Honda CT125(ハンターカブ)にクロスカブオーナーを乗せてみたら!!!!だった

オーナーさんがうらやましいっ!

昨年(2019年)の東京モーターショーで発表されたCT125のコンセプトモデル。

この展示は本当に多くの人々をときめかせましたよねぇ。

2020年6月26日の発売時には既に年間生産計画8,000台を大きく上回るオーダーを抱えていたといいますから、1月の市販モデル発表と共に貯金を始めたという方も多かったのでしょう。

コロナの影響もあり、納期はかなり長くなると聞いていますから、発売から1か月たった今も非常に多くの方々が納車を心待ちにしていらっしゃることと思います。

今回はホンダモーターサイクルジャパン様のご協力で広報車両をお借りすることができましたので実際の乗り味についてお伝えしていくのですが…

CT125をご予約中の皆さん!

「いいお買物されましたねぇ、本当にうらやましいです。」

というのが乗ってみて一番の感想。

ホンっトにこれはいいですよぉ。



あのマフラーはグローバルの象徴

さて、いつのの通り外観から見ていくわけなんですが、その前に、このスタイリングの面白さを少し解説しておきましょう。

このモデルのモチーフになっているのは、日本でも1981年から約2年間発売されていたCT110。

このスタイリングの源流をたどると、あの独特のスタイリングはカブの比類ないグローバリズムを象徴するスタイルであることがわかります。

海外の文化が育んだいわば「逆輸入スタイル」が最新の技術を得て、今度は東京モータサイクルショーから世界に発信されていく。

そんな文化的側面もまた、あのスタイルを継承したCT125の面白さというわけです。

そのあたりの詳細は、以前下記の記事の中でお伝えしていますので、のちにそちらをご覧いただければ幸いです。

ホンダCT125は6月発売へ!(前編)その歴史から見る「令和ハンター」の奥深さ

さて、近年「バイク+旅」の楽しさが再考されていく中でカブならではの旅の味わいが紹介される中で、トレッキングバイクとしてのCT110 が最近の中古市場で人気となっていたところ。

そんな需要のストライクゾーンにスパンっとはまったのがCT125なんですね。

ではそのCT125、実写の外観を観察していきましょう。

外観をぐるっと観察

グローイングレッドは先代のイメージを継承する人気色ということで、自宅最寄りの販売店さんの話では、

値段にもこちらの方に若干色を付けて、もう一方のマッドフラスコブラウンはそれよりちょっぴり安く売るのだと話をしていました。

今回お借りしたCT125は、そのマッドフラスコブラウン。

いやいやどうして、こちらの色もなかなか素敵ですよ。

CT125のハンター然とした表情をなしているのはこのLEDの灯火類。

よく見るとヘッドライトの外周はリング状のアイコニックライトになっていて、昼間でもしっかりとした存在感を示してくれています。

またライトは他のカブより一回り大きなものになっているので、夜間の光量にも安心感がありますね。

ウインカーもオーセンティックなデザインながらLEDを使用。

ハンドルマウントの大きめなレンズは高い位置にあるため被視認性が良く、ヘッドライトと共に、懐かしさと新しくさとが同居したCT125の楽しい外観を創り上げています。

メーターには反転液晶メーターを採用。

C125とは異なり、CT125では時計やシフトインジケーターの表示のないシンプルなものになっています。

また、レンズの反射の関係もあり、昼間よりも夜間の方がくっきりと見やすい印象。

日中は反射を抑えるフィルムなどを使ってうまく対策するとよいでしょうね。

また、今回お借りした車両にはキーの左横にオプションで用意される12v外部電源ステーの穴を塞ぐ蓋がありましたが、


装着イメージとしてはこんな感じ。

メーターが右寄りにオフセットされ、時計の表示がないのはスマホを前提なのかもしれません。

また、ハンドルポストがトップブリッジから生えていることが、CT125は既にハンターとしてのタフさを感じさせてくれますね。

クロスカブと比較すると、この辺りの造りが大きく違うのがわかりますね。

ダウンフェンダーは泥詰まりを防止するため、クリアランスがやや多めに確保されていて、後端に装備されたラバーフラップがルックスの味として楽しいところ。

たっぷりとストローク量を与えられながらブーツをまとったフロントフォークもまた、見る人のアドベンチャー心をくすぐります。

シングルディスクローターはφ220mm。

法規の強化によりABSを標準装備としますが、オフロードの愉しみを考慮し、フロントのみの1chという設定です。

梅雨の最中のロケでほぼ全日が雨模様だったので、排水性の良いデュアルパーパスタイヤ共々、その存在はなかなか頼もしいものでした。

車体中央に目を移せば、

「どうぞ思いっきり遊んでください」

と言わんばかりのエンジンガード。

エンジン下にはしっかりとしたアンダーガードを備え、見る人をハンターの世界観にいざないます。

この装備に守られるエンジンはC125のJA48Eをベースとしながらキックスターターを追加し、中低速性能を向上させたという新形式のJA55E。

以前C125には乗せていただいているので、味付けの差がどんなものなのか気になりますね。

【HONDAスーパーカブC125試乗インプレ】 C125は昭和⇔令和のタイムマシン

このエンジンからグイっと勝ちあげられたアップマフラーは泥地走行をも考慮した「先代」譲りのスタイル。

今までもカブにこのスタイルをまねたキットパーツが数多く存在するほど、憧れる人が多い「ハンター」のアイデンティティです。

この形状を見ると、右足に熱を感じないかとご心配になると思います。

しかし、アイドリング程度では

「そういえばマフラーがそこにあったんだっけ?」

と忘れてしまうほど。

後々いろいろな走り方を試す中でこの辺がどう変化していくのかもチェックしていきます。

そして、リア周りでカブ主の皆さんがうらやましく思われるであろう部分がこのリアディスクブレーキ。

NISSIN製シングルピストンのピンスライド式油圧キャリパーを装備し、φ190mmのディスクローターは少し乗ってみただけでもドラムよりも奥行きがあるタッチの良さを感じます。

また、この写真てもスイングアームの形状やアクスルプレート、さらにスイングアームエンドのテンショナーの形状に至るまで、それぞれの造形に質感の高さがわかりますね。

タンデム性能については後述していきますが、このタンデムステップは実用的な大きさを持っていて、今回親子タンデムでカメラマンを務めてくれた小4の娘からも高評価でした。

そして、なんといってもCT125の外観にボリュームを与えているのがこのキャリアの幅。

大柄なスチール製キャリアは4カ所のフックを備え、横幅409㎜×前後477㎜と積載力は旺盛。

旅を愛するカブ主さんなら、

「さぁ、ここに何を積もうか?」

と心が躍りますよね。

そんな大柄な幅に合わせてLEDのテールランプも大きめ。

他のカブ以上に被視認性がしっかりと確保されるというのはありがたいことです。

そして、この特大キャリアの下にエアクリーナーの吸気口があるのも、先代から受け継ぐ「ハンター」ならではの景色。

このおかげでタイヤが半分ほど水に浸かる深さの泥地でも走行できるというわけですが、そうしないまでもその走破性の凄さをこの景色から楽しむことができます。

豊かなストローク量を持つリアのサスペンションは2段巻き。

初期は実にしなやかで奥に行くほど粘り強い特性は、加速時の安定性や未整地でのトラクションに寄与してくれます。

先代CT110の海外仕様であるTRAIL110にはサイドスタンドが左右に設けられていたのも有名な話。

ですが、CT125ではセンターとサイドの一般的な組み合わせとなっています。

様々な広報車に乗る中で、足でサイドスタンドのフックを探すことが車種もよくあるのですが、CT125ではそれが操作しやすい位置に配置されているので馴染みやすさが好印象でした。

シート高は800㎜とカブシリーズの中では高めの設定。

シート座面は先端がやや絞られたサドル方になっており、私の感蝕としては若干固めな印象です。

そのシートの開閉はエアクリーナーボックス下にキーを入れて回す形。

シートを開ければ、カブの中でも大容量を誇る5.3リットルのタンクがそこにあります。

カタログ上のクラス燃費一人乗りでは67.2㎞/Lですから、航続可能距離は単純計算でも356㎞以上!?

もはやこれで旅に出ない手はないですね。


CT125をクロスカブ乗りに乗ってもらいました

当サイトはポジドライヴの情報サイト。

令和ハンター登場の噂が耳に届いた時から、CT125の発売を心待ちにしていたのがポジドライヴの札野社長で、待ちきれなかったようで、雨の中、約束の時間にはもうカッパを着て外で待機されていました。

社長が指さす赤いシートは近日発売予定の「Dr.モペット・フルチョイス」                「いろいろなカラーバリエーションが楽しめるので、期待しておいてください!」 とのこと。

札野社長は昨年CC110(クロスカブ)のくまモン仕様を購入。

以来、公私にわたって「社長の脚」を務めるくまモンは、多いときで一日200㎞強を走るのだそう。

今回の試乗では、クロスカブの動きが自身の手足のように馴染んでいる人が、令和のハンターをどう感じるのか?

2台をとっかえひっかえしながら2人で市中を流して、クロスとハンターの「らしさ」をあぶりだしてみました。

早速跨って開口一番、「おぉー、これは背が高いんだね」と社長。

逆にクロスの乗り換え、「わー、視点が若干低いせいかクロスの方が落ち着きを感じますね」と私。

先述の通りCT125のシート高は800㎜で、対するクロスは784㎜。

両車とも身長162㎝の私でもしっかり両足を接地できるわけですが、CT125のかかとの浮き方は、いくつかカブを乗ってきた中でも大きいものだと思います。

C125よりもハンドルが高いので、上体はさらに楽チン。

前を向きやすく視野が広く取れるのがいいですね。

この点はおおかたクロスも同じですが、CT125の方が若干視点高い分、さらに視野を広く感じます。

また、乗車前にこの2台を引き回すわけですが、クロスよりも約14㎏も重いはずのCT125(総重量120㎏)の方が軽いと思えたのは驚きですね。

赤く表示されたのが強化された部分

恐らくそう思わせているのはC125をベースに重心位置を最適化しながら強度マシマシにしたフレームのおかげでしょう。

それに気づいて、エンジンをかける前からワクワクの社長。

いよいよCT125に乗った社長を私がクロスで追走する形で試乗スタートです。

「うわっ、これは軽い!

車体の幅からくる重いイメージは完全に(良い意味で)裏切られるね。」

さっき曲がった交差点も、思った通りにバイクがスッと向きを変えてくれるのがうれしい。

はじめてクロスの乗った時も感じたけど、これはそれ以上に車体がしっかりしているねぇ。

何より加速が物凄く楽だ、恐らく普通の110もそうなんだろうけど、うちのクロスも一生懸命加速している感じがある。

だから、信号待ちで先頭になるのをためらうときもあるんだけど、これ(CT125)なら信号待ちで後ろの車の柄の良し悪しを気にすることもない。

それに、機敏に加速してくれるんでむしろ流れをリードできる感じだ。

カブに乗っているというか、この感覚はもはや普通のバイクだね。

これは驚いた。」

と雨のなかで終始声を弾ませていた社長でした。

C125よりもショートに振ったギア比のおかげで、社長の言葉通り、加速は本当に機敏で車体を軽く感じます。

勿論、制限速度60㎞/hを遵守して走っているわけですが、信号が青になるたびにぐんぐん先へ行ってしまう社長を、クロスに乗る私は毎回フルスロットルで一生懸命追いかけるという感じ。

この時社長は「いつもクロスを走らせているように普通に走らせているんだけどぉ」と笑っていましたよ。

また、この試乗のあと私のソロで宮ケ瀬の山中を走らせたのですが、110のとき山で感じた左脚の忙しさもなく、登坂路をグイグイ加速していく様は実に頼もしいもの。

たった15㏄の差がいかに大きいのかを思い知らされました。

欲を言えばこんなところが…

試乗を終えて会社に戻り、やおらリアキャリアに座りだした札野社長。

「うん、ステップの位置もいいし、タンデムシートがあれば後ろも乗りやすいね。

写真で見てマフラーの位置がどう影響するか気になっていたんだけど、耐熱ガードも良く効いているし、これなら問題なさそうだ。」

とタンデム性能をチェック。

普段大きなバイクではあまりタンデムしたがらない社長の奥様も、

「カブなら楽で安心」

と仰るそうで、ご夫婦タンデムで出かけることが多いために、そこは重視したいのだそうです。

しかし、こうしてタンデムをしながら荷物をたくさん載せたい場合もあるので、

現状だと、タンデムと荷物の2者択一になるのは悩みどころ。

その上、クロスではライト上にフロントバスケットをつけているわけですが、

CT125ではライト上にメーターがあるためにその問題をどうするかも、乗り換えを考えるうえで課題なのだそうです。

恐らくタンデムを考慮しなければ大きな問題ではないとは思いますが、「カブなら乗るわ」という奥様は私の周りにも複数いるので、実用性として確かにこの辺は悩ましいところですね。

その点、クロスの方がつぶしがききそうな気もしてきますが、CT125の走り良さは無論捨てがたく、積載の工夫に関してはアフターパーツの登場を期待することになるのかもしれません。

また先述の通り、シートはカブシリースの中でも少し硬い印象で、長距離の尻痛がやや心配。


写真の刺繍はオプションです。

私も乗ってそう思いましたが、ここは疲労軽減マット一体型シートカバー「Dr.モペット」で無難に乗りこなしてほしいですね。

バイク座シート Dr.モペット

価格:14,300円
(2020/7/22 16:54時点)
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ハンターらしさを探訪す

さて、街中を機敏に駆け抜け、アバンギャルドな印象すら与えてくれたCT125の走り。

しかし、このスタイルの本領は不整地にあるはずと、後日相模川のほとりを走ってみました。

ここはちょっとしたガレ場で、たまに大き目な石も転がっているのですが、CT125の最低地上高も165㎜。

サスペンションもストローク量があり、後輪のトラクションも粘ってくれるので、このくらいであれば難なくクリアできますね。

また、こうしてスタンディングをするとふくらはぎでマシンをホールドすることになりますが、マフラーの熱は依然として特に気になりません。

流石にオフ車としての激しいアクションまでを期待しないにしろ、低重心な車体と相まってアクセルとリアブレーキだけで操る感覚はとても楽しいものでした。

そんな風に、トコトコと不整地を走るトレッキング的な走りなら、バイク散歩の愉しみの幅をこれまで以上に広げてくれるのは間違いないでしょう。

「答えは、自然の中にある」

このメーカーキャッチコピーは実に的を射たものですね。

やっぱり燃費が素晴らしい

今回の試乗では、市街地や山道、そして河原の不整地など、実にいろいろな走り方で試してみました。

CT125で183㎞を走って、かかった燃料代はたったの694円!

ヤマハRevNoteにて記録

エンジンを良く回す走り方が多かったせいか、カタログ値よりは少してしまっていますが、平均燃費は54.1㎞ということで、それでも燃費は優秀なもの。

普段私は1000㏄の某バイクで燃費には毎度ため息をつかされているわけですが、こうして遊び込んだ後にガソリンスタンドでもニンマリできるバイクは本当に素晴らしいと思います。

試乗車の配備があるホンダDream店も各地に増えているようなので、ぜひともご自分の感覚でこの稿の答え合わせをしてみてくださいね。

 

CT125 主要諸元

車体価格税込み440,000円

 

 

製品ホームページ https://www.honda.co.jp/CT125/

取材協力;株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

ポジドライヴ株式会社 https://store.posidrive.jp/ 

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