹が?

これは「ワイガヤの木」というそうで、

の木は世代や役職の垣根を越えてワイワイガヤガヤと課題について議論するホンダのコミュニケーション文化の象徴。

創業時からこれを「ワイガヤ」と呼んで大切にしているのだそうです。

この「ワイガヤの木」は世界各国のホンダ事業所の樹木を植栽して表現されていて、重なり合う根や枝は、で多様な文化を持つ人々が意見を交えながら力を合わせて一つの作品を創り上げていく。

そんな「ワイガヤ」の文化が色濃く反映されています。

ワイガヤの木に限らず、フロア全体にはグリーンが多く配置されて、目に優しい印象を受けます。

憩いのカフェがウエルカム

エントランスの横には新たにカフェがオープン。

カフェのテーブルにはグリーンと共に蓄電池のE500が置かれているので、

ホンダ ハンディータイプ 蓄電機 LiB-AID E500 JN1 (ソケット充電器付き) パワーレッド JN1-ER [カラー:パ

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スマホ等に充電しながらゆったりとくつろぐことができます。

ライダーならウィンドウ際のカウンター席がおすすめですね。

HONDAロゴの可愛い手前の椅子にはなんとステップやサスペンションまで…。

どこかで見たなぁと思ったら、

その手前にちゃんとこのシートの「主」が、かわいらしく鎮座ましていましたよ。

落ち着いた雰囲気のこのカフェは、世界のサンドウィッチが自慢のMILES HONDA CAFE(マイルス ホンダカフェ)

日替わりで楽しめるおすすめサンドウイッチの他、ケーキやアイスもいただけてしまうくつろぎのスペースなのです。

 

この日のおすすめは野菜サンドでした。

青山の一等地のカフェだけあって、コーヒーと一緒で770円とはお値段もハイソですが、ヘルシーながらこのボリュームには大満足でした。

特に、このコーヒーはグッと深みがあってしばらく香りの余韻が残る素敵なフレーバー。

その風味の秘密が、カルキを除去してつくられる「SOUICHIRO’SWATER」(宗一郎の水)です。

セルフサービスのお水もこのお水なので、きき水がお好きな方なら一度は試してみてほしいですね。

今回の取材日は平日のお昼ごろ。

オープン間もないこのカフェには、青山のオフィス街ということもあってランチを求めて訪れる人たちで賑わっていました。

一人でもファミリーでも楽しめる

さて、物販スペースでのグッズ探しも、メーカーショールームを訪れるうえで大きな楽しみの一つですよね。

最近のカブブームを反映して、カブ関連のグッズが多く並べられていました。

とにかく整然とした印象で、見ているだけでも目を楽しませてくれます。

中でもちょっと面白いお土産がこちら。

これはホンダの社食で本田宗一郎も大好きだったというカレーうどんの素。

ホンダの様々な事業所で金曜日にだけ登場するというカレーうどんですが、その理由もユニークなものです。

ステージとスクリーンは同じ場所に健在。

取材時にはASIMO君が英語ステージアクトをしてくれていました。

会場には外国から家族連れの観光客も見えていたので、青い目の子どもたちも大喜び。

ファミリーで来ても十分楽しめると思います。

また7月にこのステージでは、8耐のパブリックビューイングの会場として盛り上がれると思うので、それもまた楽しみですね。

 

マシンの匂いはいずこへ…?

新しいこのウエルカムプラザ青山には、多くの人々にとって快適でより親しみやすくなった印象を強く受けます。

ただ一方で、長く「油臭さ」と一緒にマシンとの付き合いを楽しんできた世代には、若干のさみしさを感じる部分があるかもしれません。

今回の車両展示に目を向ければ、

発売を目前に控えた最新のFITの後ろに、かつての名車N360が展示されていたりしたのは、時代的なコントラストもあってなかなか面白かったのですが、

これまでドドーンと並べられていた車両たちの展示は非常に控えめなものになったので、憧れの車両との触れ合いを楽しみにしてやってくる人にはちょっと残念。

中でも象徴的だったのは、第41回ダカールラリーの二輪部門に参戦したファクトリーチーム、Monster Energy Honda Team(モンスター・エナジー・ホンダ・チーム)のマシン展示。

ご存じの方も多いと思いますが、このマシンはホンダにとって1989年の優勝以来、じつに31年ぶりのダカールラリー制覇を成し遂げたマシンなのです。

しかし、砂一つなくたたずむウィンドウ際のそれからは、文字通り生死をかけた砂漠の過酷さに驚くすべもなく、紹介パネルこそあれ、周囲のおしゃれさに圧されながら「普通」に見えてしまうのがどこか物悲しくもあります。

「モノからコトを売る時代」と言われて久しい現代。

今回のリニューアルでは恐らく、親しみやすい空間の中で車を身近な存在として感じてもらおうという演出意図があるものと想像します。

しかし、1モーターファンとしての前向きな期待としては、やはり展示車両の個性を活かしながら、訪れた人々の心をさりげなくモビリティーの魅力に引き込んでくれるような展示、言い方を変えれば、見る人の心に小さな事件を起こしてくれるような驚きや発見を期待したいですね。


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