ネットがあれば、その場でなんでも買える時代。
今なら、例えどんな大きなバイクでも、1クリックで買えてしまいます。
「ネットでバイクを買う」
これには実にいろいろな意見がありますよね。
どうしてもネットでバイクを手に入れたい場合、納得・安心してバイクをネットで手に入れる方法はどんなものなのか?
今回はその辺を探っていきます。
目次
ネットでバイクを買って大丈夫?
値段や希少性、ネットで見たバイクについ引き込まれることってありますよね。
でもネットでショップからバイクを買ってホントに大丈夫なんでしょうか?
ネットでバイクを買うということは
ネットでバイクを買う場合、なじみのお店から購入するのとは違い、お店とお客さんは初対面同士であることがほとんどですよね。
- ネット販売数々あれど、品質がまちまちなことが前提の高額商品取引。
- 売る人の顔も見えまない上、現車も見ることができない状況での取引。
やはり、そこは慎重であるに越したことはありません。
賛否の分かれる利用者の見解
バイクをネット通販で購入を経験した人にも、「大変満足だ」という人もいます。
安い買い物ではありませんし、「避けるべきだ」という意見も多くみられるだけに余計不安になってきますよね。
ネット上にはそうした賛否が渦巻いているわけです。
例えばバイクのネット購入に否定的な意見からは…
- 「いざバイクが来てみたら、スプロケットもボロボロでFフォークにはオイルにじみがあるひどいものだった」
- 「高い授業料だ、詐欺にあったも同然だ」
そういったものが多いのです。
反対にバイクのネット購入に肯定的な意見を見てみると…
- 「希少車種などは断然ネットの方が見つけやすい」
- 「ネットには載っていない消耗部品のクローズアップ写真が欲しいと言ったらちゃんと送ってくれて良かった」
といったようなものもが見られます。
もちろん、ほかにもいろいろな例があるようですが、ひとまず方向性としてこれらを切り取ってみるとしましょう。
バイクのネット購入の賛否の間を見て思うのはそういうことです。
ちょっとこの辺を掘り下げていくことにしましょう。
バイクネット販売の賢い使い手であるために
一口に「情報を仕入れよう」と言っても、ショップにどんなことを聞いたらいいのか?
それもなかなか難しいですよね。
先述のようにレビューの活用も重要ですが、ココではもう少し具体的な方法を考えていきます。
まずは、基本的なことから考えてみましょう。
「中古車は新車とは違う」という認識で
新車であれば品質にそうバラつきもないはずなので、補償内容さえ確認できればショップにお任せでもいいと思います。
ただ、中古車というのは、同じ車種であっても各個体ごとに劣化の具合が違うのは前提条件。
その個体の内容を吟味することが要求されます。 •「中古車には新車のクオリティーを求めず、どこまでを了承して買うか?」
ショップの店員さんからも、「やはりその辺りを混同している人が多いようだ」という話をよく聞きますね。
なので、買う側の認識としては、まずここを押さえておきましょう。
お店との約束事を文字だけに頼らない
何につけ、通信上で物事を進めるのは難しいものです。
特に文章だけのやり取りは時として角が立ちやすいですしね。
なので可能であれば極力電話をかけましょう。
そして電話で約束事を確定させたら、必ずメモを取って復唱し、「こういうことでよろしいんですね?」と確認して電話を切ります。
例えば…、
「今、ネットで貴店の在庫車両の購入を検討しているんですが、現状と納車までの無料修繕範囲、保証の内容について教えてください。」
こんな電話を一本入れるだけでも、店の応対、バイクの詳しい内容など、WEB画面以上に判断材料が増えます。
このとき、状況説明に応じない店
- 扱っている車両の正しい説明ができない店
- サービス内容の説明が二転三転する店
- 接客が横柄な店
についてはその時点で「信用」が得られないので筆者ならアウトですね。
要は「いかにショップとコミュニケーションが取りやすい店なのか」これを探っていく作業から入るといいでしょう。
ただお店も忙しいですから、聞きたいことは端的にまとめて、度重ならないようにするのはエチケットですね。
「金払うんだから」と言っても、マナー無視して殿様や神様になるのはお互いの為によくありません。
やっぱり怖いのはインチキに合うことですよね。
インチキショップは確かにあった
まるでタイムボカンのドロンボー一味のように、一見さん相手にインチキバイクをガンガン売っていく。
例えば、乗ったらまともに動かない事故車を、外装をきれいに飾って健常車の相場で売ったりするなんて日常茶飯事。
白状しましょう、筆者が数十年前にまちがって務めた店がそういうところでした。
「勤めていても思わず良心が痛むくらいなお店」でしたので、短期で逃げるようにやめたのです。
その店は筆者が退職した後も屋号を変えながら、インチキバイクを造りまくりました。
結局ネット上で酷評され、しまいには客から訴えられて店は消滅。
まぁ、やっていいことと悪いことが、というか消えて当然の店でしたねそこは。
車両を決めたらまずショップのレビュー
これだけ世の中の仕組みがネットに依存するようになった今では、
消滅したアノ店の功績と言ったらそれを証明したことぐらいでしょう。
つまりレビューにはそれだけの力があるってことです。
実際にそのお店と取引をしたお客さんの満足だったこと、不満に思ったこと、そして店の対応が、全部でないにしろ綴られているのがレビューです。
参考元;Goobike
やっぱり、その車体の程度も大事なのですが、例え一見さんになるにしても親切丁寧なお店がいいですよね。
その意味で、レビューを参考にすることは大事なことです。
ただ人の意見には個人差がありますし、レビューにもいろいろ書く人がいますから、ある程度参考にする感じでいいと思います。
しかしそれを差っ引いても、あまりに悪いレビューが幾つも並ぶショップは、残念ですが敬遠すべきでしょうね。
ぶっちゃけどんな商売でも、売る側の心情からすれば、商品のウィークポイントはできたらあまり大っぴらにはしたくないもの。
なので、ここは賢く先回りして売る方の心理を想像するもの理解を早める手かもしれません。
- ショップが車両現状やサービスなどをどれだけ表面的に開示してくれているか?
- 聞いたらどれだけこたえてくれるか?
問題はそういうことですよね。
車両のコンディションを尋ねよう
誠心誠意なお店もあれば、「?」な店もあります。
しっかりしたお店探しには、まずこちら側が「しっかりしたお客さん」であることが必要です。
そのためにもまず尋ねたいのが…。
車両に関する情報開示で積極的に求めたいのは、交換工賃の高い消耗品の状態。
たとえば以下のようなことですね。
- Fフォークのシールの状態(オイル漏れの有無)
- Rサスの劣化具合はどうか(インナーの錆・ガス抜けの有無など)
- エンジン回りに暖気後のオイル漏れはないか
- キャブレターやインジェクション周りのインシュレーターゴムにひびなどの劣化がないか
- キャブレターのオーバーフロー(燃料漏れ)はないか?
- ガソリンタンクの中の錆の有無はどうか
- ブレーキローターの摩耗具合(許容値以内かどうか)
- ローター・ホイールなど回転部位にブレがないか
- ステムベアリングに(渋い角度がある等)癖がないかどうか
- タイヤの製造月日が古すぎないか
- リコール発生車種ならばその対策措置が済んでいるかどうか
WEBの車両写真で見にくいところ、そして後で揉めそうなところと言ったらこんなところでしょうか。
元々多く情報を乗せていないところは余計にですが、写真や動画でちゃんと載せてくれているところでも、その画像等を見る際には上記をポイントとして見ていくことが肝心です。
それでもわからない部分については販売店に納得行くまで尋ねる。
恐らくそれで取引後のゴタゴタの多くを未然に防ぐことができるでしょう。
そうして車両状態について納得できたならば、次はサービス内容の確認をしっかりしましょう。
保険・補償の内容を納得いくまで確かめよう
特にもめやすいのが、何が無償で、何が有償なのかという情報の共有不足です。
例えば、盗難保険やロードサービス等、店によって無償・有償が違うことがありますし、消耗品に対する対応も店によって違うことがあります。
意地悪ではなく、それは店の規模等によって違いがあってしかるべきと捉えましょう。
大事なポイントとなるのが
- 先述で確認したの車両の現状から、販売店が納車整備時に劣化部分をどれだけ無償修理してもらえるのか
- その他ロードサービスや盗難保険等、店としての保険・補償の内容をしっかり把握すること
- ※保険と保証は似て非なるものです、その点も含めてしっかり聞きとること
考えてみれば、これは対面でバイクを購入する以上に必要なことですよね。
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2TC3M3+5OT4VM+2Q84+609HT
まとめ
例えばお寿司屋さん。
大将の粋なトークを聞きながら握ってもらってうのは今や付加価値の高いことです。
客からすると多くの回転すしでは、握っている人の姿はある意味どうでもよくて、欲しいものだけが目の前に出てくる形です。
流れてきて当り前、おいしくて当然。
その他、タクシーも自動運転が発達すればいつかそれが当たり前になるかもしれません。
どんどん文化が発達していくと、どうしてこうも人はコミュニケーションをしなくなるのかな?
便利になったはずなのに、どうしていがみ合ってんだろうな?
執筆に先立って読み連ねたネットの知恵袋を見ながら、そんな思いが強くなりました。
ネットは便利だし、回転ずしだっておいしいもんです
ただバイクはおそらく、流れてくるお寿司を受動的に食べるようにはいかなくて、どんどんお店の人に声をかけてお互いの納得を探ることが不可欠なのだと思います。
本当はお寿司だって本来その方がうまいんですけどね…。
それでいて寿司もまずかったらいけないし、バイクだったらなおさらですよね。
バイクの通販はネット以前からありました。
でもネット時代の現代では、お店の側もそれが双方向の関係上にあり、インチキは全世界に拡散することをさらに意識しなくはならなくなったのは確かなことでしょう。
今回はそんな風に「便利さの忘れ物」を書いたような気がします。
もちろん、お店の方にも誠実さと愛想の良さを期待していますよ!
ハッピーなバイクとの出会いを!!