2年に1回、札幌モーターショーに行ってきた! ニューモデルを徹底解剖!

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みなさんこんにちは!

北海道の学生ライターの板倉です。

今回は、1/17~19の3日間札幌ドームで行われました札幌モーターショーに17~18日2日間体験試乗も含めて取材行ってきました。

恐らくこの写真を、関東・関西の都市部にお住いの方が見れば、

「おっ、雪、さすが北海道!」

と思われるかも知れませんね。

実は例年ですと、この通路も普段は雪掻きされて両脇に雪山ができているのですが、今年はその雪山がないんです。

なので、雪が少なくて地元民としてはびっくり。

そんな中行われた今回の札幌モーターショーは、3日間で延べ90,599人を集めて大いに盛り上がりました。


おバイクだけではないのですw

今回はモーターショー。

ですので、バイクメーカーだけでなく、自動車メーカーも出展しています。

実は前回(2年前)も見に来ていたのですが、そのとき時と違うのは、私が免許を持っていること。

そして何より、ライターとして参加させていただいたことが大きく違いますね。

これまで展示車両に跨ることだけしかできなかったわけですが、今回は自動車の試乗までできちゃいました。

AWDのスバル・フォレスターは北海道では実に頼もしい車種で、就職したらこんな車を乗りこなしてみたいですね。

さて、4輪の試乗はレジャー的に愉しんだ程度でしたが、モーターサイクルジャーナリストとして主眼に置いたのはやはり2輪。

2輪ブースでは特にSUZUKIのNEWモデルの上陸間もない日本仕様や、HONDA入魂のNEWモデルこの目にできるということで、今回はその話をメインにお話していこうと思います。

らなる冒険心を求めて 

HONDAブースでは、HONDA RACING TEAMのフォーミュラカーやNSXの展示もあってなかなかの迫力。

 

レース文化を大切に考えるホンダの姿勢が素敵です。

バイクは注目のCRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES DCTとADV150の展示もあり、広報の方からこれらの開発に関するお話や、改良点などを伺うことができました。

HONDA・CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES DCT

さらに厳しくなった国際的な環境規制「EURO5」に対応しつつ、エンジンを998ccから1082ccに拡大。

エンジン外観(DCT)

これによりパワーも95→105PSへとアップし、アフリカツインはオフロード性能とロードの快適性を向上させています。

闇夜にいざなうアドベンチャーの面構え

従来よりもさらにシャープな顔つきに進化。

オプションのガードに装着されたフォグランプは深い闇を興奮に変え、外観的にも冒険心を掻き立ててくれます。

 

今回から、左右のヘッドライトの下にはコーナリングライトが追加されました。

これは、搭載されたIMU(慣性計測装置)により、バンク角に応じて照射範囲を3段階に切り替える仕組み。

このおかげで夜間のコーナーリングもしっかりとした視認性を確保でき、安心感も高まります。

にらみを利かせたヘッドライト周りのポジショニングランプもアドベンチャーバイクとしてのキャラクターを一層際立たせていますね。

強く軽く乗りやすくなった車体構成

エンジンの排気量のアップに伴ってメインフレームにも見直しが図られ、全体の軽量化と剛性を強化に貢献。


映像参照元;Honda/CRF1100L Africa Twin

具体的に車両重量は、前モデル比で4㎏の軽量化に成功しているとのこと。

バイクにおいてグラム・ミリの単位は走りの味わいを大きく変えるものですので、この4㎏の変化は大きいですよね。

恐らく乗り比べをしたならば、長距離走行での安定性や、未舗装での信頼感の向上を体感でき、マシンに対するがさらに大きく感じられるのではないかと思います。

その中でも、足つき性の向上は多くのライダーが最も恩恵を受けるでことになるでしょう。

シートは前モデルに引き続き、シート高は(830→810mm)の2段階調整が可能。

また、オプションでローシート(805→785mm)を選択することもできます。

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さらに、メインフレームの変更でシートレールは別体のアルミ製となり、前モデルよりシート幅を狭めたことで太腿をまっすぐ下せるようになりました。

また、広報の方のお話によれば、BMWのGSなど、アドベンチャーバイクの天下を欧米モデルに対して、このモデルでは日本人の平均身長を考慮したとのこと。

実際に、前モデルではHIの位置をデフォルトのポジションをにしていたサスペンション設定を、このモデルではLOWに変更して足付き性の向上を図り、サスペンションを下げたそうです。

実際に跨ってみましたが、つま先の接地感にかなりの安心感を感じますね。

なんと、身長160㎝の私でも足が付くんですよ。

「ビッグオフモデル=足付きが悪い」という先入観は、このありがたいディメンションのおかげで払しょくされました。

頭のいい「脚」がある

このAfrica Twin1100 Adventuer ES DCTには、最新のSHOWA製電子制御サスペンション「EERA」が採用されています。

一般に、オフロードの走破性を高めるのに必要となるのは硬めのサス設定。

対して、オンロードのロングライディングに求められるのはしなやかな設定です。

「EERA」はこの相反する設定を電子制御のモード設定によって切り替え可能とし、高次元で両立させたサスペンション。

前後連動の電子プリロードにより、ソロ走行やタンデムや積載時で異なる荷重に対応するのもボタンで簡単。

旅を愛するアドベンチャーライダーにとって、これは実にありがたい装備ですよね。

また、シリーズの上級モデルとなるこのCRF1100L Africa Twin Adventure Sports ESシリーズには、

チューブレスタイヤを許容するスポークホイールを装備。

オフロード性能を高めるために、ツインスポークになっているのも特長で、中部の重量がない分、オンロードにおいても軽やかな走りが期待できます。

主要装備も充実

跨って最初に視界に入るのは、6.5インチTFTカラー液晶ディスプレイ。

前モデルは、反転液晶モニターで、割とぎっしりした印象だったのですが、

新しいこのモデルでは電脳装備などが増え、表示内容が増えているにもかかわらず、

カラーになったことで各部の表示が視認性良くまとめられているのが好印象です。

この写真を見て「スピードメーターがなぜ2つ?」と思われた方もいますよね。

このメーターの表示は実に多機能。

タコメーターを大きく表示させることもできる上、ケーブル接続でiOSのCarPlayに対応。

タッチ操作も可能で、Bluetoothでandroidにも対応できるという実に充実した装備になっているんですよ。

また、こうした上級装備と並んで新規装備としてやはりうらやましいのが、ツーリングは欠かせないクルーズコントロール。

矢印の先がクルーズコントロールボタン。右側のスイッチを上下させることで、設定速度の微調整が可能です。

DCTモデルであればスロットル操作をマシンに任せて快適にクルージングが可能。

オフロード⇔オンロード共に守備範囲の広さを感じますね。

ちなみに、昨年(2019年)12月1日の道交法改正によって自動二輪AT限定免許の排気量上限が撤廃されたため、CRF1100L Africa TwinのDCTラインナップであればAT大型免許で乗ることができるようになりました。

 

恐らく積年の夢として、「このバイクなら」と、中型から大型にトライするリターンライダーがいらっしゃるかもしれませんね。

どんなスキルのライダーでも優しく迎え入れるだけの扱いやすさがパッケージングされているバイクなのは間違いないでしょう。

しかしながら、電脳装備が豊かになったことで、上級モデルのAdventure Sportsに至っては込み込み200万円の大台を突破。

これは一度、試乗車をじっくり試乗してからご検討いただくと良いかもしれませんね。

 

限界(ボーダー)を超えていく都会の冒険者 HONDA・ADV150

オンオフ両方で活躍できるデュアルパーパスパーパスバイク。

その世界観をAT車で気軽に味わえる大型クラスのX-ADV2017年)がラインナップされたことは、

デュアルパーパスパーパスの革命といっていいでしょう。


(写真は2020年カラー)

 

ATといってもDCTはクラッチ操作のいらない745㏄のギア駆動バイク。

X-ADVのDCT

 

アフリカツインの項でもお伝えした通り、昨年末から大型自動二輪AT限定免許でも運転が可能になりました。

とはいえ「大型かよっ」とあきらめている中型自動二輪AT限定の皆さん。ようやく、皆さんにも気軽に冒険を楽しめる日が来ましたよ。

 

デュアルパーパスのワイルドな世界観を、よりフレンドリーに楽しもうというのが、2/14販売開始のADV150です。

ガッツリとオフのテイストが与えられたX-ADV譲りのスタイルは、一言で「スクーター」とにいうのにはあまりにも個性的ですよね。

様々な弾丸ツーリングを経験しているわたしとしては、様々な路面状況でも対応できる走破性を重視ししたいところ。

その目線で見る正立サスには、頼もしい安定性が予感できますね。

150㏄クラスでは最も長いストローク量を確保したというフロントフォーク。

この話を聞いただけでもワクワクします。

リヤサスペンションには、リザーバータンク付き。

SHOWA」のロゴが見るからに高い走破性をアピールしているかのようです

オフロードのパフォーマンスを期待しながらも、これは積載時やタンデム時にも快適な走りをしてくれそうです。

DCT搭載のX-ADVとは違い、ADV150はPCX150をベースのトルクフルなエンジンとVベルトのパワートレイン。

アイドリングストップ機能など環境性能もしっかりと備えています。

PCX150をベースとしたADVのパワートレインには、低速域の力強さと高回転域における伸びを豊かにし、未舗装での走破性を重視したセッティングが施されているのがPCXとの大きな違いだそうです。

ちなみにADVはABS装着車ですが、これはフロントのみに装備されるので、オフロードでのアクティブパフォーマンスを阻害しないのがデュアルパーパスらしいキャラクターの一つともいえるでしょう。

メーター周りはどことなく先ほどのアフリカツインに通じるところがありますね。

X-ADV譲りのデジタルメーターと別体のインジケーターに分かれているがカッコいいです。

広報の方のお話では、インジケーターと別体化することで、様々な情報を視認性に優れた形で機能的に見ることができるのだそうです。

メーターわきにある左右のノッチを引けば、スクリーンを上下に可動します。

また、ラゲッジスペースには27リットルの容量を確保し、

フロントのインナーボックスにはアクセサリー電源を備えるなど、スクーターとしての基本性能も充実しています。

これで街中での使い勝手は間違いなしですね。

 

また最近ホンダは被視認性でバイクの安全性を確保する機構を新型車に多く取り入れています。

その一つがエマージンシーストップシグナル。

ADV150にもこれが採用されていました。

どういうものかというとこれは、急ブレーキにの時に、後続車にいち早く伝える機能で、

急激にブレーキを握った際に、LEDのハザードランプを高速点滅させることによって、注意を促すのだそうです。

LED採用のテールランプは視認性に優れるので、追突を防ぐ面でも役に立つ機能ですね。

国内販売が開始されたばかりということで、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

各地の販売店には早くも試乗車の配備が始まっているようなので、そちらもチェックしてみてくださいね。

改進の油冷エンジン キタ━(゚∀゚)━! 

油冷エンジンはスズキのお家芸。

長らく封印されていたようですが、新作の油冷エンジンは実に11年ぶりとのこと。

私はまだ子どもだったので、油冷エンジンの武勇伝はよく知らないのですが、スズキ車に乗るライターとしてこれは勉強の良い機会です。

SUZUKI・GIXXER250シリーズ

バイク熱の熱いインド向けに発売されていたGIXXER SF250と、GIXXER 250。

どちらも新型の油冷エンジンを搭載していて、会場では海外仕様に日本向け装備を施したコンセプトモデルが展示されていました。

このロゴもかっこいいですよね。

もともとジクサーというのは、スズキの銘機「GSX-R」のヨーロッパでの呼称。

発音的に難しいので、こちらの呼称が一般化し、車名として扱うようになったんだとか。

ミドルネームが車名になるなんて、面白いですね。つまりヨーロッパ的にはこれも一種のGSX-R?

特に、SOCSの文字はスズキの油冷エンジン搭載車という証。

こちらがその新型油冷エンジンです。

単気筒ということもあって、かなりコンパクトにまとめられているのが見て分かると思います。

中身は先端技術の結晶。

ピストンやロッカーアームなどはMotoGPの技術をふんだんに採用。

エンジン内部の最も熱の集まるところを、潤滑オイルで重点的に冷やす仕組みで、オトナの皆さんがご存知のかつての油冷エンジンとは全く異なるエンジンになっています。

もちろん、水冷の方がピーク性能が確保しやすいのですが、

ユーザーに「安く、軽く、楽しく」乗ってもらうこと

というコンセプトからピークパワーの向上よりも常用性能の豊かさを重視し、

パーツ点数と開発コストの削減の両立が図れる油冷をチョイス。

最近ではKawasaki・ZX-25Rを出したり、HONDA・CBR250RRがクイックシフターを搭載するなど、250ccクラスとはいえ、手が出しにくい価格設定がなされているので、そうしたライバル社への対抗馬として開発したようです。

つまりこれは「対抗馬」というより、高止まりするバイク価格へのアンチテーゼ?

製品に思いやりを込めるなんともスズキらしい発想だと思います。

この写真は、キーオン時のメーターの画面。「GO」という文字にツーリングのモチベーションが上がるかも。

控えめに迫力をアピールしている2本出しマフラーはちょっとかわいい感じがします。

はっぴょうから日本発売まで慎重なまでに時間をかけるスズキのこと。

まだまだ分からない非公開の魅力があるのかもしれませんが、日本仕様が出るのが待ち遠しいですね!

その時が来たらまた、より詳しくご紹介したいと思います。

北海道ならでは?スノーモービルやスノーバイクの展示も

ちょうど1年くらい前になるでしょうか。

スノーモービルやスノーバイクの体験をさせていただいた記事を書いたことがあるので、こちらもぜひ読んでいただければと思います。

大学生ライダー板倉のI LOVE BIKE!北海道はバイクの遊び方が半端ない

恐らく関東以西の方ならば、スキー場に行った時くらいしか目にしないであろうスノーモービル。

POLARISというかわいらしい名前のメーカー、写真のスノーモービルはPRO-RMK174です。

174という数字はキャタピラの長さ。

エンジンは水冷2ストローク795ccなので強烈です。

モーターサイクルナビゲーターさんに投稿した記事にも出てくるスノーバイクも展示されていましたよ。

きっと「初めて見た」という方もいらっしゃいますよね。

フロントにはボードを、リヤにはキャタピラを装着して雪道を走ります。(公道走行不可)

通常のバイクをベースとするので、夏はタイヤを履いて林道やレースを、冬はスノーバイクにして雪道を、という方もいらっしゃいます。

POLARISは、こういったスノーバイクキットも作っている会社です

まとめ

いかがでしたでしょうか。

札幌モーターショーは2年に1回の開催ですし、自動車がメインになってしまうので、バイク関連でなかなか取材が難しい部分がありました。

3月は、三週連続で札幌、大阪、東京とモーターサイクルショーが各地で開催されますから、楽しみでしょうがないです。

ちなみに、北海道でも「モーターサイクルショー」が3/14,15日の2日間、アクセスサッポロで札幌モーターサイクルショーが開催されます。

2年に1回の開催。夏に開催していただければあれば、ワクワクしながらバイクで行けるんですが…。

冬の時期の開催ということで、バイクで行けないのが玉に瑕(きず)。

いづれにしても、今年は数々の注目モデルが発売になる年になると思います。

オリンピックイヤーの2020年は私にとっても大学生活の締めくくりの年。

大型も取得して、試乗レビューをどんどん書いていこうと考えています。

今後の記事も楽しみにしていてください!

 

映像参照元;ホンダモーターサイクルジャパン株式会社


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