バイクでサーキット走行はまだ先とか思う初心者ライダー、カモーン!

バイクにあこがれる理由って人それぞれですよね。

そのなかでも、「峠で膝擦ってみたい」。

そこからバイクライフに足を踏み入れたという人は少なくないはず。

’80年代バイクブーム世代の筆者はそうでした。

最近またサーキットでバイクを愉しむ若い方々が増えてきたっていうじゃないですか。

「峠で結構走ってきたけどサーキット行ってみたい」そんな方もいらっしゃるでしょう。

「いいえ自分はまだ先…」

なんて言わないでください。

サーキットには日常の走行にも役立つ意外な発見が貴方を待っているんです。

今回はそんな風にサーキットに奥手な初心者のライダーの背中を「ポーンっ!」とプッシュしちゃいますよ。




目次

サーキットなら安全にスキルアップできる

峠はあくまでも公道。

峠の膝すりはバイクにとってマイナス?

峠の釜めしは美味しいすが、峠の膝すりはいただけません。

解り易くゴルフで言ったら、サーキットはグリーンのゴルフコースで峠は近所の河川敷。

大きな声じゃ言えないけれどバイク乗っている側からすればそんな感じでしょうか?

練習したいと思うときいつでも行ける場所が欲しいんですよね。

ゴルフの練習でも河川敷はっちょっといろいろかもしれませんが、バイクで峠で本気走りというのはそれ以上に問題です。

本気度が増してくるといよいよ「俺たちのサーキット」と勘違いしちゃうんですが、マン島TTのように完全にクローズドにでもしない限りそこはまぎれもない公道。

生活のために通行している人、社会的に弱い人いろいろな人が通ってる道です。

バイクの側からしても、対向車もあれば不測の事態はアリ地獄のようにそこら中に待ち構えているものです。

一瞬のミスは自分だけでなく社会的に大きな不幸を呼びます。

↑奥多摩に行くとよく見かける看板

参考元;http://blog.hangame.co.jp/url.nhn?url=B0001317148&m=category&cateid=0&page=3

公道で膝擦っても周りの一般車からすれば怖いだけ。

ライダーからすれば、事故ってバイクがダメになったあるいは相当痛い目に合ったということになります。

でもそこで終わりじゃないんですよね。

悔しいですけど、社会的に「やっぱりバイクはダメだ」という風潮はあるものです。

ライダーとしてそっちの人たちを増長させることって後にも先にもよくないんです。

バイクの社会性ということについては多くのライダーのマナーにゆだねるしかないんですよね。

実際、バイクブームの時あちこちの峠が二輪通行禁止になったし、 バイク自体手痛い規制を受けることにもなりました。

なので、リスクを冒しつつバイクの社会的地位を落とすような走り方は、そういった過去のものとして厳に慎むべきです。

でも峠に行くなというのではありません。

ゴルフの例えたように河川敷である程度練習するのはまあいいとして、河川敷でしか本気になれないゴルファーがいたとしたら滑稽でしょ?

峠は本気で走るんじゃなくて、軽く流す程度で人が見ても「バイクってかっこいいねぇ」安心してみてもらえるような走りに抑えときましょうよ。

「じゃあどこで本気出せばいいんだよ?」

それがサーキットなんです。

スピードの憧れを具現化する、それがサーキットです

サーキットなら、対向車はいませんし路面もスポーツ走行専用に舗装されたもの。

本気走りがデフォルトです。

万が一こけちゃったとしても、すぐさま医務室や近隣の病院まで運ばれます。

スポーツ競技上での失敗という扱いですからちょっとコケるくらいなら社会的な事案に発展することはまずありません。

怪我をすれば痛いのは当然変わりませんが、こうして必ず誰かが助けてくれる保証があるというのは、公道と全く違います。

それにマシンの性能を使い切って楽しむとしたら、峠ではおおよそ半分も使いきれていません。

アクセル開けきってタコメーター高回転でブルブル震わせても、思いっきりスピード出して走っても犯罪じゃない。

むしろ遅い方が問題だったりして…。

「うまくきれいに、速く安全に走りたい」と上を目指すなら、それはもうサーキットしかありませんよやっぱり。

サーキット走行は普段の走行をラクにする

スパースポーツでアクセル全開、したくないですか…

普通の道で味わえないことがたくさんわかります。

ネタばれみたいになっちゃいますが、サーキットに行くと

  • スピードを出すむつかしさ
  • ブレーキングの奥深さ
  • 目線で変わるバイクの向き変え

全部言ってしまうとつまらないですが、だいたいこういうことが公道では有り得んくらいの発見があるんですよ。

つまり、バイクに必要な引き出しが増えていく増えていく、普通の道を走る時に余裕が出てラクに楽しく走れるようになるんです。

「何だよそんなの峠でもできるじゃん」…。

そう思った人こそサーキットに行ってみてください。

峠のスピードレンジとサーキットのそれは全く違いますし、目線一つとってもがけの山肌見ながら走るのと、完全に見渡せるコース上ではマシンの動きが全然公道とは変わって来るんです。

理解してもらうにも言葉じゃ何ですから、やっぱり行って体験してもらうのがホント手っ取り早いですね。

 

 サーキット入門は意外と簡単

なんやかんや難しく考えてません?

意外にサーキットは間口が広くて簡単

筆者もバイクに乗り始めのときは自分がサーキットに行くことに高いハードルを感じていました。

知り合いが楽しそうにツクバサーキットの話なんかしてると、「興味あるけど俺にはどうしていいのかさっぱり」とあきらめてしまったり。

多分そうやってサーキットって高いハードルイメージを持っていかない人って多いんじゃないかと思うんですよ。

この際はっきり言いましょう。

サーキットは誰でも簡単に走行できます!!!!

そうです、なんか高そうな敷居感は単なる負のイメージにすぎません。百聞は一見に如かずです。

ただ当然、むやみやたらと空き地で走るみたいにはいきません。

サーキット各々にライセンスが必要です。

ライセンス取得の手順としては

  1. サーキットライセンス講習会の日程を確認
  2. 案内に従って講習会に参加
  3. 保険料や会員費を支払ってサーキットライセンスをGET!

というのがどこのサーキットでも必須ですね。

↑ツインリンクもてぎのコースライセンスカード

サーキットによって方法や値段が違いますが、ライセンス自体は4万円~5万円くらいの予算があれば大丈夫です。

最近はミニサーキットも地方に増えてきましたし、GPのように大きなレースが行われるような国際格式のサーキットも大概この手順を踏めば思いっきりスポーツ走行を愉しむことができます。

2輪用に割り当てられた日時というのがあって、その中でも初心者向けの走行枠とプロ選手も走るような走行枠とがタイム別にクラス分けされています。

一回15分あるいは30分という区切りで、一本2,500円~5000円で走ることができます。

服装と装備品ですが、やはり革ツナギでセパレートでないもので、日本のレース運営団体である「MFJ」の公認マーク付きが推奨されます。(ヘルメット・グローブ・ブーツも同様)

また希望するサーキットや走行枠に応じて、保安上オイル漏れを防ぐ措置を取るなど、バイクの改造を規定で求めている場合があります。

このあたり詳しくは各サーキットのWEBで確かめてみてください。

ってえ~、金銭的にやっぱりハードル高くない?

ハイ、言われると思いました。そんなあなたには…。

いつものショップの兄ちゃんに訊こう!

意外にいつでもどこでも簡単に参加できる走行会

  • ちょっと試しに走りたい。
  • 一生にそうたくさんでなくていいからサーキット走行を体験するだけでいい。

そういう人ってすごく多いと思います。

そういう方にとってライセンスを取ってツナギを買ってバイクも多少改造して、となるとはやりハードルは益々高くなってしまいますね。

そこでお勧めなのが色々なショップが開催するサーキット走行会なんですよ。

何故オススメかというと、

  • 普段乗っているそのままのバイクで参加可能。
  • 先導付きで安全、しかもラインどりなど学習できる。
  • セパレーツのつなぎやGパンOKな場合もある。
  • サーキット仲間を作るチャンスになる。
  • 費用は25,000円~35,000円位と内容も充実してお得。
  • そのサーキットのコースライセンスを安く簡単に取れる走行会もある。

まずはこういうイベントでサーキットに親しんでから、徐々にコースライセンスを取って初めて行くというのがおすすめです。

中には革ツナギをレンタルで貸してくれたり、サーキット用のバイクのレンタルもやってくれるショップもあります。

バイクも装備もなくってもとりあえずサーキットを走れちゃう。なんていい時代なんでしょう(涙)

オススメの走行会

昔からやっている有名な走行会があるのでいくつかご紹介しますね。

WITH MEの「膝すりキャンプ」

参考元;http://www.withme-racing.com/soukoukai2/hiza-suri-camp/hiza-suri.htm

まず、WITH MEという会社、そして丸山 浩さんを知っていただきたい。

丸山さんはプロレーサーでジャーナリスト。

YOU TUBEでも数々のバイクリポートでおなじみですよね。

WITH MEの数ある走行会の中でもこれは面白い。

読んで字のごとく「膝すりキャンプ」。

とにかく膝を思いっきり擦ってカッコよく走りたい人専用の走行会!

タダ走るだけの走行会が多い中、ココでは必ずみんなが膝すり王になれちゃいますよ。

なんと、事前に申し込むとメットもツナギもグローブも装備品のレンタルサービスを受けられちゃいます。

WITH MEの場合注目なのはサーキット専用のレンタルバイクを用意してくれること。
(*↑数に限りがあり、事前の申し込みが必要です。)

手ぶらで行ってサーキットを愉しめるなんてこれは大きい!!

「安全に思いっきり楽しめる場所や機会を提供したい」と丸山浩さんはいつもおっしゃっておられます。

痛く同感します。

WITH MEさんはこのほかにもサーキットを走行できる企画をたくさん用意してくれていますよ。

詳しくはWITH MEのHPにアクセスしてみてください。

 

続いて有名どころはこちら!

エイ出版の「ライディングパーティー」

参考元;https://www.ei-publishing.co.jp/motorcycle/ridingparty/entry/

「RIDERS CLUB」と言えばモータージャーナリストの重鎮、根本健一先生のありがたーいライテクが読める月刊誌。

この雑誌はじめ多くのバイク関連誌を手掛けるエイ出版さんが主宰する「ライディングパーティー」です。

毎年行われていて参加者も多く、たくさんのライダーに知られている走行会です。

今年は関東圏の開催になるようですが、スケジュールもでています。

とにかく一日中走れて、根本健一先生はじめライテク雑誌では有名な講師陣による座学と実技のレクチャーでしっかり学ぶことができます。

開催サーキットによって日程や料金が違いますが、特にもてぎの回では昼食がホテルツインリンクの高級ビュッフェがいただけちゃうんです。

なので関東圏はもとより、家族連れでもてぎのファミリー施設を利用しながらお出かけになるのも楽しいですよね。

参加規程ほか詳しくは「ライパ」で検索!



もっと全国的に開催しているのはないの?ハイハイこちらにございます。

ダンロップの「サーキットステーション」

参考元;http://entry.eigyo.co.jp/dunlop/prdct_list.html

こちらはダンロップタイヤが主催する「サーキットステーション」という走行会。

クラス分けの内容が豊富なので、本当にビギナーさんから普段サーキットに通っているエキスパート迄幅広く楽しめるイベントです。

なんとGパンでも参加が可能なクラスも用意されています。

その上、事前申し込みでツナギのレンタルサービスも受けられますよ。

回によってはダンロップタイヤ装着車でないと参加できない回もあるようですが、このときには他では聞けないスペシャル情報が聞けるらしいですよ!

タイヤのことも詳しく聞けますし、有名ライダーによるマシンセッティング講習があるもの非常に魅力の大きいところ。

毎年全国各地の主要サーキットで開催されています。

筆者の友人は毎年わざわざ東京から鈴鹿サーキットの回に出かけたりしていますから、逆に関西圏の人がもてぎやSUGOというのもアリですね。

詳しくは「ダンロップ」「バイク」「走行会」で検索を!

まとめ

このほかにもいつも行っている用品量販各社、メーカーさんやバイクショップ、バイクタイヤ専門店などもサーキット走行会を開催しています。

お店のお知らせをチェックですね。

ともかく最初は走行会を利用して、サーキットの場所を確認するくらいの気持ちで行ってみてください。

ひとたびサーキットに行くと、扱うスピードの高さからスポーツ走行を覚えるのはもちろん、公道でバイクを走らせる時に非常に大きな余裕を持って運転することができるようになります。

またバイクのことばかりでなく、色々なことが見えてきます。

一人ぼっちでバイクに乗ってる人も、帰りは仲間が増えてツーリングにサーキットにと付き合いが広がっていきます。

気が付けば筆者も知り合いはほとんどサーキットがらみ…。

サーキットにもし行ってなかったら?考えてみると恐ろしい話です。

サーキットに行ったことがないなんてモッタイナサすぎ!

是非走行会からご体験なさってください人生変わります。

とにかくオススメ!!

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