免許は取ったけど恥ずかしながら、バイクに詳しくなくって…。
- 新車が良いとは思うけど予算もある、しかし中古を買おうにも良し悪しが解らない。
- そもそも自分に会ったバイクっていってもどういうバイクがあるのか知らない。
筆者はバイク生活20年目、でも最初はやっぱり何にもわかりませんでしたからそれでいいんですよ!
とにかくバイクを始めれば生活がいろいろ広がって豊かになります。
今回はエントリークラスと言われる250㏄のバイクをを用途や車種別にご紹介していきますよ。
- どんな種類の車種があるのか
- 車種のオススメポイントはどういうことか
- 新車・中古どっちがいいのか
ポイントはそういったところです。
お望みの車種がここになかったとしても、だいたいの選び方の参考にしていただけるのではないかと思います。
目次
バイクに乗ったら何がしたいですか?
人によってバイクに求める価値観は違って当然ですよね。
「速いバイクが素晴らしい」いや、「ゆったり長く乗れる方がいい。」
バイクに乗るきっかけだって人様々。
「憧れのバイク目指して免許を取った」。
そういう人も多いのですが、「具体的な車種はこれから」という人も割にいらっしゃると思います。
結局は自分の好きなバイクに乗るというのが一番です。
ただ「なんでもいい」とか「好きにしていいよ」と言われると逆にどうしていいかわからない時ってありますよね。
なので免許を取ったら「バイクで何をしたいのか」という方向性をはっきりさせるといいんですよ。
例えば…。
- 普段の足としてより便利なものが欲しい人
- バイクでツーリングをしたい人
- サーキット走行を始めたい人
- オフロードで飛んだり跳ねたりしたい人
「バイクでやりたいこと」 に応じたバイクを選ぶとその先の楽しみは無限大に広がります。
そうですねぇ、サーキットにも行けちゃうスポーツバイクで通勤からツーリングというのもアリです。
またオフロード車であれば結構オールマイティーにこなします。
「そんなに大げさなバイクじゃなくても好きな時にちょっと乗れれば…」
そういう控えめな方もおいでになるでしょう。
バイクってとっても従順なのです。
「こんなことがしたなぁ」と思ったら思った通り+αの楽しみを必ず与えてくれるんですよ。
各ジャンルごとのおすすめ車種をご紹介
だいたい大まかにバイクの用途はご紹介しました。
ここからは、それぞれにおすすめ車種ををご紹介していきますね。
普段の足としてより便利なものが欲しい人なら
そうですね公道を走れるバイクであるならどんなものでも足にはなりますが
特にこの用途に遭って使い易い形で選ぶならこの2機種がお勧めです。
ヤマハ マジェスティ250
参考元;https://www.webike.net/bike/827/
どんなところがオススメのバイクか?
スクーターならトランクスペースにちょっとした荷物も入ります。
ほぼ右手一本でコントロールできるんですから、車のAT車より楽な乗り物なんじゃないですかね。
元々は会社勤めの人たちを満員電車から解放して、快適に通勤できるようにと考えられたのがビックスクーターの本来のコンセプトです。
その中でもヤマハのマジェスティー250は自動二輪としては異例の登録20万台を突破した大ヒット作。
元が良いバイクだからこ愛された、その輝かしい記録です。
どれくらいで買えるの?
新車価格は722,520円と初めて手に入れるバイクとしては高価です。
ココまで貯金があるのならトラブルのない新車を買うのが一番無難です。
この車種の中古車を買う場合の注意点
中古市場では原付みたいな値段で売っているものもたくさんあります。
相場としては10万円程度から30万円後半まで幅広いですね。
ただちょっと待ってください。
「自分でなんでも直せる」という人は多少のものを買っても問題ありませんが、多くの初心者さんはそうはいかないですよね。
カウル(外装)で隠れている部分が多い車両です。
こういうものは、売る側としては「隠れ事故車」でもごまかしがききやすい車両なんです。
なので安かろう悪かろうと疑って、値段で飛びつくのは危険です。
- ハンドルの切れ角が左右で違う車両
- ハンドルの動きに滑らかさがはなく、堅いところがある車両
- フロントフォークの傷や曲がりがあるもの
- フロントフォークのさどうの渋差が目立つもの
- 前輪を浮かせて回したときに、素直に真っすぐ回らない車両
- いつまでもエンジンがかからない車両
少なくともこの辺に該当するものはアウトです。
特にマジェの場合、カスタムでいじくりまわした改造車が多いですから、何をどうしてあるか分かったものじゃありません。
- 手を加えていないノーマル車
- なるべく年式が新しくて走行距離数が少ない個体
コミコミ35万円~45万円くらいでというのがベストでしょう。
☆こうした中古車の見方としては後に紹介する車両でもこの点は重要です。☆
お次はちょっと小ぶりなかわいいやつ
スズキ グラストラッカー250
参考元;http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/tu250l0/style_price
どんなところがオススメのバイクか?
軽くて手ごろ感があるのがこういうタウンバイクの良いところ。
造りもシンプルで丈夫、燃費だって申し分ありません。
近距離快速として気持ちいい一台ですがしっかりツーリングもこなせますよ。
おすすめポイントは新車価格が税込み430,920円と安いことですね。
コンパクトなので機敏、愛着を持って乗れるバイクで、女性ライダーにも人気です。
どれくらいで買えるの?
新車車両価格は税込みで何とたったの40,920円!
ざっと中古を見てみると10万円台前半から20万円台後半くらいですね。
長く乗るなら「思い切って新車」がいいと思いますが、ファーストステップとして「慣れたら次」を考えるなら中古で買うのにちょうどいいバイクだと言えます。
この車両の中古車を買う場合の注意点は?
大事なところは先ほどのマジェと同じですが、やっぱり怖いのは隠れ事故車。
- フロントフォークがタンクに当たった跡
- フロントフォークのインナー(フォークの内側で可動する細い方の部分)の偏った傷やオイル漏れ
- フロントタイヤがマフラー接触した跡
- フレームのゆがみやヒビ、不自然な溶接跡
- エンジン回りのオイルもれ・異音
この辺を疑りましょう。
カウル(外装)がないタイプなので見やすいですね。
もうちょっと所有さんを味わいたい方ならお次がオススメ。
ツーリングを志す人ならこちら
気軽に非日常を味わいたい。
ありますよねぇ変身願望とか、なんか地いつもと違う場所に痛くてムズムズするとか…。
それならこんなバイクが適任です。
ヤマハ ドラッグスター250
参考元;http://review.kakaku.com/review/76103210031/
どんなところがオススメのバイクか?
いわゆるアメリカン・クルーザーというカテゴリーのバイクです。
走り屋さんみたいにスピードを愉しむんじゃなくて、のんびりトコトコ長い距離を走るのが楽しいバイクです。
重心が低いので意外にドッシリした感じで乗れて楽ちん。
万が一コケちゃってもハンドルが大きいので引き起こしが楽なのがいいところ。
何といっても。これはおすすめ!
他のバイクのシート高ってだいたい750㎜くらいですが、670㎜しかないシート高は小柄なライダーの救世主とも言えます。
2006年に登場したモデルこのヤマハのドラッグスター250。
他の大きな排気量と共にすでに10年以上つくられ続けているベストセラーです。
のんびりバイクなのに、まがる・止まる・走るの基本を機敏にこなし、近所から長距離までバッチリなのが愛される秘密です。
いくらくらいで買えるのか?
新車車体価格税込みで594,000円。
スクーターの新車を考えれば何とか手が届きそう?
中古市場を見てみると、結構なロングランモデルですから価格もピンキリ。
だいたい25万円~35万円位が相場です。
中古で買う場合の注意点は?
- 基本的にはこれまでお話ししてきたバイクの注意点と同じです。
- カスタム車として売られているものはなるべく避けてノーマルを選びましょう。
2006年~’09年モデルはタンク内の錆等、部材劣化の具合を特に厳しく見極める必要があります。
2013年~2015年製の35万円~40万円あたりの出物を狙うと良いでしょう。
参考元;http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/gsr250sl5/style_price
どんなところがオススメのバイクなのか?「旅」ということを念頭に置くと、疲れにくさというのは大事です。
走行風って心地いいんですが、長く当たっていると疲労の原因になったりするんです。
そういう時こうしたカウル(風防)やスクリーンが付いていると、助かるんですよ。
GSR250は初心者に特化して作られたモデルでハンドル位置も高くカウルが走行風を優しくしてくれます。
大きさも程々で気負うことなく思い立ったときに走っていけます。
並列2気筒エンジンはカリカリのスポーツタイプではなく、ゆったり走るのに最適なスペックのエンジンが気持ちいいですよぉ。
いくらくらいで買えるのか?昨年製造が終わったところですが新車もまだ手に入るようですよ。
新車の価格は税込みで492,480円です。中古では20万円台前半から後半に渡って在庫が確認できます。
中古の場合の注意点は?やはり基本的な注意事項については先述のバイクたちと変わりありません。
2012年の登場なので形式的にも比較的新しいバイクですから、中古を選んでも痛みの少ない車両に出会える可能性があります。
後はお店の対応の良さ次第ですね。「やっぱりスピードを愉しみたい」そんな方には次がオススメ!
サーキット走行を始めたい人にはこれ!
サーキットを走るバイクを見て「バイクに乗りたいなぁ」って思った人もいるでしょう。
サーキット走行を始める方法などはまた別の機会にご紹介しますが、意外とその敷居は低いもの。
街乗りからサーキット走行まで視野に入れるのであれば、ネオクォータースポーツがおすすめです。
っとくればやはりこの2台!Kawasaki ninjya250
参考元;https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja250/
どんなバイクところがオススメのバイクか?
ポイントを絞って言えば、「軽い」「速い」「乗りやすい」の3拍子がそろったバイクですね。
若い人には昔の話になって恐縮ですが、’80年代はこういうレーサーバイクを公道版にしたような「レーサーレプリカ」と呼ばれるバイクが今では信じられないくらいの大流行だったんです。
ちょうどバブルと重なって、ブームの時はメーカーもコスト度返しの超絶4気筒レーサーレプリカを次々投入していました。
皆スター選手みたいにかっこよく走りたくて憧れた時代があったんですよ。
その後、いろーぉんな規制があって250㏄クラスではこういうバイクは流行らないしコストバカ高なんで売られもしなくなったんです。
そんな凍結状態だったこのクラスのスポーツバイクを一気に沸かせた熱いバイクがこのニンジャ250.
コストは限られた中、工場をアジアに移して面白いバイク、特に若い人にサーキットを頼んでもらえるようなバイクをもう一回作ろうと企画されたのが大当たり。
アジア諸国のメカさんたちの技術レベルも数段上げるということにも一役買って、今や世界中でこのシリーズがウケています。
各メーカーがライバルの車種を次々に出しまもなく国内4社そろい踏みとなって賑やかになりますよ。
コストの高い4気筒はおあ付けですが、新開発の並列2気筒エンジンは低速から安定して伸びやか。
街乗りも山の峠もサーキットでも、先を志すライダーを引っ張っていてくれますよ。
いくらぐらいで買えるのか?新車車体価格は税込み641,520円~となっています。
中古では30万円前半から40万円中盤の在庫が確認できます。
中古の場合の注意点は?登場からちょうど10年になり何度かモデルチェンジもしていますので、個体差は出て当然のバイクですね。
高回転を乗用するオーナーのもとにあった個体もあるでしょうから、エンジンの異音(カシャカシャ音)が大きいものを要注意。
あとの注意点は他のバイクたちと同じです。
もう一台は…!
ヤマハ YZF-R25(アールニーゴー)
参考元;https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r25/
どんなところがおすすめのバイクか?一言で言えば「速くてバランスがいい」バイクですね。
並列2気筒エンジンはとにかく伸びやかで俊足。
2017年春現在国内仕様車としてはトップの36馬力を発生。
このバイクだけで行われているワンメイクレースも開催され盛り上がっていますね。
とにかく、街乗りバイクとしてだけでなく、レースの入門機としても最適な足回り。
YZF-R25なら、通勤通学路もいつもと違った楽しい道になりますよ。いくらくらいで買えるのか?新車車体価格は税込みで556,200円です。
ニンジャより安くて馬力が上。コスパのいいバイクだと思います。
中古市場を見ても、2015年登場の新しいマシン。人気車ということもあって30万円後半から40万円後半が相場。
そんなに差がないので今なら新車を狙うのもいいと思います。
中古として買う場合の注意点隠れ事故車の見つけ方はこれまで通りです。
R25はエンジンを高回転まで回し切るのが楽しいバイクです。
なので、15,000~20,000km位走行した個体はエンジン上部のカタカタ音(タペット音)をよく聞きましょう。
排気音より目立って大きく聞こえるようなものがあったとしたらそれは避けましょう。
]レースなどで使われて内部の消耗が激しい個体かもしれません。
ここでちょっとおまけを一つ。
ヤマハ MT-25
参考元;https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/mt-25/color.html
はい、最近はこういうモデルもあります。
オススメのポイントは?手っ取り早く言うと、先ほどのネオクォータースポーツの車両からカウルを取ったモデルです。
でもよく見るとハンドルの位置が少し高くなっていて、ポジションが楽になっているんですよ。
いわゆるネイキッドと呼ばれるタイプですが、「R25の俊足さ+ツアラーバイクののんびり感の融合」で機敏勝ゆとりのあるモデルに仕上がっています。
こうした俊足ネイキッドはヤマハだけでなく他社もラインナップを持っていますね。
このあたりは実際にお店で乗り比べて悩むのもまた楽しいかもしれません。
MT-25新車価格は556,200円。
まだ発売されて間もないバイクなので、中古はあまり玉がありません。
さて最後はこのカテゴリーでトリとなります。オフロードで飛んだり跳ねたりしたい人・オールラウンドな使い方ならこちら!
ヤマハ トリッカー250
このバイクのおすすめポイントは?
物凄ーくシンプルな外観ですよね。
まずそこがまた軽くていいんですよ。
岩を登ったり急斜面を駆け上がったりするトライアルレースのバイクのような自由自在な動きができます。
本格的なオフ走行を可能にするエンジンは粘り強く一般道でもライダーの意思に忠実でかわいいやつですよ。
その名の通りトリッキーな動きまでこなし、バイク名の「tricker」というのはそんなところから着ています。
シート高は810mmと他のバイクからすると少し高め。
でもオフロード車としたら低い方だと言えますからオフロード入門機としてはピッタリです。
いくらくらいなのか?新車価格は税込み427,680円。
中古ではキャブレターの初期モデルだと10万円台後半~20万円中盤まで。
インジェクション(電子燃料噴射装置付き)の後期型は20万円中半から 30万円中盤という相場になっています。
中古で買うときの注意点。
- エンジン左のオイルホースの周りからオイル漏れの有無。
- 燃料タンクの大きさ
前期型より後期型の方がインジェクション用に燃料タンクの容量が若干大きくなっていますのでそちらがおすすめです。
実は筆者は前期モデルを所有していたことがありますが、タンク容量だけは少し物足りなさがあったので、選ぶなら後期モデルですね。
タンクの前にエンジンチェック灯のインジケーターがついているのが後期型ですよく確かめましょう。
ホンダ CRF250L
このバイクのおすすめなポイント
フレームがオフロードレーサーさながらのつくりでガッチリしています。
サスペンションもフロントは剛性の高い倒立サスペンション。
ちょっとしたオフロードレースに参加できるくらいの実力を持っています。
シート高875㎜と足つき性は多少犠牲になりますが、入門機として初心者でもかなりのレベルまで引っ張って行ってくれますよ。
いくらくらいなのか?
これだけの本格装備を備えながら462,240円という新車価格は本当にお買い得。
中古では29万円~39万円位が相場ですね。
中古で買うときに気を付けたいところ頑丈な作りですが、サスペンションの下手り具合はどうしても気になるところです。
前後サスのインナーのオイル漏れ等に注意が必要です。
新しいジャンルのバイクがまもなくやって来る!
- オフロードバイクは軽くて頑丈で、長いサスペンションのおかげで乗りやすいのが特長。
- オンロードのツーリングを特に意識したモデルは航続距離が長くて疲れにくいのが特長。
その2つにバイクのいいとこどりをしたのが「アドベンチャー」というジャンルのバイクです。
主に大型のオフロードバイクから派生したジャンルで、ヨーロッパで大型バイクの中で発達し、このクラスにははっきり「アドベンチャー」と銘打ったバイクはありませんでした。アドベンチャー250㏄の一例
「アドベンチャー」の特長は
- オフロード車を基調とした丈夫な車体
- 250ツーリングモデルの扱いに少し余裕を持たせたエンジンを搭載。
- オンロードも少々のオフロードもこなせるオールラウンドなタイプ
- 荷物の積載量が多いことです。
写真はスズキのV-strome250 。
先ほどご紹介したGSR250をベースにしたエンジンが搭載されています。
「アドベンチャー」としてヤマハ以外の3メーカーとあのBMWもこの小型クラスに参入する予定で、各社とも入門モデルとして値段は押さえてくる見込み。
このV-strome250も570,240円で、学生さんが頑張ればン場バイトで買えるっであろう金額に収まっています。
今年は「250のアドベンチャー元年」ともいわれ、思いっきり距離を延ばせる250㏄にワクワク。
春の登場が待ち遠しいですね。
まとめ
ちょっと変わったことを言うようですが…バイクは所詮人の作ったモノです。
完全無欠のバイクなんてこの世にありません。
大なり小なりの故障ってやっぱりあるものです。
初心者の皆さんには、こうした壊れた際のスキルも高めていっていただきたい。
またそれを直してくれる頼れるバイクショップを見つけるチャンスにもなります。
「自分のお店」が見つかるとそこのイベントに参加できてさらに仲間の輪と行動範囲、ものの考え方まで深くなっていくものです。
気が付いたら
- 「メカにやたら詳しくなっていた」
- 「バイク周りの友達が増えていた」
- 「旅の意味がこれまでと変わった」
バイクに乗らない生活よりバイクと共にある生活の方が豊だというのはそういうことです。