寒さが和らいでくるのはうれしいですが、杉の花粉には散々困らされます。
我々ライダーはツーリング先で「産直の花粉」をダイレクトに浴び続けるわけで、本当に困りますよね。
「ちょっとでいいから何となんないの?」きっと皆さんもそう思っておいででしょう。
今回はその「もうちょっと何とかする方法」をいろいろ探ってみたいと思います。
目次
花粉症ライダーのニーズ
先日筆者もいつものお山に出かけてみたのですが、見てくださいこの景色!
杉で山の稜線には真っ赤。
青に緑にそして紅というコントラストは、花粉症ライダーにとって何とも悩ましいものでした。
「行った先がこんな感じ」、というのはわかっているけれど、天気の良さに誘われるとどうしても出かけたくなるのがライダーの性。
「わかっちゃいるけどやめられない」ですよね。
ただ皆さん、バイクに乗るときの花粉対策ってどうされてますか?
歩いて出かけるのなら、マスクをして花粉対策用のメガネをかけてバッチリと…。
こういう普段の対花粉装備はメットを被るとズレたり、シールドを曇らせたりして、かえって煩わしいことが多いですよね。
筆者も花粉対策メガネを持っていますが、普段の花粉対策グッズをそのままメットと一緒に使おうとすると、全くしっくりこないので困ります。
自分の経験を整理しながら考えると、花粉症ライダーのニーズとして基本的なことは次の2点。
- メットの脱着に影響されないこと。
- メット着用中もしっかり効果を発揮してくれること。
なので今回は、この辺にこだわって対策グッズを考えていきたいと思います。
物理的対策グッズ
筆者もいろいろヘルメットを持っているんですが、いろいろと試してみました。
掃除機のパックをくわえてみるとか、それをヘルメットにブレスガードとしてくっつけてみるとか…。
なるべく、高いものを買ったりしないでどうにかならないものかと、いろいろ考えてみました。
しかし、いちいち切った貼ったして作るのも面倒なので、もっと現実的で手軽な方法はないかと思ったんですね。
そうしたら、やっぱり餅屋は餅屋。
いつものマスクをうまく使った方がいいかなと。
そうだマスクを活かそう
マスクが困るのはメットを被ったときに耳のゴムがずれたり外れたり、後は変に隙間ができたりすることですよね。
なのでこの「耳ゴム」と「隙間」対策を何とかすればいいのかなと思うに至りました。
あたりを見回しながら目に移ったこいつで試してみることにします。
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タイチの防寒マスクなのですが、多少ホカホカ陽気になっても汗吸い効果があるので、暑苦しいことはないですね。
これをこうしてマスクの上にかぶりました。
(犯人とか言わないっ!)
こうすると『メットが耳ゴムに直接触れないのでいいのでは?』と思ったんです。
早速やってみると、やっぱり多少のずれはあるものの、少し指で引っ張ったりするくらいでうまくマスクをした状態でメットをかぶれました。
最初はマスクと鼻の間に隙間ができたりもしたんですが、これも手でメットを左右片方ずつ押しながらマスクを引っ張ってテンションをかけることでうまくいきましたよ。
なんか府中の3億円犯みたいですが、それは置いといて…。
やっぱりジェットの方がより簡単に装着できますね。
マスクに隙間なく息苦しさもありません。
ちなみに、ネックウォーマー的なハーフタイプのマスクでもやってみました。
しかしこれはこのマスク自体がずれるので、すっぽり被るタイプの方がすんなり決まりますね。
たまたまうちにタイチのフルマスクがあったから良かったのですが、お持ちでない人もおいでだと思います。
そこで、いろいろバイク用の花粉マスクというのも調べてみたんですが、こういうのも見つけましたよ。
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ちょっと見にくいんで写真を伸ばすとこんな感じです。
よくバイク用品店に行くとハーフタイプの防塵マスクは見かけますね。
でも経験上ハーフタイプだとメットの脱着でずれないか心配になります。
なのでこうしてすっぽりかぶれる防塵マスクなら、機能的で楽ですよね。
この製品の場合、生地としては裏起毛タイプなので、暖かくなる市街地的には季節的にギリギリかもしれません。
ただ、ゴールデンウィークぐらいまでは、ちょっと足を延ばしたツーリング先が冷え込んでいるというのもありますよね。
ですから、単純に防寒用としてもお勧めです。
メット自体に対策を施す
実は先ほどお見せした筆者のメットコレクション。
この中に筆者が、「花粉用」と位置付けているメットがあります。
それはHJCのフルフェイスヘルメット(AC11J)。
かれこれ10年くらい前に、カラーモデルが欲しくて勢いで買ったものですが、これが花粉の中を走っても楽!
というのも…
ブレスガードがやたらでかくて、ちゃんと肌に密着しているんです。
そのうえ、
チンガード下の「チンカーテン」も大きいので、下から風を巻き込んでこないんですね。
実は、先ほどの杉の山の写真を撮ったときにかぶっていたのがこのメットで、このときの走行ではほとんどくしゃみも鼻水も出ませんでした。
そこでいろいろ見てみたのですが、AraiやSHOEIにもオプションパーツとしてこういう大きめのブレスシャッターやチンカーテンが売られているようです。
いずれもメット内の「曇り防止」を主眼とした商品なのですが、多少工夫しながら先述の方法でマスクと併用したりすれば、症状の軽減に役立つと思います。
なので今回は、AraiとSHOEIそしてKabuto各ブランドの汎用性の広いブレスシャッターとチンカーテンを集めてみました。
Arai
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価格:1,770円
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SHOEI
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Kabuto
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※こちらでは各社の代表的な商品い適合するものを選びましたが、念のため適合はご自身でもお確かめになることをお勧めします。
目のかゆみも何とかしたい!
じゃぁ、目はどうするか?
ということなんですよね。
筆者の花粉メガネはこれ。
歩く時のは効果てきめん。
しかし、残念なことに、レンズがラウンドしていないので横の視界が遮られてしまうんです。
そもそも、でかくてメットの中に納まらないというのが致命的。
そこでアマゾンを探検すると、こんなのがありました。
オートバイ用偏光レンズ防霧サングラス 昼夜兼用2部セット メガネ脚とベルトが互換可 UV防止防風防砂(透明なバージョン) 新品価格 |
こちらには透明なレンズのグラスと、偏光レンズのグラスが2本セットになっているんですね。
しかもツルとベルトを交換することができますから、メットの形状に合わせて変えられます。
内側の防塵スポンジは取り外しが可能で、洗うことができ、夏などに不要ならば、取り外して使うこともできます。
するも比較的すっきりしたデザインなので、メットに納まりが良いようです。
さらに、レンズがカーブレンズになっているので、横視界はまずOKですね。
「度」はつけられないようですが、「コンタクトで花粉症」という人にはだいぶ助けになってくれるのではないでしょうか?
価格もリーズナブル。
バイクに使っているという人のレビューも上々なのでなので、「眼鏡等使用」の条件がない花粉症ライダーにもおすすめです。
関連記事;「バイク専用はいいね!ダブルオーグラスギアは普通の眼鏡とどう違う?」
まとめ
当初は、注射で治す方法や、はたまた手術という方法もお伝えしようと、いろいろ調べてもみたんです。
注射の場合、ステロイド注射やヒスタミン注射、それにアレルゲン注射などいろいろ効果の高いものがあり、筆者もその治療を受けたことがあります。
しかし、効果と引き換えに副作用が心配されるものもあったり(特にステロイド)。
安全な方法として期待されるアレルゲン注射の場合も、効果は期待できるけれど、長期間根気よく続けなければならないようなんです。
花粉症手術に関しても同様なのですが、一概に花粉症と言っても、症状の深さは人それぞれ。
それに既往症を持っている人には合わない場合がありますよね。
ですから「おすすめ記事」という性格上、今回は遠慮することにしました。
やはり普段から皆さんも、鼻腔に塗り薬をするとか、点眼薬を使うといったことをされていると思います。
今回はそれらを前提として、リーズナブルで、すぐに試せる対策方法を考えてみました。
ツーリング先で産直の花粉を浴び続けることを考えると、鼻腔や目の洗浄剤も必須のアイテム。
これらを休憩のたびに使って、こまめに花粉を洗い流すというのも緩和策として必要です。
桜が散って緑が生い茂る時期までは、花粉症ライダーにとって試練の日々が続くと思います。
うららかな春のツーリングを安全に楽しんでいただくために、今回の方法をさらに活用していただけたら幸いです。