女性+バイクはカッコいい!レディースライダ-フォーラムを訪ねて

「バイクはどうもフェミニンじゃない」なんて言ってる人、筆者の身近にも結構います。

そんな風に「女性とバイク」ってどこか縁遠い気がしてる人っていませんか?

「女性+バイク」に化学反応的発見があると言ったら皆さん興味ありませんか?

そう思って今回は、女性ライダーイベントに潜入してみました。




目次

第3回レディースフォーラムin おがの

今回お邪魔したのは日本二輪車文化協会が主催する「第3回レディースフォーラムin おがの」というイベント。

5月の鮮やかな青空のもと、バイクで町おこしをしている埼玉県小鹿野町の小鹿野観光交流館で開催され、たくさんの女性ライダーが集まりました。

縁日的なゆるーいイベントとは違い、イベントは割とフォーマル。

筆者は認識の甘さをあとで反省しました。(すみません初めてで…)

主催者の日本二輪車文化協会は今、国の政策や行政に働きかけながら「有料道路の2輪4輪料金分離」と「女性ライダーの為の環境整備」という課題に取組んでいるところだそうで、今回のイベントもその一環。

例えば「道の駅をもっと女性が使い易くするため、パウダールームやメット置き場を設置してほしい」といった女性目線のバイク環境整備を具体化するため、こうして女性ライダーの意見を広く集める場を作来るのは非常に意義深いことです。


会場にも当然「パウダールーム」。オッサン目線からするとこういうの新鮮!
道の駅とかにもメット置き場付きのパウダールーム増えるといいですね。

それだけに、参加女性ライダーの方々の意識がとても高いのが印象的。

今年のフォーラムのテーマは「安全」でワールドカフェスタイルミーテングの形式で「女性が求める商品への意見&提案」についての意見交換が行われました。

  1. 「ライディング装備に関しての安全」
  2. 「マナーやマナーアップに関しての安全」
  3. 「交通ルールや道交法に関しての安全」
  4. 「バイクの整備に関しての安全」

という4つのワークグループに分かれて、ポストイットにまとめた意見を元に、各テーブルグループから各々発表というワークショップ。


真剣な意見交換と発表の模様

例えば「積極的に合図をして、周囲の交通にアピールするのもマナーアップを図るのが有効ではないか?」とか、「プロテクターも規格を明確にしないと意味がない場合があるのでは?」

という意見等建設的なものが様々に出されてきます。

会場ではアライヘルメットや江沼チェーンなとのメーカーさん等もこの意見交換に加わって直接意見を伺っておられましたので、なるほどこれは有意義なフォーラムです。

さてこれらの意見がどんな商品になって展開されてくるんでしょう?

女性じゃなくても今後が楽しみですよね。


五月晴れに恵まれましたが、日焼けもちょっと心配な感じでしたね。

筆者は「女性ライダーとその環境」にまだ未開のイメージを勝手に持っていたのですが、こうして女性ライダーが政策や行政にコミットしている現場を見て、「未開どころかかなり高次元に進化しているじゃん。」と認識を新たにしましたよ。

 「バイク+女性」これはもう相当な文化だと思います。


「バイク+なんとか」=!!

会場となった小鹿野町は、全国的にも「バイク+町おこし」のモデルとなっているバイクの街。

役場や商工会員の皆さんが「ウェルカムライダーズおがの」を立ち上げ、これまでも安全で楽しいバイクの街として地域振興の実績をつくってこられました。

今回も女性ライダー環境の向上にと積極的に誘致されています。

「バイクで町おこし」について貴重なお話これすっごく興味深い内容です。

また週刊バイクTVでおなじみの末飛登(まひと)さんが「旅缶」のPRをされていて、このお話が斬新で凄い!


左;ウエルカムライダーズおがの」の吉田さん 右;「旅缶」PR中の末飛登さん。
お二人とも気さくにお話ししてくださいました。感謝感謝です。

「旅缶」は現地に行かないと手に入らない食材を使特別な方法で缶詰にし、現地の道の駅などで販売するというもの。

筆者もお昼にいただきましたが、これはまさに「バイク+シェフ」の化学反応やぁ!


「ちちぶのしか」激うまっす!

「バイクで町おこし」そして「旅缶」の話は今回おまけで話すにはもったいないくらい素敵なお話がいっぱいなので、今後改めて取材して記事にすることにします。

鋭意取材していきますので関係者の皆さんよろしくお願いいたします!

こうして「第3回レディースフォーラムin おがの」は、新しい発見も満載の「バイクの街」小鹿野にふさわしいイベントとなりました。



「バイク+女性」の最終進化形に遭遇

今回の取材で小鹿野に向かう途中、筆者は一人メットの中でmotoGPを生で見た以上の衝撃的な光景に遭遇します。

それは花園を降りてしばらくした交差点でのお話し。

女性が駆る碧いMT-07がゆるっと筆者の前に…。

何とタンデムシートには小学生くらいのお子さんが乗ってます!

「親子タンデム」はできるならいつかやってみたかったことだし、何より走りがきれいでカッコ良くて久々に感情が動くをの感じました。

とはいえ乗せられる子への諸々な準備もあるし、周囲の意見調整もひょっとして厄介かもしれない。

そんな風にグルグル回る思考中の課題の一切をクリアして眼前を進む碧い親子。

「マルケスの肘すりより斬新」というのがこのときの感想で、あれほどまで心は揺さぶられたことはありませんでした。

「きっと参加される女性ライダーさんに違いない!」そう思って現地に行くとやはりその方は早々現地においでになります。

しかも何年も前からちょくちょくお会いすることもあった筆者の尊敬するプロライターさんではないですか。

筆者は行動するアマチュアライター、しかも主夫。

なので、なんとも身のこなし軽い取材スタイルに「バイク+」「働く女性」「プロのおしごと」をみたようで、すべてが神々しく見えたんですね。

(あんな風にサクサク取材して面白い記事をちゃっちゃと書いてみたい。)

「今日のイベントの諸々の完成形は彼女に違いない!」と勝手に強く確信しておりました。


「鮮烈」とか「快活」って多分このこと。
撮影をご快諾くださりありがとうございます。

お話を伺うと「いつも愛車のMT-07は仕事だけでなく、日常の買い出しに出かけたり、子ども周りの用事もこれでこなしてますよ」とのこと。

我が愚娘と同い年でイケメンな坊ちゃん。「走行中に後ろでガンガン寝ちゃってますよ」だそうですが親子タンデム専用ベルトで落ちることはなく、プロテクターも万全装着。

⇓このベルトすごくよくできてましたよ。

タンデムライダーズ(TANDEM RIDERS) タンデムツーリングベルト TB 専用タンデムクリップ標準装備 HZ-300

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ちなみにこの方は御大ネモケンさんをはじめ、取材の中でそうそうたるライダーにレクチャーを受けている方なので、パット見ただけで「!」と思う走りはきれいそのものです。

坊ちゃんも乗ってて安心できるんでしょうね。

筆者はこれまでも「働く女性」には身近なところから方々でお会いしてきました。

しかしそこに「バイク」が介在すると、アクティブでシャープそして聡明な女性のイメージを鮮烈に残すものだと確認した次第です。

初心者がいきなりはやはり難しいと思いますが、「バイク+女性」の相当高次元のあり方として目指されるものであってもいいかな筆者は思いますね。

まとめ

「3ない教育」の忌まわしき弊害は大きなもので、バイクに乗る人は「危ない」ということだけでなく「ろくなものではない」というイメージを変なところで定着させてしまいました。
(二輪免許を持たないドライバーのマナーが悪かったらたぶんこのせいもあると筆者は思っています。)

あるとき知り合いの新聞記者が「バイクは人を詩人にする」と言っていましたが、これはバイクを誠に言い得ていて、だからこそ人はバイクに乗るわけです。

一方で安全なものではないのも確かです。

そこは認めた上で、「だからこそ人が安全をつくる」と考え、物事の見方を進化させていくところにバイクの文化たる豊かさが築かれていきます。

近年「3ない教育」も有効性が疑問視され撤廃され、校内で安全教育を行う学校が増えてきました。

これはバイクを一方的に「悪」として刷り込み「バイク+教育」の放棄することには意味がないことを証明しています。

一方的にバイクを排除する時代が終わり、多様な文化として推進される時代が来ている表れとして、政官民を巻き込んだ今回のイベントがそこにあるのだと思います。

今回「バイク+女性」を探っていたら、こうしてものすごくたくさんのものが一気に見えてきました。

女性特有の感性が今後もバイク環境を豊かにしていくことに期待しています。

また、こういう「気付き」を一人だけのものにしておくなんてもったいなくて、これからも筆者は記事を書いていきます。

今後もご贔屓によろしくお願いいたします。

※お詫び
当日は急なお願いにもかかわらず日本二輪文化協会専務理事のの今岡様には、特別お計らいいただきまして、WEBアンケート実施についてご快諾いただきました。

感謝申し上げます。ありがとうございました。

しかしながら当日、アンケートQRコードの提示と説明が討議の最中となり、お耳汚しになったところがございました。

更に、アンケートデーターを預かる「アンケートツクレール」サイトが長期にわたりダウンしていたため、せっかくご協力いただいたアンケート結果を反映した記事になりませんでした。

以上の件につきまして小文末筆ながらお詫び申し上げます。

大変申し訳ございませんでした。

TIMEWARP RIDRS CLUB責任者 拝

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