TIMEWARP RIDERS CLUB

バイクは少年を大人に、大人を少年に還す。

オフィス街にninja出現?バイクを魅せるカワサキの発信力

 よく、ショッピングモールなどで、車の展示販売会が開かれているのを見かけます。

こうして車を買いに来たわけではないのに、そこに車があることで、興味を惹かれる人がいる。

バイクもこうしたことが必要だと思うんです。

今回は東京・神田にオープンした「Kawasaki showroom in mAAch ecute」に伺いました。

そこに展示される新型Ninja250/400yや Z900RS CAFEを見せていただき、「街にバイクを魅せていく」ということについて考えていきます。




オフィス街に New Ninja見参

かつては交通博物館として人気の場所だった東京神田の旧万世橋駅跡。

東京圏外の方でも幼少のころに訪れたという人は多いのではないでしょうか?

2014年に博物館が埼玉県さいたま市に移転。(現、鉄道博物館)

今その跡地は「マーチエキュート神田万世橋」という商業施設として活用されています。

遺構として残されたレンガ造りの旧コンコースは、立ち並ぶビル群の中に少し柔らかな色を与えてくれています。

そして2018年1月13日、このマートエキュート神田万世橋の中にカワサキのショールームがオープン。

中に入ると、レンガのアーチが一つ一つ改装されていて、落ち着いたカフェやインテリアファッションのショップになっています。

重厚な雰囲気の中を進むと、そこに2月1日にデビューしたばかりのNinja250/400が揃って置かれていました。

ここが今回のお目当ての、「Kawasaki showroom in mAAch ecute」。

さすがにエンジンはかけられませんが、ショールームの方に一声かければマシンにまたがることも可能です。

取材の間も多くの人が間を置かずに展示車を囲み、各々ライディングポジションを試しながら楽しんでいるようでした。

もちろんこのショールームにはライダーの姿も多く見受けられます。

通常、「ショールーム」というと、その品物が好きな人だけが集まるスペースですよね。

しかし、このマーチエキュートは通路として通りぬけられるオープンスペースなので、バイクファン以外の人々もバイクたちを見ながらこのショールームを通り過ぎていきます。

つまり、誰もがこの特別な雰囲気の中で、最新のモデルとの触れ合いを楽しめるようになっていて、街の人々にバイクを新鮮に感じてもらえる貴重な場所でもあるのです。

実際、通りすがりの方が、バイクを前に足を止め、気持ちを奪われたようにNinjaに見入っていく姿を見かけました。

忍者だけに、忍び寄るような魅力で人の歩みを止めることができるのかもしれませんね。

独特の時空感でZ900RSを味わう

多くの自動車メーカーがモータリゼーションの電化や自動化に向けた取り組みを紹介される昨今。

ネットやバイク誌の中にも「カワサキは懐古主義的だ」と解する記事もいくつか散見されます。

例えば昨年2017年の東京モーターショーでも、ITやAIを駆使する他社の自立バイクたちの中で、ネオレトロを前面に出したZ900RSはそれらと対極的なコントラストを楽しませてくれました。

確かにZ900RSは古(いにしえ)の名車の雰囲気を醸し出しています。

しかしその中身は先日お伝えしたように、切れ味の優れた乗り味はまさに「新しさ」そのもの。

関連記事;KAWASAKI Z900RS 試乗して驚くツッパリ系ネオレトロバイクの魅力とは

決して昔の「焼き直し」ではない先進のバイクとしての存在感、同時に歴史の重さを感じることができる。

おそらくZ900RSはそんな風に「時空感」が演出されたバイクだと言えるでしょう。

お伝えしているマーチエキュート神田万世橋も約100年前の駅の遺構を活かした重厚な「」時空感漂う空間。

それだけに展示されているZ900RSは他のどの空間で見るのとも違って見え、その重厚な存在感を、まるで1つのアートのように楽しむことができます。



モノクロカフェの鮮やかさ

今回のZ900RSの展示では、発売を3月1日に控えたZ900RS CAFEが一緒に展示されています。

最近では他社もネオレトロをうまく演出したバイクを出していますが、カワサキの場合は当時の空気感を「まんま」まとっているのが面白いところ。

今回マーチエキュートに置かれたZ900RS CAFEはパールストームグレーというカラー。

これはカタログ写真で見ると、そのモノクロさにハッと思わず息をのむような不思議な色です。

「異彩を放つ」というのはまさにこのこと、実車を見ていてもその不思議な色合いに心を惹かれます。

エキパイやサイレンサーはスタンダードと同じですが、チタンのようにくすんだ色合いのメッキが施されていて、さら渋さが増しています。

CAFEを単体で見ながら、この空間だからこそこのカラーのZ900RS CAFEを持ってきたカワサキ。

そのセンスは実に卓越したものだなと感じました。

そもそもこの「カフェ」という響き。

これも古(いにしえ)のもので、リアルタイムにその雰囲気に親しんだ人となると、49歳の筆者よりちょと先輩方ということになるのでしょうか?

筆者が取材に訪れたこの日も、メットを手にZ900RS CAFEをじっと見つめる先輩ライダーたちの姿を数多く見かけました。

彼らはモノクロのカフェを見ながら、きっと心の中で鮮やかな思い出を甦らせているのでしょうね。

バイクの「今」を発信する

とかくバイクというと「事故」や「暴走族」といった反社会的なイメージしか想起されない人も多いのは事実。

なので、バイクを街に呼びかけるように展示して「ちゃんとしたバイクの姿」を見てもらうというのは実に意義深いことです。

その点「Kawasaki showroom in mAAch ecute」では、バイクたちが実にアーティスティックな雰囲気の中に置かれています。

さらに、「身に覚えのある時代感」もカワサキ車が得意とするところ。

取材中も通りすがった年配のご夫婦が、こんな会話をしていました。

「あら、お父さんの好きそうなものがあるわね」と奥さん。

「あぁこれは俺が昔乗ってた…?あれ、ちょっと待て、なんだ、すごいなこれ」と思わず足を止める旦那さん。

そうしてZ900RSの新しさにどんどん引き込まれながら、昔の話に花を咲かせるお二人を、こっそりとほほえましく眺めていた筆者です。

こうやって無作為の人にバイクをよく思ってもらえるのは、ライダーとしてうれしいものですよね。

先述の通り、エキュート神田万世橋は新しい情報を発信するためのオープンスペースです。

その中で、カワサキは「バイクの今」を発信してくれています。

それによって人が新たにバイクと出会って、バイクの美しさに魅了されていく。

期間限定なのは惜しいところですが、その役割は実に大きいと思います。

5月になると、最新のH2のツーリングモデルSXも展示される予定だそうですよ。

営業は月曜~土曜日が11:00~21:00、日曜・祝日は11:00~20:00まで。

かわいいZのTシャツから一点ものの革ジャンまで、他では買えないアパレル雑貨の展示販売もあります。

お近くならば、お勤め帰り、家族サービスのついでにお勧めですね。

また入口にはしっかりした駐輪場もあります。

都内をめぐるお散歩ライドなら、コースの一つとしてこちらを加えるというのもありですね。



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