米国製クーリングベスト/ハイパークールを実装レポート「まるで○○○○を着ているようだ!!」

晴れたらきっと、ヤバい夏…

7月に入りましたが、青空はどこに行ったのか?

しかし、この梅雨が明けると、例年越えの暑さが待っているのは覚悟しなければならないようです。

例年越えには例年越えの装備を!

というわけで、今回は米国TECHNICHE(テクニッシュ社)製のクーリングベストHYPERKEWL(ハイパークール)の実装レビュー。

貴重な梅雨の晴れ間にこのベストを着てバイクで都内近郊を走ってみたので、その効果や使い心地などをレポートしていきます。


着て涼しいと話題沸騰

前回、ポジドラではTECHNICHE社製品についての概要をお伝えしました。

「ライダーを冷やせ!熱中症対策の決定版 TECHNICHE(テクニッシュ)のクーリングベストのここが凄い!」

今回はその実装編ということになるのですが、この記事をまだお読みでない方のためにまずは簡単に製品の概要をお伝えおきましょう。

米国TECHNICHE社製品は、株式会社キャピタル販売さんが輸入・販売するクーリングギアで、「HYPERKEWL」は、水の気化熱を利用して身体を冷やすタイプの製品です。

本国アメリカでは陸軍や海兵隊に正式採用され、イラク戦争では砂漠に展開する2万5千人の兵士に支給されたという実力派のクールベスト。

その性能や耐久性は海外で広く認められていて、モーターサイクルでは、米国ハーレーダビッドソンや独BMWなどにもOEM供給されています。

近年、日本でも扱いやすさと冷却性能の高さから、ライダーだけでなく屋外でお仕事をされる方々からも、熱い注目を受けているのがこのHYPERKEWLです。

HYPERKEWLを実装!

さて、その注目のTECHNICHEのHYPERKEWL。

いよいよ試してみることにしましょう。

今回私が着用したのは、#6529 HYPERKEWL SPRTS VEST(ハイパークールスポーツベスト)

袋から取り出したばかりのHYPERKEWLの外観は、薄くて軽いただのベスト。

内側の生地には撥水処理がしてあるとのことで、水を含ませてもシャツなどが濡れないようになっています。

早速、台所の桶にベストを投入してみます。

 

カタログの説明では水に濡らす時間は約1~2分ぐらいでOKとのこと。

漬け込む時間が長すぎると、生地の中のポリマーを傷めてしまうのだそうです。

また、水を切るときに強く絞り込んでしまうと、ポリマーが縫い目からででしまう可能性もあるというので、

ねじらないように、上の方から優しく水を落とすのが基本です。

そうしているうちに生地が水を含んで、「ぶりんっ」とした感じになってきましたよ。

そのあとは、余分な水滴などをタオルでふき取れば準備完了です。

ただ、これは使ってみての反省ですが、あまり水を多く含ませてしまうと、蓄えた水が引力で降りてきて、時間とともに腰の周りが濡れてきてしまいます。

なので、この段階でベストは水に漬け込むのではなく、流水にくぐらせて重たくならない程度にする方が使い勝手が良いですね。

ベストの準備は、そんな私の失敗を念頭においていただきながら、やってみてください。

いつもの気温系でテスト開始!

冷感の効果を可視化するため、今回もポジドラではおなじみの室内外用温度計を使用。


気温系の表記は、上がベストの中の温度、下が外気温ということになります。

できればサーモグラフィーで温度の変化を可視化したいところですが、それもなかなか高価なので、ちょっとザックリした方法ですがあしからずご了承ください。

外気温用のセンサーをシャツの中、胸のあたりにセットしてライダー側の準備もOK。

クーラーを切っている室内での温度がだいたいこんな感じです。

そして先ほど準備を終えたHYPERKEWLを装着。

装着してすぐにヒンヤリと冷感を感じることができましたよ。

それから程なくして…

徐々にベストの中の温度も下がり始めました。

これは良い結果が望めそうです。

今回はタイチのメッシュジャケットの内側にインナーとしてHYPERKEWLを着てみることにしました。

いよいよバイクに乗り込みます。

若干重量のある荷物をワタワタとバイクに積み込んでいるうちに、ベストの中は2℃ほど上昇。

しかし、外気温はどんどん上がってきていたので、体感として冷え冷え感はキープされています。



さぁどうなる?

この日はここから、会社の打ち合わせのため、埼玉県八潮市にあるCAFE&RIDER’S HOUSE はらっぱさん

に向かいます。

メッシュジャケットとの愛称は抜群。

市街地をゆっくりと走行していますが、気化熱を奪いながらライダーを冷やしてくれているのを実感できます。

カメラに写っていないのですが、この時のベストの中の温度は30℃~31℃が平均といったところ。

野外で直射日光に当たっているのに、室内にいるのと変わらない温度なのは驚きです。

さて、普段はこのまま下道だけで行ってしまうのですが、今回は往路に高速道路を使ってベストの変化を試すことにしました。

長い間雨ばかりだったのですが、この日の東京は久々の晴天でそよそよと吹く風が涼しくもあります。

翌日からはまた梅雨空に戻ってしまったので贅沢を言ってはいけないのですが、テストの性質上もっとジリジリと焼き付けるような気温を望んだことは、晴天の神様には内緒にしておきます。

それでもジンワリと冷えていくベスト内の快適さは好印象。

高速道路ではその効果がわかりやすく、走行風でズンと身体が冷えていきます。

温度計にもそれが表れてきて、『これは面白い!』とPAに駆け込んで撮影した温度がコレ。

気温は少しづつ上がってきているのに、ベストの中は出発前よりも約3℃以上も冷やされていったんです。

数字だけを見ると大した変化に思われないかもしれないのですが、この3℃は体感としてかなり大きな3℃。

この写真を撮影しているうちにどんどん外気温は上がっていったのですが、HYPERKEWLはベスト内を29~30℃にキープしてくれていました。

今回、首都高は車も多かったこともあって、高速としてはゆっくりのペースでしたが、これがもし、新東名などの120㎞/hOKの区間であれば、確実にもっと冷えていたでしょうね。

さらに首都高上で『おぉぉぉ~!』と感心したのが、モワッとした空気が漂うトンネルの中。

ノロノロとした速度と車からの排熱で外気温は有に32℃を越し、腕の周りには確かにその熱さを感じてきます。

いつもなら暑くて一刻も早く抜けたいと思うこの状況、ですが…。

ベストの中は29~30℃のままヒンヤリしていたので、メットの中では文字通り「涼しい顔」をしていました。

このトンネルの一件からHYPERKEWLのありがたさを、さらに強く実感。

そこから常磐道に入って八潮方面へ向かい、約1時間半ではらっぱさんに到着。

一般道に降りてからも外気温の上下動に関わらず、ベスト内をおおよそ30℃くらいに保ってくれているのがわかりました。


HYPERKEWL 真価は真夏の渋滞にあり?

はらっぱさんでは、おいしいアイスコーヒーをいただきながら約2時間半ほど過ごしていました。

室内ではクーラーの風が寒く感じられるほどベストが冷やされていましたので、家の中で着ている相当電気代も節約になるかもしれませんね。

さて、打ち合わせも終わり、帰路は下道オンリーで多摩の自宅を目指します。

はらっぱさんを出発する時の温度がこちら。

やはり荷物の積み込みで少々身体が動いたせいか温度計上は30℃を超えていますが、ベストの中の冷え冷え感はキープされています。

これに気を良くしながら出発です。

スカイツリーを遠くに眺めながら行く中川沿いの道。

相変わらず気温はさほど上がらないものの、午前中より日差しが強くなっているのが明らかにわかります。

そこから約30分後に国道に出てコンビニでカメラをメットにセットしなおした時には、外気温は34℃ほどに。

腕の周りの感覚から『恐らく暑いであろう』ということはわかるのですが、ベスト内は依然として快適そのもの。

この後、渋滞の橋の上で外気は35℃以上になったのですが、それでもベスト内は31~32℃をキープしたままです。

これは、流石に恐れ入りました。

夕方とあって、帰路の国道は少々渋滞ぎみ。

はらっぱさんを出る時に見たナビの予測で自宅までは、およそ2時間30分とあったのですが、

調布あたりで既に16時を回り、自宅についたのは17時少し前あたりでした。

東京の西側の市内に入ってからもなお、周囲のクルマの熱で外気温系は上下を繰り返すものの、

ベスト内の温度はまるで温度を設定しているかのように31℃のまま。

もはやこれは、「着るエアコン」として考えてよいものかもしれませんね。

HYPERKEWLのカタログによると、一回の効果は5~10時間。

今回は朝の9時半前から準備をして17時を過ぎても、ずっとヒンヤリ感が保たれていたので、これはまんざら大げさではないと思った次第です。

電気もいらず、何度も繰り返し使えるというのですから、これからの猛暑を迎え撃つリーサルウエポンとして大いに評価したい製品だと思いますね。



帰宅後は「吊るし干し」が基本 ~メンテナンスなど~

HYPERKEWLは、生地に仕込まれた特殊なポリマーに水を吸収させ、それが蒸散する際の気化熱を使って体を冷やすクーリングベストです。

なので、帰宅後もまだ水を十分に含んでいますから、ほかの衣類と一緒に吊るしておくと…、

お嫁さんに怒られるのと同時に、周囲の衣類を湿気らせてしまうので、使用を終えてすぐ後の保管には注意が必要です。

また、じめじめした場所に置くと部屋干し臭がしてくる可能性もありますから、浴室など乾燥しやすい場所に吊るしておくといいですね。

引力で水と一緒にポリマーが下に偏らないか心配で、逆さまに干した方がいいのかなと思っていた私ですが、

HYPERKEWLには水分と一緒にポリマーが下に偏るのを防ぐために菱形の縫製がしてあるので大丈夫だとのこと。

なので、日常的にはこうして干しておくだけで良いのだそうです。

よほど湿気の多い日でなければ、翌日ごろには水が抜けて元の乾燥したベストに戻ります。

また、汚れてしまった場合などは、生地内のポリマーに影響を与えてしまうために洗濯機や乾燥機は使えません。

カタログによると、

「汚れた場合などは軽くブラシでこする程度で良い」

とのことなのですが、汚れがひどいときなど、どうしても洗いたくなることもありますよね。

ですので、そんな場合のお手入れ方法を、輸入元のキャピタル販売さんに伺いました。

代表の戸田さんのお話では、『「エマール」など、生地に優しいオシャレ着洗い用洗剤をお使いの上、手洗いで優しく洗って下さい。』とのことでした。

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HYPERKEWLは、ひと夏私たちを酷暑から守ってくれるものですから、キレイに長く使っていきたいですね。

この夏の守護神としてご準備を

今回は試しませんでしたが、野外でお仕事をされる方向けに最近売られている電動ファン付きジャケット等との相性も非常に良いとのこと。

マキタ(Makita) 充電式ファンジャケットLLサイズ (立ち襟) FJ310DZLL

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↑※ファンユニットセット・バッテリ・バッテリホルダ・充電器別売だそうです。

熱中症は重症化すると命にかかわりますから、まさにこの夏の守護神として用意しておきたいですね。

HYPERKEWLは、一着税込み9,980円~。

お求めは、posidrive公式WEBストアポジドライヴストアでどうぞ。

家族への思いやりにも

そしてこのHYPERKEWLシリーズ。

実はペット用のラインナップもあるんです。

路面の強い照り返しをもろに受けて歩くワンちゃん達にはありがたいグッズですよね。

防水カバーもあるので、(人間の)赤ちゃんのベビーカーや、この時期蒸れ蒸れになりやすいチャイルドシートの中に敷いてあげるものいいと思います。

これらの製品もまもなくポジドライブストアにラインナップ予定。

お急ぎの方は弊社ポジドライヴにメールにてお問い合わせください。


TECHNICHEにはもう一着凄いのが…

さて、先述した前回の記事で、「TECHNICHEにはもう一着凄いベストがある」とお伝えしていましたね。

はい、これがそのCOOLPAX(クールパックス)というクーリングギアです。

写真は#6626LT LIGHT COOL PAX PCM COOLING VEST

こちらは今回ご紹介した気化熱式のHYPERKEWLとは違い、写真にある4本のアイスパックで冷却するタイプのベストで、実はアイスパック。

なんと14℃で凍ってしまうというスゴイもの。

0℃ではなく14℃。

これには様々な利点があるというのですが、実際のところはどうなのか?

それについてはこちらの記事でテストしていますので、ご参考にしていただけたら嬉しいです。

TECHNICHEのクーリングギア COOLPAX(クールパックス)ベストはただものじゃないっ!

 

 

取材協力;株式会社キャピタル販売

     CAFE&RIDER’S HOUSE はらっぱ

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