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ドバっと出かけるその前に
先日39県の新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言解除が発表されたのに続き、関西の方も5月22日付で解除に。
条件さえクリアできれば、首都圏でも予定を繰り上げて25日にも解除になると言いますから、コロナ生活に終止符が打たれるのももうすぐといったところです。
自粛してきたライダーの皆さんは今、まさにクラウチングスタートを前に号砲を待っているような状態ですよね。
自粛警察の目を気にせず正々堂々ツーリングを楽しめるとなれば誰だって心が躍ります。
しかし、いざ安倍首相が「解除」を宣言したとしても、いきなりロケットスタートしていくのは危険です。
そこで、前回Part1では「自粛期間中に動かさなかったバイクを今一度点検しておきましょう!」という内容でお伝えしました。
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アフターコロナで久しぶりのおバイク(Part1-点検編) その前にこれだけはやっておこう!
点検して何にもなければそれでOK、私もいろいろ点検しましたが、大丈夫だと思っていても、ちょいちょい何か見つかるものなんです。
バイクを点検するだけでもだいぶ違ってくるとは思うのですが、そのバイクを操るのはライダー。
普段からちょっと間をおいてバイクに乗る時って、身体がパッとついてこなかったりすることってありませんか?
ましてや、コロナのおかげで慣れない生活様式の変化を強いられ、心身共に経験したことがないようなストレスに耐えてきたわけですよね。
実は、Part1でも「仕切り直し」という言葉を多く使ったのですが、このPart2では「心身の仕切り直し」をテーマにします。
心身を軽くほぐして反応力を上げ、アフターコロナのバイクライフをより安全なものにしていきましょう!
記事の最後に、お勧めセーフティーレッスンや疲労軽減グッツの紹介もありますのでお楽しみに。
体調の変化、ご自覚ありますか?
さて、最近よく「コロナ太り」という言葉もよく聞きますね。
家にこもっているうちに体重が変わると、久しぶりにバイクに乗った時、「アレ、こんなはずじゃぁ?」と思うほど感覚が違うものです。
かつて私もコロナに関係なく在宅で執筆をつづけて1年半くらいたった時、そんな風に思って非常に困った経験があります。
まぁ、自粛の数か月だけでここまで体重が増量する人もいないとは思いますが、在宅ワークも増えて、目・肩・腰がこれまでになくバリバリ伝説?
という方も少なくはないでしょう。
気持ちはいつも通りのつもりでも、既にバイク用の身体じゃなくなっているのかも?
やっぱりそのままパッと乗り出すのは危険ですね。
上の写真は自戒のために載せているわけですが、今回の自粛生活ではこの経験から、懐かしのビリーズブートキャンプで毎日欠かさずワークアウトに励んでいます。
おかげで、正月太りの年はじめより筋肉量が増え、身体の動きが軽くなったというのが今回の執筆動機の一つ。
隊長のおかげで体調万全です。(笑)
「バイク体操」を考えてみた
ビリー隊長のおかげで、これまで悩まされていた慢性的な眼精疲労から解放され、すっきりとした気分でいられるのは事実。
しかし、だからといって毎日、約一時間のハードなブートキャンプトレーニングをやりましょう!
と言っても、流石にそれは難しいですよね。
というわけで、長く続いた在宅ワークで身体が硬くなり、俊敏な反応力が落ちてしまっているライダーにはどんな運動が良いだろう?
と、バイク乗車前の短時間で誰でもでも簡単にできる「バイク体操」を考えてみました。
1.首のストレッチ
最初にお断りしておきますが、モデルがいないのでビジュアル的にお見苦しいところはご勘弁を。(ホントにゴメンナサイっ!)
まずは首の筋を伸ばして、頭部への血行を促します。
①鼻から息を吸ったあと、息を口からフーっと吐きながら右へゆっくり首を傾け
②そのまま首を後ろに回しつつ、徐々に体を後ろにそらしていきます。
③息を吐き続けながら胸を大きく後ろにそらし、
④左から徐々に体を起こしていきます
⑤こうして首を180°回したところで鼻から息を吸い、反対方向へ同じ動作をします。
だいたいこれを4回ほど繰り返すと、首回りの体感が少しほぐれると思います。
2.目の周りの血行をほぐす
次に、首がほぐれたところで、目の周りをすっきりさせましょう。
①こめかみのマッサージ
写真のように、左右の目じりから、それぞれ指二つ分くらい後ろにあるくぼみを、耳の付け根あたりに向けて軽い力で前後にスライドさせながら24回ほど揉み込んでいきます。
②目の体操
次に眼球の周りの筋肉をほぐす体操です。
まっすぐ前を向いた状態から、瞼をしっかりと見開き、眼球だけを
①まずは右→ ②上→ ③左斜め下→ ④左→ ⑤上→ ⑥右斜め下→ ⑦右
という具合に8の字に、
それぞれ2秒間ずつ目いっぱい動かしていきましょう。
こうすることで目の周りの筋肉がほぐれ、ピントを合わせやすくなるのではないかと思います。
3.肩から腕にかけてのコリをほぐしていきます
ここでは腕をほぐしながら肩のコリを緩和していきます。
①まず、左右どちらでもいいので、肘の内側から指2本分(写真にあるしるしのあたり)に親指を置きます。
②腕の外側の筋に人差し指と中指を置いて、キュッキュッと握るようにしながら、手首に向かって揉んでいき、
③親指の付け根あたりをもう片方の手の人差し指、親指でつまむようにもみほぐします。
これを左右10回ほど続けると、腕回りがジンワリと温まっていくのがお判りいただけるでしょう。
腕がほぐれたら今度は、
手を写真のように組んで、左右から押し込むようにしながら指の間を刺激していき、
指同士を一番奥で組んだ状態でグッと手を握り、1.2.3で手を放して脱力します。
これを3度ほど繰り返し、3回目の最後には手を離さずに、組んだ手を胸の前に置き、鼻から息を大きく吸って、
ゆっくりと口から息を吐きながら、掌を外側に向けるようにして腕を伸ばし1.2.3.4と数えます。
そのあとは素早く掌を返して握り、
親指を前に突き出すようにし、腕の内側を上に向けて5.6.7.8と数えます。
4セットほど繰り返します。
この段階で、だいぶ腕の周りに血流が増えたのをお感じになれるのではないかと思います。
4.体全体をほぐしていきましょう
肩・腰・腿のストレッチ
①まずは壁に向かって両手をつき、左脚を曲げて腰を低く落として左脚に体重をかければ太もものストレッチに。
同時に、右足はかかとを上げて、壁についた両手を右足で押し込むようにエイトカウントすればふくらはぎのストレッチにもなります。
②8カウントできたら、脚を左右入れ替えて同じ動作をします。
③これらを2度ほど繰り返したら、両腕をまっすぐ伸ばして壁に両手をつき、脚の位置はそのままに、腰を壁に寄せていく感じで上体をグーっと反らして8カウント×2セットします。
これで足腰が程よく伸ばされて、特に腰回りはかなりスッキリしてくるのではないかと思います。
スクイーズ運動で肩と腰を伸ばしながらお腹を絞る
①まず、肩幅に足を広げて背筋を伸ばし、左手を前に、右手を右に広げ、時計でいえば3時のようにして、鼻から息を吸い込みます。
②次に、息を口からゆっくり吐きながら上体をひねり、3時30分の体制に。
③そのまま両腕を90°グッと曲げることで片や首回りに絞りを効かせることができます。
④さらに右の腿を内側に向けて上げれば全身を絞り込むことができますよ。
鼻から吸って口からゆっくり吐き出す呼吸法に注意して、頭の中で1.2.3.4とゆっくり数えながらこれを左右2回ずつ行ってください。
回数を増やせして、スピードを上げれば、脂肪燃焼効果も期待できます。
やってみるとこれが結構気持ちいいですよ。
5.最後に深呼吸しながら整理体操
①指を深く組んで鼻から息を吸い込み、口から息を吐きながら前に伸ばします。
②再度鼻から息を吸い込みながら組んだ手を上にあげて伸びます。
③口から息を吐きながら、組んだ手を右に傾け、同時に腰を左に押し込むようにしてストレッチ。
これを左右2回行って、最後の⑦で息を吐きながら脱力。
バイク体操はこれで終わりです。
いかがでしょう?
やり始める前より、目や肩や腰がすっきりしているのではないかと思います。
だいたい全部で7分か10分くらいだと思うので、今日は走るぞと思ったら、バイクに乗る前にこれをやってみてくださいね。
まとめ
私はフィジカル関連の専門家ではありませんが、今回は毎日自分が運動をしている中で、身体のセンサーの感度を上げるのに役立ちそうな動きをいろいろと取り入れた体操を考えてみました。
なので、恐らくトレーニングジムに通っている方や、トレーナーの方がご覧になったら、いろいろご意見もあるのだと思います。
安全にバイクを楽しんでほしいというのが今回の体操に込めた思い。
ですから、危険回避につながる体操として「これを付け加えた方がいいよ」、あるいは「これよりもっと違う方法がいいよ」というアドバイスなどがあればぜ読者の皆さんと共有したいので、ひぜひ教えてください。
みんなでつくる楽しい誌面(笑)。
とにかく慣れない生活で身体が変に固まっているのに、「いつも通りバイクに乗れるぞ」と、それを過小評価してしまい、それが事故につながるのは、あながちないことではなさそうです。
感染第2波が無いように、まだまだ警戒は必要ですが、安全に楽しむことはバイクライフの前提条件。
フィジカル・メンタルの両面を整えて、これからもより安全で快適に、そして末永くバイクを愉しんでいきましょう。
安全力UPで仕切り直そう!
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