
最近はバイク用品量販店にも、いろいろなLEDバルブが売られるようになったので、気になってる人は多いのではないでしょうか。
筆者も迷ったのですが、やっぱりどれも値段が結構なもので、ショーケースを眺めては手を引っ込めてしまいます。
そうやって、これまでずっと購入を見送ってたんですよね。
でも最近、「もし安くて、安心して使えるLEDバルブがあったら…?」
そう思っているところに、ワールドウォークからリーズナブルなLEDバルブが発売されているのを知りました。
今回は、そのワールドウォークのLEDヘッドライトバルブ、VIVID RAY(ビビッド・レイ)をご紹介していきます。
目次
そそるコスパのLED
何とか価格を抑えて、筆者のような「お小遣い制のお父さんライダーにも手の届くものを」と、毎度バイクグッズをご紹介している当TIMEWARP RIDERS CLUB。
今、バイク用品店で売られているようなLEDバルブは値段的に大体14,000円~20,000円くらいしますかね。
行けそうで行けない微妙な値段だったり…?
でも、今回ご紹介するワールドウォーク(以下WW)のVIVID RAYは、なんと 5,980円(税込み6,458円)。
これはまさに、ウチでご紹介するのには打って付けの商品じゃないですか!
WWのVIVID RAY。
早速外観から見ていただきましょう。
これがVIVID RAYです。
ティッシュの箱の3/4くらいの大きさの箱に、小柄なユニットが収まっています。
アップで見るとこんな感じで、バルブユニットの後ろが、空冷シンクになっているシンプルな構造。
コントロールユニットもかなりコンパクトですね。
やっぱり、ちゃんと大きさをお知りになりたいと思うので、測ってみましたよ。
バルブ本体は大体これくらいの大きさです。
普通のバルブと比べてもあまり大きさは変わりませんね
全体の長さは大体85mmくらいとみていいでしょう。
ソケット部も20mmくらいのゆとりがあれば大丈夫だと思います。
ヒートシンク部の幅は37mm~40mm。
結構コンパクトにできていますよね。
さらにコントロールユニットの大きさはこちら。
参考元;http://world-walk.com/parts/ledheadlight/vividray/
これをうちのXJR1300Lに入れてみると、こんな感じです。
取り付けも、ソケットを抜いて、コントローラーから伸びるケーブルにつなぎかえるだけでOK。
コントローラーが小さいので、コントローラーごとライトケースに放り込む感じですね。
オーソドックスな1灯なので、プラスドライバー一本で簡単。
ひとまずXJR1300にはポン付OKでした。
おそらくカウルのついたタイプのバイクにも、普通のバルブ交換の要領でつくのではないかと思います。
その際、コントローラーのスペースや配線などが気になるかもしれませんよね。
そういう場合は、同梱されている強力な両面テープとタイラップを使えば、設置場所も決めやすいでしょう。
光り方はどうなの?
コンパクトで交換が簡単というのは魅力的ですよね。
では「その効果はどうなの?」
ということなんですが、いろいろ試してみましたよ。
まずは昼間の見え方ですね。
はい、これはノーマルのバルブの光です。
続いてこれがVIVID RAYです。
実際は写真で見るより目立ちます。
すこし横から見た方がその差がそれがわかりやすいかもしれませんね。
昼間でも前の車のバンパーに反射するVIVID RAYの光はパーンと白く光っていて、「いつもと違うな」と思ってうれしくなります。
でもやっぱり、ほれぼれするのは夜ですね。
これがノーマル。
そしてこちらがVIVID RAYです。
ノーマルは「ほわっ」とした明かりなんですが、VIVID RAYの場合はとてもシャープな光り方です。
見え具合としては、
まず、これがノーマルで夜のLOWの見え具合。
そしてバイクを動かさずに、VIVID RAYに交換して撮ってみました。
ここは前方にゲートが締まっている場所なんですが、ノーマルではあまりよく見えていないゲートが、VIVID RAYではうっすら見えているのがわかりますか?
また、左の標識の下あたりの見え方が若干広く見えています。
(※ちなみにカメラはi-phne8で三脚は使わず、写真モードの同じ設定で撮影しています。)
全体の視界に奥行きを感じ、シャープな色の光ではっきりと見やすくなった印象があります。
さらに、ハイビームにしてみるとその差はよくわかりますね。
これはノーマルのHI。
そしてこちらがVIVID RAYのHIです。
前方がモサっとした暖色のノーマルに対して、VIVID RAYはグッと引き締まって非常に見やすくなっています。
特に前方先端部の光の集まり方もいいと思いますね。
仕様や適合車種について
「感覚的な効果もそうだけど、スペック的にはどうなの?」
という方もいらっしゃいますよね。
その辺はWWに伺ったお話も交えてお伝えしたいと思います。
明るさや動作電圧は?
VIVID RAYの動作電圧は16w。
防塵防水もIP56でばっちりです。
一般のハロゲンバルブが大体60wですし、HIDも35wくらいですから、VIVID RAYはバッテリーにも優しい設計ですね。
バルブが発する光の輝度をLM(ルーメン)と言いますが、VIVID RAYは2,200ルーメン。
例えば東芝の60w相当のLED電球が810ルーメンですから、結構な明るさだというのがお分かりいただけると思います。
ヘッドライト内のリフレクターやレンズに反射された光の輝度をカンデラと言うのですが、車検ではこのカンデラが計測されます。
ですので、LED自体の明るさが明るくても光が散ってしまうと車検に対応できない場合があるんですね。
VIVID RAYの明るさは車検に通りやすいとされる6,000ケルビンに設定
様々な車種でしっかりと配光とカンデラが出せるように設計されているのだそうです。
またマルチリフレクターでも大体車検に対応するそうですが、WWさんが試されたところではレンズにカットがある方が相性良く配光が決まるそうです。
気になる適合は?
車両の適合は皆さん一番気になるところですよね。
基本的に12vの4Hであれば大丈夫とのこと。
ただ、スーパーカブなどヘッドライトが小さい車種では、ライトケースなどに加工が必要とな場合があります。
また、一部ダイナモからライトへ直に電気を送っている車種もあるのですが、VIVID RAYは無極性なので交流でもそのまま問題なく使えるそうです。
(※車検に対応するべく車検基準で設計されていますが、LEDの特性上、全ての車種・アフターパーツなど全てのヘッドライトで車検に通ることを保証するものでは無いそうです。)
熱の問題はどうなの?
LEDバルブで気になるのは、やっぱり熱の問題ですよね。
これはLEDチップそのものが熱を持つため、他社のモデルでは電動ファンで冷やしたり、ヒートシンクを大きくするなどでこの問題を解決しています。
ただ、電動ファンで冷却するものは、異物の混入や埃の目詰まり等で故障することがあり、用品店に勤める筆者の友人も「このタイプはお勧めしない」と言っていました。
その点VIVID RAYはファンレスタイプで安心です。
チップ自体が発熱しにくいタイプになっているため、この小さなシンクで十分冷却できるそうです。
実際に4月の東京で、わりと暖かい日に2時間くらい走ってから取り出してみました。
その時このシンクは、冬場HOTで出てくる缶コーヒーよりちょっとぬるい程度の温度で、手で握っても思ったほどの厚さではありませんでした。
(※XJR1300Lでの感想です。)
みんなの味方ワールドウォーク
残念ながら今はバナー自体がなくなってしまいましたが、当TIMEWARP RIDERS CLUBではこのWWさんの広告バナーをよく貼っていました。
あまり派手な感じではないのですが、「あ、こういうの欲しかったんだよね」と思わずうなってしまうラインナップがワールドウォークの魅力。
今回はWW の相京正行代表にもお話を伺いましたが、ご自身もライダーで、ライディング中に「もっとこれ、こうしたいな」という気づきが商品のヒントになるのだそうです。
また、リリースした商品に対して「ここはもっとこうした方がいいのでは?」という声があれば、試行錯誤してその改良に励んでいく。
とにかく「ライダー目線」をとても大切にしている会社というのが、商品を通じて感じるWWの印象です。
当たり前と言えば当たり前なんですが、それをきっちりまじめにやるところが推しなんですよね。
今回のVIVID RAYを開発するにあたっても、たくさんの試行錯誤があったそうです。
まずは、お高めなLEDバルブからネット通販で安く買えるLEDバルブまでを、相当な数で取り寄せたと言います。
参考元;http://world-walk.com/parts/ledheadlight/vividray/
いろいろなLED商品の良いところや不都合も洗い出した上で理想を見出し、出来上がった商品を数多くの車種に実装して配光や熱などの使い勝手を研究。
そうして実用に不都合なく、車検にも通りやすく、しかもお財布にも優しいLEDバルブができたわけです。
WWの商品はそうやってとにかくライダー目線でじっくりと造り込まれたものが多く、このVIVID RAYも使ってみて大正解でした。
お財布にやさしく、「ホー、それいいねぇ」がたくさんある下町のバイクパーツメーカー、ワールドウォーク。
まずはこのVIVID RAYから試してみてはいかがでしょうか。
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取材協力;株式会社ワールドウォーク 代表 相京 雅行 様
ありがとうございました。