Kawasakiが北米サイトで新型車5車種を一挙公開! あの車種にSEが!! KLXの話題も!!!

目次

ベールオフは5台!

ちょうど1カ月前の10月23日の中で、

「Kawasakiの新型バイク続々登場!WEB上に公開されはじめた2021年シーズンへの動き 」

という記事の中で、アメリカ太平洋標準時の11月23日午前6時(日本時間11月23日午後11時)にKawasakiが現地サイトで6車種の新型車を公開する模様であることをお伝えしていました。

この時点では上の写真のようにベールに包まれた6台のバイクが映っていたわけですが、予告されたおよそ30分前にUS kawasaki のサイトを開くと、

画面はこのように前列に5台、後列に2台のバイクが並び、その奥にはATVと思しき3台のマシンが並んだ画面にになっていました。

よく読んでみると、

「5 NEW VEHICLES LAUNCH 」

つまり、

「5台の新車を公開する」

と書かれているので、現地時間6時の到来を注意深く見守ることにしました。


いよいよベールオフ!!

アクセスが殺到したのか、予定時刻の日本時間23時を過ぎてもなかなかクセスできずに焦りましたが、ようやくサイトが開きましたよ。

さぁ、どんなマシンたちが姿を現したのか?

まずは手前から見ていきましょう。

Z H2に「SE」登場!

まず、一番手前に写っているのはZ H2 SEです。

こちらは今年日本でも発売されたH2のネイキッドマシンZ H2の上級バージョン。

Kawasakiのバイクづくりのレガシーである「sugomi(凄み)」デザインによって、他を圧倒するZシリーズのフラッグシップとしての風格が具現化されたスーパーチャージドハイパーネイキッドのZ H2。

Z H2 SEには、バランス型スパーチャージャーを装備したZ H2の上級モデルとして、SHOWA製電子制御サスペンション「スカイホックEERA」技術を統合するKECS(Kawasaki  Electronic Control Suspention)が採用されました。

加えてBlembo社製キャリパーをさらにグレードの高いシステムキャリパーを搭載するなど、プレミアム感を増したものになっています。

やはりこの辺は前記事の予想通りですが、内容としてはそれ以上のもの。

特に注目されるのはこの「スカイホックEERA」という技術です。

速い話、これは電子制御アクティブサスのことで、IMUによって検知された姿勢情報をコンピューターが統合し、電制制御サスを瞬時にコントロールしながら走行中の車高を一定に保とうとする仕組みのことです。

Kawasakiでは今年9月に公開された2021年型のVERSYS1000SEにも搭載されてた装備ですが、路面からの衝撃を瞬時に吸収するサスの動きのおかげで、ライダーはまるで空から吊るされていように感じるほどだといいますから、ロングツーリングではかなりの距離を疲れ知らずで移動できてしまうのではないでしょうか。

サイト内に表示された価格は$19,700(11月24日現在のレートで約205万3,367円)。

日本発売については現時点で情報はありませんが、日本では恐らく220万円前後になるのではないかと思います。



まだまだトンガるNinja ZX-10R

やはり予想通り、Ninja ZX-10Rも内容を強化させましたね。

実は昨年私はNinja ZX-10R SEに試乗させていただいたことがあり、そのエキサイティングかつ上質な走りを知っている身としては「その上どこに改良の余地があるというのだろう?」という感想を持つのですが、頂上知らずなのがNinja ZX-10Rの性分なのでしょう。

ヨーロッパで先行発表があったようですが、北米エリアでは今回がお初。

今回はかなりトンガったスタイリングになりました。

Ninja ZX-10R ABS Ninja ZX-10R ABS KRT edition 

ボッシュ社製IMUを搭載し、SHOWA製バランスフリーサスと共に路面に吸い付くような安定感のある走りを見せた現行のNinja ZX-10Rシリーズ。

今回のモデルチェンジでは、新型LEDライトの採用とカウル形状の変更により空力が見直されたほか、

電子スロットルの採用で右の手元がすっきりした印象になりましたね。

グリップのデザインも忍者刀の束のようでカッコいい!

いかにもさらなる頂を目指さんという顔付き。

今回は電制系統が見直され、今回はライディングモードがこれまでの「フル」・「ミドル」・「ロー」の3モードに任意で設定できるマニュアルモードが追加されるなど、より熟成された内容となりました。

それだけでなく、進化した新型のTFTカラー液晶メーターではBluetoothでスマートフォントと連動し、専用のRIDEOLOGYアプリで各種設定が行えるようにもなっています。

加えて、クルーズコントロールも装備されるなどツーリングにも有利なライディングアシスト機能がプラスされ、エキサイトメントと共に、使い勝手を向上させた内容になりました。

また、車体ではフレームのディメンションの見直しがなされ、前後バランスをフロントよりに変更。

新作のスイングアームは長さを増し、ピボット位置を下げたことで安定性を向上させるとともに、コーナー脱出時のリアサスのスタビリティーを向上させています。

さらに、ギアの設定をよりサーキットで有利な方向にリファイン。

ファイナルはリアスプロケットを39T→41T にあげてショート化を図り、1・2・3速の低・中速における加速を増強することでコーナー脱出時やスタート時の優位性を向上させています。

パワーユニットはユーロ5の規制をクリアしながらも、吸排気系にリファインがなされ、クランクシャフトをさらに軽量化するなど、これまでの基本性能をさらに熟成。

その結果、ボア×ストロークはそのままながら、

2019年型 NinjaZX-10R 2021年型 NinjaZX-10R
最高出力 149kW(203PS)/13,500rpm 149kW(203PS)/13,200rpm
ラムエア加圧時:156kW(212PS)/13,500rpm ラムエア加圧時:156kW(212PS)/13,200rpm
最大トルク 114N・m/11,200rpm 114.9N・m(11.6kgf・m)/11,400rpm

最大トルクの発生回転数を若干上げつつ、最高出力の発生回転数はやや低く設定するなど、低速からの加速性能を高めたものになっています。

 

価格はNinja ZX-10Rが$16,699(約174万1,656円)、KRTエディションが$17.699(約184万5,953円)。

通例ですと2~3月にかけて他社よりも割と早めに日本に導入されることが多いKawasakiの新車たち.

コロナの影響を受けなければ+20万円前後のプライスで、その頃から予約が開始されるのではないかと思います。

Ninja ZX-10RRがさらなる天井を射抜く

昨年、鈴鹿8時間耐久レースでの劇的優勝を果たし、その後もSBKで活躍目覚ましいZX-10RR。

先日ジョナサン・レイが新型Ninja ZX-10RRのレーサーでテストを行ったとことが他のメディアでも話題になっていましたが、それは恐らくこの公道バージョン発表のティーザー的な意味合いもあったのでしょう。

Ninja ZX-10RRの変更点は上記のNinja ZX-10Rに準ずる内容で、こちらにも同様のTFTメーターが採用されたほか、電制デバイスも走行モードをより豊かなものとし、クルーズコントロールも装備されています。

またNinja ZX-10RRでは、これまでに引き続き、パンクル社製のピストンにチタンコンロッドが組み合わされて、この部分の500gの軽量化に成功してパフォーマンスを向上させている他、

 

マルケジーニ製鍛造アルミホイールにピレリのディアブロスーパーコルサSPを標準で装着する点がNinja ZX-10Rとは異なる点です。

パフォーマンスの新旧比較は次の通りで、

2019年型 NinjaZX-10RR 2021年型 NinjaZX-10RR
最高出力 150kW(204PS)/13,500rpm 150kW(204PS)/14,000rpm
ラムエア加圧::157kW(213PS)/13,500rpm ラムエア加圧時:157.5kW(214PS)/13,500rpm
最大トルク 115N・m/11,200rpm 118N・m/11,700rpm

スタンダードモデルのNinja ZX-10R よりも高速の伸びに優れ、空力の改善も相まって、ラムエア加圧時の最高出力が現行モデルよりも1psアップしています。

北米サイトでの価格は、$28,999(約302万6,404円)。

こちらもプラス20万円前後の価格になると思いますが、来春ころには国内予約が始まるのではないでしょうか。

何よりNinja ZX-10RRでは来年の鈴鹿8耐2連覇が期待されるので、その活躍が楽しみですね。

KLX300登場、日本でKLX250復活はあるのか?

日本では惜しまれつつも2016年をもってラインナップから姿を消したKLX250。

今回の北米サイトでは、新型のKLX300が発表されました。

 

多くの方がご承知のように、日本での250㏄に相当するクラスが海外の300㏄。

新型KLX300の登場はいやおうなく、日本でのKLX250復活を期待させてくれますね。

ちなみにこちら↓が、2016年モデルのKLX250(日本モデル)。

排気量が292㏄⇔249㏄である違いの他にも、サイドリフレクターの有無や北米基準に合わせて灯火類が大きくなっていることなど、多少の違いはありますが、外観的にはほとんど同じように見えますね。

実際インチ・ミリの単位の違いがある中で、エンジン以外にも色々と違いを探ってみるのですが、車体のスペック上はほとんど差が無いようです。

北米サイトでの表示価格は$5,599(約58万4,935円)ですから、もし日本で復活となれば70万円台になるでしょうか?

 

Dトラも復活できるのか?

またKLX300には、モタードモデルのKLX300SMもリリースされました。

こちらは言わずと知れた「Dトラッカー」の北米版。

同じように2016年のファイナルエディション↓と比較してみるのですが、

やはり同様の違いがあるほかは、日本のファイナルモデルとそう大きく変わらないようです。

価格は、$5,999(約62万6,986円)ということで、もし日本での復活があるなら80万円台になるかもしれません。

ただ北米は、今回幾つかの人気車種がラインナップから消える要因の一つとなったユーロ5の配下にはなく、ヤマハのWR250やセロー250ほか、日本を去ったモデルたちが大き目な灯火類をつけて、今も新車として売られています。

加えて日本では昨年KLX230が新発売となったばかりで、セールスも好調。

さらに今回発表のKLX300シリーズにはABS非装着なので、装着義務のある日本においてこれを単に250㏄化して発売するには、kasawakiとしていくつかのハードルを越える必要があるのでしょう。

しかし、このクラスにおけるフルサイズの公道向けオフロードマシンが、いつの間にかホンダのCRF250/L一択になってしまった現代だからこそ、KLX250/D-Trackerに戻ってきて欲しい気持ちをさらに強めるのは自然なこと。

そのCRF250/Lが新型になった今、ひょっとすると、今回の北米モデルは北米モデルとして、フルサイズのオフロードマシンが用意されていたり?

その可能性は十分にあると思います。

 

 


まだまだ続くヴェールオフ

さて、いかがでしたでしょうか?

毎年話題に事欠かないKawasaki。

今回の5車種も本当に魅力的ですが、皆さん最初の写真、何か忘れていませんか?

今回ヴェールオフした5台のバイクたちの後ろ側。

3台のATVのほかに、もう2台のバイクがヴェールをかぶったままになっていたのを、「おや?」と思われませんでした?

 

そうです、この写真。

実はその左側には、

「2021年1月26日太平洋標準時AM6時(日本時間23時)、さらなる興奮をそのままに。」

と書いてあります。

まだまだ続くエキティングなKawasaki。

どんなマシンが登場するのか?

これは期待しましょう!

 

映像及び文献参照元;

Z H2 SE;https://www.kawasaki.com/en-us/motorcycle/z/z-hypernaked/z-h2?cm_re=FEATUREDVEHICLESLANDING-_-FEATUREDVEHICLES-_-VEHICLEBUCKET

Ninja ZX-10R&RR (北米);https://www.kawasaki.com/en-us/motorcycle/ninja/supersport/ninja-zx-10r?cm_re=FEATUREDVEHICLESLANDING-_-FEATUREDVEHICLES-_-VEHICLEBUCKET

Ninja ZX-10R(欧州);Kawasaki UK Motorcycles, Off Road, Utility Vehicles

Ninja ZX-10RR(欧州);Ninja ZX-10RR MY 2021 – Kawasaki United Kingdom

KLX300;https://www.kawasaki.com/en-us/motorcycle/klr-klx/dual-sport/klx300/2021-klx300?cm_re=MPP-_-KLX%C2%AE300:MODELS-_-VIEWSPECSDETAILS

KLX300SM;https://www.kawasaki.com/en-us/motorcycle/klr-klx/supermoto/klx300sm?cm_re=FEATUREDVEHICLESLANDING-_-FEATUREDVEHICLES-_-VEHICLEBUCKET

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