1人でできた!グリップヒーターのセルフインストールの方法とポイント

目次

そうだ、グリップヒーターつけよう!

凍てつく冬場のライディング。

通勤通学の足としてバイクを利用している人はもちろん、澄んだ冬の青空の風景を求めてツーリングをするライダーもいますね。

Paul Henri DegrandeによるPixabayからの画像

昔なら、信号待ちでエンジンに抱き着いて指先をあっためてるライダーをよく見かけたものです。

しかし、いまは便利な時代。

電熱ジャケットやパンツなど、冬を快適にするグッズもたくさん売られています。

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これぞ「本物」の電熱ギア!まるでこたつを着ているような暖かさだ

この記事↑では、冬場のライディングを快適にするリーサルウエポン(最終兵器)として電熱装備のハイエンドモデルを紹介させていただきました。

しかし、上から下まで全部をそろえるとなると、お財布のひもの緩め具合も慎重になるかもしれませんね。

そこで、一番手ごろな電熱装備として思い浮かぶのがグリップヒーター。

既に装着している人の話を聞いた方も多いと思います。

バイクの操作に影響する掌にぬくもりを与えてくれる、その恩恵はやはり大きいものですね。

しかしながら、

『電源を引いたり、グリップを付け替えたり、結局工賃も安くはなさそう』

と、導入をあきらめている人も少なからず。

何を隠そう、私もそこで躊躇しているライダーの一人でした。

でも、いざやってみるとグリップヒーターのセルフインストールは思ったより簡単。

今回は、その方法とポイントをお伝えしていきます。



必要なものをそろえよう

Alexas_Fotos による Pixabayからの映像

とりあえグリップヒーターを買ってきてバッテリーに直接つなぐ、いわゆる「バッ直」でも機能は果たせます。

しかし、降りた時に電源を切り忘れてエンジンが再始動不能になったら大変ですよね。

やっぱりどうせつけるなら、イグニッションキーで電源をON/OFFできるようにしたいものです。

これを可能にするのに必要なのは主に、

  1. 電源リレー
  2. ギボシ
  3. 電工ペンチ
  4. ハーネステープ
  5. 結束バンド
  6. グリップヒーター専用ボンド
  7. 潤滑スプレー
  8. パーツクリーナー

そして、グリップヒーター本体です。

「え、そんなに?面倒くさそうだなぁ…」

分ります分かります。

でもこれらをアマゾンでポチっておけば、おぜん立ては完璧。

配線の仕方だけわかっておけば、意外にことはスムースに進みます。

1.電源リレー

今回は、グリップヒーターなので、15Aまでの大電流に適した4極リレーをチョイス。

シート下以外の露出する場所に設置することも想定して、防水タイプ※の電源リレーを用意しました。

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※この製品の防水規格はIPX4相当、水没にまでは耐えないので防滴と考えた方がいいようです。

これをイグニッションと連動させることで、キー操作によるグリップのON/OFFが可能になります。

接続方法は後で詳しく説明しますが、リレーのパッケージの裏にちゃんと書いてあるので、無駄に恐れる必要はありません。

2.ギボシ

また、電極の増設にはいくつか方法があるのですが、今回は確実性を狙ってギボシを使った増設を行います。

「ギボシを使うのは初めて」

そういう方もおいでと思いますが、これもまたコツをつかめば雑作もありませんよ。

※ご購入のグリップヒーターにクワガタ、もしくは丸型端子、あるいはギボシそのものが同梱されていなければ、下記がの製品必要です。

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れらを正しく使っていけば接触不良を起こさず綺麗に仕上げることができるでしょう。

のち程使い方などはご説明しますが、仕上がりを重視して電工ペンチを使用して電極を造っていきますね。

3.電工ペンチ

ラジオペンチでも作業を進めることができますが、電工ペンチならコードの先端にしっかり圧着できるので、作業の確実性を考慮すれば、やはり電工ペンチの方がおすすめです。

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ちなみに上記エーモン製の電工ペンチであれば、ギボシもバイクや車の電工に適した形でセットされていますから、この手の作業が全く初めての方にもおすすめですよ。

4.ハーネステープ

また、今回はやっつけ感のない、機能的できれいな仕上がりにこだわって作業を進めていきます。

特に配線の防水性なども重視するために、配線をハーネステープでまとめながら保護していくことにします。

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「コンビニで売っている絶縁テープでも十分でしょ?」

という声もありますが、ハーネステープの方が薄くしなやかなうえ、絶縁テープにあるテカリもないので配線が目障りにならず、仕上がりがきれいにまとまります。

5.結束バンド

やはりこの手の作業には結束バンドは欠かせません。

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特にハンドル周りの作業になるので、アクセルやクラッチ、そしてハンドリングそのものに配線が影響を与えない位置決めをしていくためにもこれは必需品。

あらかじめちゃんと用意しておきましょう。

6.グリップヒーター専用ボンド

グリップ用速乾ボンドというのは以前からいくつか売られていますね。

でも、かなりの高温に耐えるものでなければグリップヒーターには適さないという話を聞き、今回は初めてこちらの製品を用意してみました。

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ただ、Amazonでのレビュー評価がいまいちだったので、半信半疑のところもあったのですが…。

その結果ものち程ご紹介していこうと思います。

7.潤滑スプレー

のちにご説明させていただきますが、通常ショップではグリップヒーターへの換装作業に潤滑スプレーを使うことはないと思います。

ですが、庭先軒先のサンデーメカさんにはこれがこの作業のポイントになります。

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8.パーツクリーナー

パーツクリーナーについても潤滑スプレー同様。

潤滑スプレーの後の脱脂に使います。

界面活性剤の入った台所洗剤でも代用できなくもないのですが、今後いろいろな作業をするにあたってもやはりあった方がよいでしょう。

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※施工前の重要事項※

用品がそろったところで、いよいよ電気工事の開始といきたいところですが、その前にここで、施工にあたっての重要事項をお話させていただきます。

MT-10SP、および電子制御ライディングアシスト搭載バイクへの施工について

まずは、同じ車種にお乗りの方のためにも私の愛車MT-10SPの電気関係についてお話しておきますね。

実はヤマハのMT-10であれば、外部アクセサリー電源は5AまでOK。

純正オプションにグリップヒーターがあり、カプラーONで今回の作業よりも簡単にグリップヒーターを取り付けることができます。

しかし、MT-10SPの場合は前後に装備されている電子制御サスが、そのうち実に3Aを消費するため、純正グリップヒーターの取説にも「MT-10SPへの取り付けは不可」と明記されています。

ただ、SPにグリップヒーターを装着している方のYouTube動画も多数見かけたので、複数の情報を集めたところ、

「グリップヒーターの電源をバッテリーからとりつつも、リレーを介すれば影響なし」

という情報に行きつき、さらにメーカー系販売店のメカニック様にも今回の内容による施工の可否を確認して実施に踏み切った次第です。

ですので、まずこれがメーカー推奨の作業ではないことをご認識ください。

取り付けで今のところ、当方のMT-10SPに不具合は発生していません。

しかしながらが、施工上の破損や不具合につきましては、当方では一切の責任を負いかねますのでご承知おきください。

その他どの車種も、事前に十分な車種毎の情報収集を

また、他車への装着につきましても、事前に車両の許容電圧、使用するグリップヒーターの消費電力等の情報をしっかりとご賢察の上で施工されますようにお願いいたします。

特に最近の電脳バイクの場合は電圧にシビアで、不具合を起こす可能性も高いですから、そのあたりも十分考慮してください。

くれぐれもこれらについてご承知おきいただき、取り付けやアフターケアにつきましては、あくまでも自己責任でお願いいたします。

また、以降の本文をお読みになってもご不安な場合は無理に取り付け作業をならないでください。

いよいよ施工開始

さて、前置きが恐ろしく長くなりましたが、上記をご承知いただいたうえで、いよいよ施工に取り掛かっていきましょう。

電工ペンチの使い方

前述の通り、接続に当たっては電工ペンチを使用。

今回の作業ではこれが基本になります。

この道具の便利なのは、コードのカットや被膜を取って頭出しを知ること、さらに電極の圧着までこれ一本でできることですね。

こうしてオスメスのギボシをつくっていくわけですが、間違えやすいあるあるポイントをお伝えしておきますね。

  • 「+」のギボシを作ったら、相手方も「+」だった。
  • ギボシを付けてから、ギボシカバーをつけ忘れているのに気づいた。
  • ギボシカバーを付けたけど、「オス」に「メス」用のカバーを付けていた。
  • ギボシカバーの挿入方向が逆だった。

これは笑っちゃうような話ですが、本当によくあることなんです。

実際、上の写真も最初にメスのギボシカバーにオスのギボシをつけてしまってやり直しているくらいですからね。

というわけで、これらの点に注意してギボシを作ってください。

配線の方法を確認しよう

今回使用したエーモン製防水リレーのパッケージの裏側には、下記のように配線の方法が示されています。

映像参照;amon.jp

ご覧の通り、このリレーの中には電磁石で動くスイッチが入っています。

これを参考に、今回は上記配線の赤線をバッテリーの「+」に、黒線をバッテリーの「-」に接続。

青線をアクセサリー電源(ACC)の「+」に接続し、黄色線をグリップヒーターの「+」に接続。

グリップヒーターの「-」はアクセサリー電源の「」に接続しました。

だいたい↑こんな感じですが、分りますか?

配線図に従って配線し、グリップをつける前にキーのオンオフをして、リレーから「カチッカチッ」と音がすればオッケー。

これでまず、イグニッションとリレーの接続ができましたよ。

また、今回用意したエーモンのリレーはコードの長さが500㎜。

作業をしてみて思いましたが、自由度が高くて作業しやすいのでこの製品はおすすめですね。

ちなみに、MT-10SPでの電装増設は意外に簡単で、

タンクのサイドカバーを外せば、タンクを外さなくても配線できます。

今回は既にETCの配線を増設していたので、ここにリレーからの延長ハーネスを結束バンドで抱き着かせるだけで済みました。

また延長ケーブルから先、ハンドル側の結線状況はこんな感じです。

ヤマハの場合、純正オプションのワイヤーリードを使えば、ACC電源を簡単に取り出せます。
(写真ではリレー側に増設するコネクターを用意していなかったので、ギボシで処理しています。)

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MT-10であればこのコネクターをグリップヒーターの「✙」「-」にスつ属するだけで、グリップヒーターを増設できるようですが、SPではそれがNGとのこと。

なので今回の作業では、この電源を作動電源にせず、バッ直にリレーをかませてシステムへの負担を避けていることがミソになります。

恐らく他車であれば恐らくタンクを外すことにもなるかとは思うので、その際は配線をあらかじめ写メしておくとよいでしょう。

また、高熱部分に配線が触れないように、熱への配慮もお忘れなく。

※コネクター周りの配線を詳しく!

通電確認を忘れずに!

ひとまず、ハンドル付近に配線したら、グリップヒーターを接続して、正しく作動するかどうかをチェックしてください。

幸い今回は、この時点での正常作動を確認できました。

ここまでの所要時間はだいたい1時間30分くらい。

上手い人なら1時間かからないかもですね。

この写真でもチラリと見えていると思いますが、今回私がMT-10SPに取り付けているグリップヒーターはエンヂュランス製の電圧計のついたもの。

https://timewarpriders.com/timemachine_club/category/recomend-goods

IMUこそ装備されていませんが、MT-10SPもいわゆる電脳バイク。

エンヂュランスのホットグリップなら一年を通して電圧管理ができ、万一11Vを下回ると自動停止するという安全装置が付いているのが魅力です。

グリップの長さに合わせたラインナップが用意されているので、ご購入をお考えの方は事前にこちらの適合表をチェックしてください。

ちなみに、MT-10SPでは125を使用します。

115㎜用 120㎜用

エンデュランス(ENDURANCE) グリップヒーター セット ホットグリップ 115mm ハンドル径22.2mm PCX PCX150 JJK35530G1

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エンデュランス(ENDURANCE) グリップヒーター ホットグリップ 120mm ハンドル径22.2mm 汎用 JJHAN530B01

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125㎜用 130㎜(1インチハンドル径)

エンデュランス(ENDURANCE) グリップヒーター ホットグリップ 125mm ハンドル径22.2mm 汎用 JJHAN530C01

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エンデュランス(ENDURANCE) グリップヒーター ホットグリップ 130mm 1インチ ハンドル径25.4mm 汎用 JJHAN530G01

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また、このセット内容にギボシは含まれていますが、初めての方の場合ですと、上記のアルアルでギボシが足りなくなる恐れがあります。

一応予備としてギボシセットも用意しておくのが賢明ですね。

グリップ交換は意外に簡単

さて、今度はノーマルグリップを外していきましょう。

ショップでグリップを外すときは、エアコンプレッサーを使って一気に抜いてしまうのですが、コンプレッサーを自宅にお持ちの方は少ないでしょう。

なので、今回はウエイトを外し、グリップとハンドルバーの間に細いマイナスドライバーなどを挿入して隙間を作りながら、そこに潤滑剤をスプレーします。

こうすることで、元のボンドが無力化し、ぐるっとグリップが回って簡単に抜き取ることができますよ。

ちなみに、ここではワコーズのクリアタイプのチェーンルブを使っていますが、恐らく一家に一本はあるであろうCRC 556なんかでもいいでしょう。

☆ここで注意したいのは、力を入れ過ぎてハンドルバーを傷付けないこと。

そして、グリップを外した後は、パーツクリーナーなどでスプレーした油分を完全に取り除いて置くことも重要なポイントです。

もし、手元にパツークリーナーがなければ、界面活性剤の入った食器洗剤などを布にとって綺麗に拭き込んで、キッチンタオルなどで乾燥させるのでもいいと思います。

これで、ハンドルにグリップヒーターを迎える準備が整いました。

配線は、ハンドリングを邪魔をせず雨に耐えることが肝心

さて、グリップヒーターは単につければいいというものではありません。

ここからがちょっと気をつけどころ。

一番気をつけなければならないのは、ハーネス類がハンドリングの邪魔にならないように、かつ、防水性にも配慮して配線しなくてはならないことです。

なので、いきなりグリップヒーターをボンドでつけてしまうのではなく、ハーネス類のはわせ方を充分に検討してから仕上げていきましょう。

まず、アクセル側はアクセルを全開にしてもハーネスが引っ張られないように、またハンドルを左右に振ることで引っ張られたりしない位置を探り、少し余裕を持たせてテープなどで仮止めします。

また、クラッチ側もハーネスの位置が悪いと干渉してクラッチが切りづらくなってしまうので注意が必要です。

こちらも障害が出ない位置を探り、そのうえでハンドルを左右に切って問題ない位置で仮止め、その位置を大体覚えておきます。

当初、電源側のハーネスの左右分岐点は、右グリップのをブリッジの左側から取り回す方法を考えていたのですが、

これだとハンドルを右に切った時に抵触してしまうことがわかり、ブリッジ下を通すことでこの問題を解決しました。

ただ、どうしても左右の電源コネクターがこうして空中に来てしまい、

ハンドルを左に切るとコネクターがタンクに当たってしまうのが非常に気になります。

そこで今回は、防水性のUPも兼ねて、

ハーネステープでハンドリングの障害にならない形に固定。

ついでですので、今回増設したコネクター類も全てこのテープで保護していきます。

しかし気になったのは、どうしても下の写真の位置にコネクターが来ること。

 

こんな感じで、ある程度妥協することにはなりましたが、

目いっぱいハンドルを左に切っても、なんとかハンドルがタンクに干渉しないようにすることができました。

さて、電源側の位置決めが終わったところで、ハンドルにボンドをつけずにグリップを装着し、正常に作動するかを確認します。

電気的な作動がOKで、ハンドルを切ってもアクセル/クラッチそれぞれの作動に干渉がないことが確認出来たら、いよいよグリップをボンドで固定していきましょう。

グリップボンドは劇薬、正しく安全に使いましょう

先述の通り今回はグリップヒーター専用のボンドを用意しました。

パッケージを開けると、2液タイプになっていて、いかにもガッチリ止めてくれそうです。

しかし、作業時に寒かったのがいけなかったのか、開封前にもかかわらず、すでに薬剤がゲル状に硬化してしまっていたのが残念でした。

取説にはちゃんとそういう可能性があり、そうなっていたら購入先にその旨伝えてくださいと書いてあるのですが…。

実はこの作業の翌日から家族旅行に出かけ、そのまた帰宅後の翌朝からのツーリングに出かけるという段取り。

24時間で完全硬化ということなので、その時間も取っていますが、この日中にグリップをつけないわけにもいかず、このまま作業を慣行しました。

ペットボトルを適当に切って容器を作り、プリンのスプーンを使って混ぜていきます。

注意が必要なのは、手の皮膚を犯すほどの液剤だということ。

手指の保護をしっかりしてから行いましょう。

間違ってもこの写真のよう↑に、素手で扱っちゃだめですよ。
(ちょっと手にかかって、あとから暫く地味に痛かったです。やはりトリセツに書いてあることはちゃんと守りましょうね。)

そんなこんなで、練りあがりは冷えた水あめのような固い状態に…。

たぶん本来の状態ではないのだろうなと思いつつ、それでもハンドルに塗っていきました。

これは後での反省なのですが、ハンドルに直接塗りたくると、いろいろボンドのはつりが出て、仕上がりがいまいちキレイになりません。

なのでグリップの方(親指側の挿入口付近)に厚塗りして、ハンドルにつけた時点でグリップをぐるっと一回転させてなじませた方がよかったのかもしれません。

きっとその方が、はつりもなくきれいに収まると思います。

また、グリップを挿入した後に出たボンドのはつりは、細いマイナスドライバーなどで、完全に除去しておきましょう。

※特にアクセル側にはつりを残すと、アクセルの動きに影響が出てしまう可能性があるので注意が必要です。

※グリップ装着直後は、極力ハンドル操作をしないようにしましょう。

そうしてすべての設置が終わったら、グリップ周りのハーネス位置を再確認。

ボンドの硬化が始まらないうちに、微調整は終えておきましょう。

OKであれば最初にそれらのハーネスを結束バンドで緩く留め、留めた位置が各操作に影響ないことが確認出来たら本留めをします。

ハーネスをどう通すか迷って時間がかかったので、外は日が落ちてしまいましたが、通電確認OK!

ようやく形になりました。

24時間後の完全硬化を待って完成です。

しかし!

予定していたツーリングへ出かけてみると…、

ぐ、グリップがまわる!?

ただ、恐らくこれはボンドのせいではなく取説を一部守らなかった私のせい。

仕方がないので、手持ちのワイヤーツイスターを使って、

このようにグリップの両サイドを固定しました。

意外にこの方がレーシーな雰囲気でお気に入りです。(笑)

 

セルフインストールはお得!

いかがでしたでしょうか?

やっぱりグリップヒーターの有無は大きいですねぇ。

掌を温めるだけで、寒さも相当和らいで感じられるようになったのはうれしいです。

もう冬場にグリップヒーター無しで走ることなんて考えらなくなりました。

色々怪しい点もあった今回の作業ですが、外観的にもそこそこの仕上がりになったと自負しています。

最初はショップでの取り付けを依頼しようと思っていたのですが、幾つか廻った量販店のグリップヒーター取り付け工賃の相場は、一般車で6千円くらい。

(スクーターなどフルカバーボディー車で7千円くらい。)

この他にも、取り付けの工賃のみを伺ったところ、なんと「2万円」と即答するお店もあったので、どうしたものかと思いました。(°_°)

まぁ、その辺が今回の執筆同期になったわけです。

ご紹介した用品・パーツをAmazon購入した場合の価格をここにまとめると、以下のようになります

電源リレー 1,141円
ギボシセット
(クワガタ端子も含む)
495円
※a電工ペンチを持っている場合はこちら
電工ペンチセット 1,815円

※b電工ペンチをお持ちでなければこちら

ハーネステープ 266円

結束バンド

396円

グリップヒーター専用ボンド

827円

潤滑剤(おうちになければ)

298円

パーツクリーナー(ホームセンターの方が安いかも)

312円
ヒーター以外に必要になるもの

合計金額

aセット3,735円 bセット5,055円
※上記は2020年1月現在のAmazon価格
※※商品によっては送料が別途になる場合もございます。

全部を丸々そろえるとなると、ショップの作業工賃に近づいてしまいますが、おうちにありそうなもので流用したりもできるので、やはりセルフインストールの方がお得。

何より楽しみながら、ああでもないこうでもないと工夫している時間もまた楽しいものでした。

今回の作業は、いろいろな電装品の増設にも応用できる作業なので、カスタムの経験値を上げられるという面でもプライスレスです。

手元暖かな冬のライディング。

ご自分の手でGETしてみませんか?

 

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