バッテリーって高いと思っていつまでも同じバッテリーを使い続けていませんか?
ピカピカにバイクを磨いても一番ケチられて酷使されるのがバッテリー。
今回はそんなバッテリーやバイクの電源保守についてのお話と、グッズのご紹介です。
目次
バッテリーにブラックなことしてません?
どんなバイクでもたいていシートの下とかフレームの中とかに、目立たないようにひっそりと鎮座しているのがバッテリー様。
かわいそうなバッテリー様
もしかして、「最近スターターが元気ない」「よく灯火類が球切れする」そんなことになってませんか?そういう人は要注意!
もしかしたらこれはバッテリーの断末魔の叫び声かもしれませんよ。
バッテリーはバイクの電気系統の要です。
そのくせバッテリーは実にかわいそうなパーツなんです。
普段は皆さんのおしりの下や、足の間に挟まれながら目立たないところで頑張ってるのに、エンジンさえかかってしまえば「まだ使える」ということで2年でご退役のはずが3年4年と酷使され、気づいたときには…。
一生懸命「ワテ、モウアキマヘン」とオーナーにサインを送っているのに、気づかれないまま天に召されるケースが後を絶ちません。
放っておくと大変なことに…。
筆者もさんざん経験しましたが、弱ったバッテリーを放置しておくと後が非常に厄介です。
バッテリーは定格電圧を下回ると灯火類の電球を切らしたり、スターターモーターにつながっているスターターリレー(コンデンサー)
時にはECUまでも急激に劣化させます。
例えば、発電装置にも負荷をかけ、最近のインジェクション車ではコンピューターがダウンしてしまうことすらあるんですよ。
そうやって、バッテリーのご不調はバイク全体に不調が波及してしまうんです。
最近ではスマホ等のナビ電源をとるためにバイクに外部電源を増設している人も多くなりました。
なので、オーナーさんの心がけ次第ではバッテリーに対して相当ブラックなことしてるのかもしれませんヨぉ。
新品バッテリーなのに…
新しいバッテリーなのにすぐに上がってしまったり、スターターや灯火類の不調がすぐに現れる。
そんな症状はありませんか?
そういう場合には、既に発電不良や、コンピューター・リレー類のコンデンサー(抵抗器)の障害や劣化が起きている可能性があります。
バイクは走行中に発電した電気をバッテリーに蓄えながら走っているのですが、バッテリーが弱ったままにしていると、発電機に負担がかかって壊れたりします。
そうなると、発電機が電気を十分に給電しないので、いくらバッテリーを交換してもすぐに上がってしまうんです。
また発電機が発電する電気を一定に保つために、発電機とバッテリーの間には「レギュレーター」というものがあります。
レギュレーターが壊れてしまった場合は発電機から、バッテリーの許容量を超える電気が流れ、バッテリーが膨れたり、最悪発火したりするので危険です。
早めにショップに修理を依頼されることをお勧めします。
そうならないためにも1カ月・3か月あるいは6カ月と期間を決めて簡易電圧計などで定期的に電圧をチェックしておくとよいでしょう。
バイクのバッテリーは車体から自然に放電してしまいます。
しばらくバイクに乗らないときはバッテリーを下したり、+-の端子を外しておくとバッテリーを温存することができます。
特に寒い時期は放電が進みやすいので、1カ月以上の長期保管時は励行しましょう!
雪国の方などはご存知の方も多いですよね?
バッテリーの種類を知ろう!
バッテリーには大きく分けると、
- 「開放型」
- 「シールドタイプ」
- 「ドライバッテリー」
という3つの種類があって、保守の方法などが違います。
特に一度上がったら再生しないバッテリーもあるので、自分のバイクにはどんなバッテリーが積まれているのか確かめておきましょう。
それぞれの特長と短所を上げると次のようになります。
開放型 | 密閉型 | ドライバッテリー | |
見分け方 |
希硫酸を補充するキャップが並んでついていることと。 電気分解によってできるガスを放出するホースがついていること。
|
電解液を入れる部分が封印され、ガス放出口がないこと。 | 見かけはほぼ普通の密閉型のバッテリーに近い、銘柄で見分ける。 |
長所 |
価格が安い
充電で回復する |
電解質の補充が要らない。
性能が安定していること。 充電回復力があること。 |
液体をほとんど使用しない為、非常に軽量であること。
電気消費量の多いバイクでも電流降下が起きにくいので、安定した給電ができる。 |
短所 |
電解液が減っていくのでを補充が必要。
メンテナンスを怠ると液漏れを起こすことがある。 |
価格が開放型より高い | 値段がとても高い。
一度上がってしまうと完全には充電できない。 |
開放バッテリーを密閉型にするくらいは大丈夫ですが、密閉型が指定されている車種に開放型は避けた方がいいですね。
特にバッテリーを横にして搭載するようなバイクもあります。
そうした場合開放型はは液漏れを起こして、フレームなどの重要な車体構成部を内部の希硫酸で侵食させてしまう恐れがあるんです。
また、ドライバッテリーは軽量化したいがために使われることが多く、電子デバイスの多いバイクには欠かせないタイプのバッテリーです。
なので他のタイプを付けてしまうと重くなったり、電気的に不安定になったりする可能性があります。
そのタイプのバッテリーが使われている理由があちゃんとあるので、値段が安くてもタイプを無視することはできませんね。
電気系等の保守におススメな道具たち
予備電球・ヒューズ携行のすゝめ
今は大体のバイクはETCを後付けしてると思うんですが、増設した外部電源が原因で「ETCのバーが開かない」こともあるんですよ。
経験ありますが、もしその症状に出くわしたらヒヤッとしますよぉ~。
こういうサービス電源の不良そうですが、スターターが動かないことやスターターが回ってもエンジンに点火しないといった症状って慌てますよね。
一呼吸おいてヒューズボックスの中のヒューズをみて「あっ、これかぁ」ということも少なくありません。
ついつい大きなものから見てしまいがちなんですが、原因は案外こういう小さなところにあるものです。
忘れがちな細かいところですが、日頃の点検もマメに行い、出先の万一に備えて予備を常備携行しましょう。
ただ、あくまでも応急と考えてその場はしのいでも、「ヒューズを飛ばした・電球を切らした原因」というのが必ずあるはずです。
基本的にバイク内の電圧が不安定な時というのはヒューズだけでなくウィンカーやライト等、灯火類の電球が切れやすくなります。
「隠れ重症」も疑って、もしヒューズや電球が切れやたら念のため、ショップで診断を受けることをお勧めします。
価格:198円 |
【エーモン】【ゆうパケット300円】ガラス管ヒューズミニ管ヒューズ 2A【2848】 価格:66円 |
※ヒューズのタイプは車体に使われているタイプをよくご確認ください。
簡易電圧計のおすすめ
電球やヒューズを飛ばした犯人を探すには電圧計が欠かせません。を
■送料140円■小型デジタルテスター■電流 電圧 抵抗 計測■電圧/電流測定器 価格:340円 |
電圧計は目で見てわからないバイクの不調を探る名人です。
他にも家電なんかが壊れたときに役立つので、一家に一台お勧めですね。
バッテリー充電器のおすすめ
点検の時だけ電圧を見てあげるのも良い方法です。
でも、不調を事前に察知できるようなものって欲しくないですか?
そこでお勧めなのがコレです。
DAYTONA デイトナ 充電器 ディスプレイバッテリーチャージャー 価格:14,115円 |
バッテリー端子を外さなくても、付属の外部入力コネクターとつないげば、いつでもバッテリーを完調に保つことができます。
ちょうどスマホや携帯を就寝時に充電しておく感覚でしょうか。
それに電圧計や充電状態のモニターもついているので、毎日繋いでいれば
- バッテリーの替えどき
- バイクの発電機の劣化
- リレー類の劣化等
電気系統の不調の早期発見にもなります。
他にも安い充電器ってあるものですが、DAYTONAのこの機種は今一番の売れ筋だそうです。
レビューを見ると「この機能にこの値段なら安いんじゃないか?」とおっしゃる方がある程度おいでなのだそうです。
いいですよぉこれ。
携帯ジャンプスターターのおすすめ
実は筆者もそうなんですが、「バイク置き場に電源がない」そういう方も多いですよね。
まして出先で急きょバッテリーがダウンするということもない話ではありません。
そういったとき役に立るのがコレです!
価格:6,580円 |
バッテリーあがりには、他の車両から電源をもらって再始動を試みたり、重たいジャンプスターター(外部電源装置)が必要ですよね。
でも今はなんと、スマホみたいな携帯型のジャンプスターターがあるんですよ。
その上これは普段からもスマホの予備電源にもなり、懐中電灯としても機能します。
ツーリングでキャンプを張る時にもぜひ使いたいですよねぇ。
仕事でも使えそうですし、非常用としてもポケットに常備しておきたいですよね。
安くて安心なバッテリーのおすすめ
先述のように、細々した電気系統の不調はバッテリーの叫び声かもしれません。
最初のように少なくとも不調が起きていて「バッテリーがいつのモノか解らない」という状態ならば、きっぱり交換をお勧めします。
ただバッテリーってお店で買うと、ちょっとお財布出しづらいお値段じゃないですか。
そもそもそれがバッテリーをかわいそうな目に合わせるものその値段の高さが一因かもですよね。
つまり、超安いバッテリーがあればその辺は解決です。
そこでご用意したのがこちらの密閉バッテリー!
価格:999円 |
乾電池みたいな値段っですが、間違えてマル1個書き忘れたわけじゃないですよ。
4Lでホントにこの値段なんです!
「なんだ、チャイニーズバッテリーかよ」っていう人もいるでしょう。
はい、ネットで性能の安定性とかいろいろ言われているのも承知しています。
でもただその辺のやっつけチャイナならご紹介はしないんですよ。
「距離無制限の一年保証付き!」
「チャイニーズバッテリーに補償をくっつけた」
まさにこれはPPAPもびっくりのコスパ大魔王なわけです。
筆者もさんざん使ってきましたからいうほど悪くないのは知っています。
「ケチって同じバッテリー果てしなく使ってるよりは絶対マシ」これだけは絶対言えますよね。
※バッテリーサイズはリンク内の「互換一覧表」をよくお確かめください
まとめ
愛車をいたわりながらいつまでも気持ちよくバイクに乗っていていただきたいと思います。
文中にもありますが、バイクもいろいろ電子化が進み、ほとんどのバイクがインジェクション車になっています。
つまり、ますます平素からバッテリーに依存する車種が増えているということを意味します。
つまり、今までのバイク以上に日頃からしっかりとメンテナンスする必要があるということです。
その上外部電源を増設する方も増えバッテリーは、ナビにウォーマーにと非常に酷使されています。
値段の面でなかなか買い替えも難しいものですが、お値打ちのものもあります。
ひとまずバッテリーをいつも完調に保つこと、これがバイク全体のコンディションの保全に派とても大切です。
今回選りすぐってご紹介した商品がお役に立てば光栄です。
きっと愛車も喜んでくれるでしょう。