バイクのタイヤ交換 、手組みでやってみた~PART1 必需品選びとホイールの抜き取り

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目次

みなさんタイヤは大丈夫?

さて、色々と大変んな世の中。

時間はあっても思うようにバイクに乗れない、なんてアルアルですよね。(嘆)

ならば今のうちに諸々バイクの点検をしておきましょう。

実は、この稿の執筆に着手したのは、コロナの長い自粛期間もまもなく開けるゾという雰囲気が漂った5月中旬。

ほこりをかぶったバイクのカバーをめくりあげ、久しぶりにバイクと対面したので、ひとまずバイクに異常がないか点検しました。

すると、なんとフロントの空気圧が正常値だったのに対して、リアタイヤの空気圧は非常に低くなっている…。

『こ、これは、スローパンクチャー?!』

その疑いがあることが判明してゲンナリです。

実はこのタイヤ、1月末に県央道の厚木付近でで異物を踏んでしまい、

写真のようなクラックが入ってしまっていたんですよね。

その時は、

『え、タイヤ交換?なんでこの金のないときにっ?』

と慌てたんですが、石鹸水を吹いても泡立つ様子もなかったので、暫く様子を見ながら放置しているうちにコロナの自粛期間に入っちゃったんです。

そうして「さぁ、もうすぐ乗れるぞ」というときに点検したらそういうことでして…。

やっぱり点検は大事ですよぉ。

関連記事;アフターコロナで久しぶりのおバイク(Part1-点検編) その前にこれだけはやっておこう!

というわけでそのあと、タイヤ交換を手組みでやってみたので、今回はその話題をお届けします。



タイヤ交換に最低限必要なもの

タイヤ交換ツールで必要なのは、

  1. サービスマニュアル
  2. レンチ&ソケット
  3. トルクレンチ
  4. メンテナンススタンド
  5. タイヤレバー
  6. リムプロテクター
  7. 虫回しドライバー
  8. ビートブレーカー
  9. タイヤワックス
  10. コンプレッサー
  11. エアホース
  12. エアゲージ
  13. ウェイト
  14. ホイールバランサー
  15. プラスティックハンマー

の15点ほど。

『えっ、マジでそんなに?』って思いますよね。

そうなんです。

たまにタイヤを交換するためだけにこれだけのものを揃えるとしたら、お得感0なのでタイヤ交換のDIYはオススメできません。

でも、サーキットで練習を積みたくて、空気を吸って吐くようにバンバンタイヤを交換するなら、何回目かには工賃分の元は取れるかもしれませんね。

難度高め、でもチャレンジすれば、整備スキルUP

はっきり言ってタイヤ交換は難易度の高い作業です。

なので、最初は工具を持っいて知識をお持ちの方と一緒にワイワイやりながら、ひとつづつコツを覚えていくことが望ましいと思います。

ちなみに私もかつて、もて耐出場目指してサーキットに通い詰め通っていた中で、必要な工具をちょっとずつ増やしていったクチです。

今回お伝えするのは、そうやって先輩たちの厳しいご指導を賜りつつ、何本かホイールをダメにしながら覚えた技術。

手組みで行うこの作業は、「小傷が増えても経験値優先」というチャレンジャー向けの作業です。

経済性とクオリティー重視なら素直にショップにお任せになることをオススメします。

特に、表面に透過防止のコーティングがなされているようなマグネシウムなど、特装ホイールなどへの傷は、高価な補修を要することがあります。

タイヤ交換DIY未経験の方であれば、特装ホイール装着車のタイヤ交換はショップにご依頼になることをお勧めします。

また、作業による傷や破損等が生じた場合につきまして、当方では一切の責任を負いかねます。

作業上のリスクについては十分ご承知おきいただきますようお願い申し上げます。

タイヤをネットで安く買う場合のポイント

さて、「それでもチャレンジ!」という方に向けてお話を進めてまいりましょう。

ネットで安くタイヤを仕入れる

いずれにしてもタイヤってバイクメンテの中でも大きな出費であるのは間違いありませんね。

でも環境さえ整っていれば、ネットショッピングで安いタイヤを選んで、出費を抑えられるのがDIYの美味しいところです。

今回、わたしはアマゾンで見つけたこのタイヤセットに目が釘づ付けになりました。

ブリヂストンの新鋭タイヤS22前後セットが、なんと39,990円(配送料無料)!!

同じAmazonの中でもS22でこのサイズなら、フロント20,000円・リア35,000円くらいなので、3万円代とは破格です。

ネットの安いタイヤで気になるのが製造年週。

タイヤは生ものですから、保管状況によっては硬化が進んでしまいますし、例えばサーキット走行を考えるなら、できるだけフレッシュタイヤを選びたいものです。

例えばこれは今回外したタイヤなんですが、末尾の番号が「1517」ってなってますよね。

これは2017年の第15週目に製造されたタイヤという意味ですから、2017年4月9日から2017年4月15日までに造られたタイヤという読み方になります。

私の場合、溝がまだ残っていても大体2.5~3年というのを交換の目安にしています。

タイヤの対応年数についてメーカーさん(ブリヂストン)は、使用状況によっても異なるので「何年だというのは困難」と言っていますので、交換時期のポイントは必要に応じ、そちらを参考にご判断なさると良いでしょう。

今回のタイヤセットを出品している業者さんは製造年週について、カスタマーQ&Aでちゃんと「1119~2219くらい」、つまり大体19年3月~4月製造のタイヤ(1年ちょっと前)のものであると返答していましたので、私の場合これなら守備範囲。

信用に足りると判断しました。

そうしてやってきたタイヤがコレ。

輸出向けなのか、ラベルはすべて英語表記。

気になる製造年週はフロントが1619・リアが1019で大体Q&Aで察した通りでした。

ちゃんとした室内倉庫から出荷されたものと見えて、フレッシュなゴムの臭いがちゃんとしていますし、触った感じもペタッと吸い付き良く、硬化している様子は見られません。

願わくばサランラップグルグル巻きで届くといいなとは思いましたが、サーキットでタイムアップを狙うことはもうないので、この際細かいそれ以上は望まないことにします。

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ブリヂストン以外にもいろいろなメーカーのタイヤを扱っている日光商会さん。

カスタマー評価も高いので、DIYならここはお勧めです。

足回りの締め付けトルクは把握しておこう

サービスマニュアルは分解整備を行ううえで必要なものです。

組み方の手順や、ボルトやナットなどの締め付けトルクが書いてあるもので、できるならこれを入手してから作業に入られるとよいでしょう。

ただ、サービスマニュアルは割と高価。

しかも輸入車の場合はさらに高くなるうえ、ある程度の英語理解力が必要になります。

でも、今は便利なもので、ネットでご自分のバイクの名前に「締め付けトルク」とつけて検索すればある程度必要な部分の締め付けトルクは分る場合もあります。

どちらにせよ、ホイールアクスルやブレーキキャリパー等、タイヤ交換で緩める必要のある所の規定トルクは必ずトルクレンチを用意して、事前に規定トルクの情報を得ておくことにしましょう。

メンテナンススタンドはこの機会に揃えるが吉

タイヤ交換以外の作業、例えばチェーンのメンテナンスや洗車などの作業も確実にはかどることになるので、やはりメンテナンススタンドは用意しておくことをお勧めします。

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タイヤを安く抑えて工賃がかからない分、コスパの良いものを選んでいけば、通常のタイヤ交換とそう変わらない予算で導入できるかもしれませんね。

ホイールを外す際の注意点

さて、ここから車体からホイールを外す作業をしていきます。

初心者アルアルな部分

初めての方が慌てて忘れやすいのが、フロントフォークの割閉めボルトの緩め忘れ。

ここはちゃんと緩めないと、アクスルシャフトが抜けないので、しっかり緩めておきましょう。

また、フロントアクスルシャフトにはバイクによって太さや締め付け方法がいろいろですが、今回のMT-10spの場合は中空の六角とボルトで締められている方式。

下の写真に映っている六角側(左側)はシャフトの頭ですので、こちら側にトルクをかけるのはNGです。

六角側はあくまでも抑えるのみで、緩める場合も締める場合も、必ずナット側にトルクをかけるようにしていきましょう。

ちなみに今回、六角の径がてのちのソケットより大きかった(22㎜)ので、新たにヘキサゴンソケットを購入。

これはナイスアイディアのマルチなソケット。

17~24㎜まで使えて汎用性が高く、今回とても重宝しました。

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足回りに傷をつくらない配慮を

まずはブレーキキャリパーを抜いていくわけですが、作業中にホイールに当たって傷をつけたりしないよう、

キャリパーは軍手などで保護しておくといいでしょう。

これをやらないと無駄に小傷が増えちゃうんですよねぇ。

特に注意が必要なのはリア。

わたしの場合、アクスルを抜くと同時に落下したキャリパーベースをホイールに勢いよく衝突させてしまった苦い経験もあって、この後ガムテープでキャリパーベースをスイングアームに固定して落下防止を図ったうえでシャとを抜きました。(何事もお勉強です。)

 

几帳面な方は、ホイールのリムにガムテープをぐるっと一周させて傷対策をされるようですので、気になる方はその方法の方が良いでしょう。

ABSセンサーに注意

一昔前のバイクはキャリパーを外せばホイールを外せましたが、最近のバイクには大概ABSが装着されています。

センサーやセンサーディスクを破損する可能性があるので、ABSセンサーの保護を忘れずに実施しましょう。

こうして周辺パーツの取り外しと保護が済んだら、

エイやッ!とアクスルを抜いて、ホイールを外していきます。

さあ、これでなんとか前後のホイールが抜き終わりましたよ。

組む時に間違えやすいので、ホイールのカラーなどは左右がわかるように、ボルト類と一緒にトレーなどに入れて管理しながら作業しましょう。

さて、ここまではホイールの抜き取りまでの作業をお伝えしてきました。

PART2ではいよいよ、タイヤを交換していきます。

 

「 バイクのタイヤ交換 、手組みでやってみた~PART2 コツを知ればあなたにもできる!」 へ続く

 


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